2019/11/11

立て続けに

この仕事をしていて不思議に思うのは

同じ症状の人が何人も連続するということ

先日は首が回らないという人が1日に4人来られました

今更驚きもしませんが、その日はきっと「寝違いの日」だったんでしょう

 

むかし教わったときは同じ方向を向いて寝ていて

筋肉がその状態で固まったところに

目が覚めて反対方向に首を向けたら伸張反射を起こしてさらに縮まって動けなくなるという説明を受けました

理屈の上ではすごく納得がいくのですが

実際にその縮まった筋肉を緩めるために教わった通りやっても治らない

面白いほど治らないので自虐的に

「寝違いは一度も直したことがない」自慢してました

 

ところがある時別の視点からの寝違いの説明を聞き

自分なりに考えて施術の組み立てを変えてみると

今度は面白いように改善するようになりました

そのときから痛い部位とは違うところにつながりがあって

そのつながり全体を見ていかないとダメだと感じるようになりました

 

技も大事だけど組み立て一つで結果が変わることに気づいたのは

寝違いのおかげかもしれません

 

 

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2019/10/09

主観と客観

昔は勉強のためにあちらこちらの整体院を回って施術を受けたものです

受ける側になればやっぱり触ってほしいところってあるものです

それがあまり関係なさそうな部分ばかり触られると期待が失望にかわります

 

私が施術をする際にもやはりそういうことは気にしますが

痛いところ辛いところばかりを優先するわけにもいきません

痛みなどは得てして結果であって

ご本人が感じていない箇所に原因があることが多く

そこの問題点を解消しない限り

良くならないことがしばしばあります

 

ご本人の身体であってもご自身の感じることがすべてではないということ

私の仕事は客観的に身体を見つめ原因と結果を抽出し

その因果関係を解き明かすことから始まり

施術を通して因果そのものを本来あるべき状態に戻すことだと考えています

 

だからそういうことに対する説明なしでは

的外れな施術だと思われるでしょうし

私自身も本意ではありません

 

ただ痛みを抱える本人さんにとっては

痛みの解消が第一義であり

説明に対して理解を示してくださらない方もたまにいらっしゃいます

それでも結果がよければ後からでもご納得いただけると思い

自分が信じたやり方をやるしかないわけです

 

 

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2019/09/20

紙一重

まだまだ昼間は暑いものの朝晩は涼しくなってきました

うだるような暑さも去り過ごしやすくなったのはいいのですが

毎年この時期から増えるのは腰痛

8月末から少しずつ増え始め

お彼岸の前くらいからいっきに忙しくなりました

 

たいていの方は「右の腰が痛い」とか「左の腰が痛い」とか

左右どちらかの痛みを訴えるケースが多いのですが

実際に私が触ってみると左右どちらかというよりも

その付近全体に筋拘縮が認められます

 

ところがご本人さんが感じるのは10対0でどちらか一方を言われます

触っている私にしたら結構五分五分よりも若干差がある程度

場合によっては痛くない方が硬いケースさえあります

 

それだけ腰痛というものは一つの筋肉の拘縮によっておこるものではなく

全体のバランスのうちに痛くなったりそうでなかったりするものだということでしょう

ひと昔前と違って腰痛の原因も多岐にわたります

いろんなものが複雑に絡み合っているからこそ

「非特異性腰痛(原因がわからない腰痛のこと)」が85%も占めるのでしょう

 

涼しくて気持ちのいい季節ではありますが

腰痛持ちの方にとってはアブナイ季節に突入します

 

 

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2019/09/11

しわとり

9年前に福井勉先生の「皮膚運動学」という本を読みました

皮膚と筋肉の関係において重要なのは滑走性

つまり筋肉が伸縮するとき皮膚が癒着すると筋肉の動きの邪魔になるという理論でした

皮膚と筋肉では伸縮率が違い癒着があるとブレーキとなり

筋肉の動きが阻害されその結果疲弊してしまい

機能障害につながるという趣旨でした

 

私にとって衝撃的な理論でした

我々は関節可動域制限の原因を筋拘縮だと考え

筋肉を弛緩させる目的の技法を用いてきましたが

皮膚運動学の理論は筋拘縮の原因の一つとも考えられ

筋拘縮の改善に一歩深く踏み込んだような気がしました

 

以来、福井先生の理論から自分で手技を考え

けっこうな成果が上がったと感じています

最近ではマラソン選手には人気で

皮膚と筋肉の癒着をとることで疲労が軽減され

多くのランナーはタイムが上がっています

 

理屈が分かればいろんなところで応用できるもので

たまにお遊びで顔の皮膚の癒着をとることがあります

女性が気にしている目じりやおでこのしわも

もとをただせば皮膚が表情筋に癒着し伸ばされすぎたおかげで

縮まなくなってしわになると考えました

そこで顔の皮膚の癒着をとってみるとしわの数が減ることがわかりました

 

まあ、美容は私の仕事ではありませんので

それをメインでやることはしておりませんが

受けた方から聞いてこられてお願いされることもあります

あくまでも施術のおまけというスタンスではありますが

喜んでいただけるとこちらもうれしくなります

 

 

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2019/07/26

上から?下から?

整体師になるために師匠がやっていたオステオパシー学院に入り勉強をしました

ただ知識や技は習っても実際にどういうときにどの技を使うかなど

具体的なことは教わらなかったので

カリキュラム終了後にインターンという形で弟子入りしました

そこで実戦経験を積み師匠がどういう手順で施術をしているのかを学びました

 

開業後もそのままの手順で施術をしていました

師匠のところでは肩から触るのが一般的でした

その後何年か経ちその間いろいろな同業者のところを周り

施術の参考にしていたのですが

ある整体院に初めていったとき

いきなりタオルを顎にかけ牽引を始めました

だいたいやっていることもわかるのですが

初めてのところで首にタオルを巻きつけられ

強い力で引っ張られたら無意識に身体が拒絶反応を示し緊張してきました

信頼関係も何もない段階で命にかかわるようなアプローチをすれば

わかっていても身体が拒絶反応をすることを身をもって体験しました

 

それから考えて施術の開始は足から始めるようにしています

足だと命の危険はありませんし

筋肉も厚みがあるので痛みを感じることが少ないうえ

足が冷えることが症状のスタートラインであることも多いことから

今もずっと足から触っています

 

下から上に上がっていけばある程度気持ちのよさからリラックスでき

上半身や特に触られて緊張しやすい首・顔・頭なども

脱力した状態で触ることができるというメリットを感じました

 

頭痛がする人でも首が回らない人でも足から触っていくので

怪訝に思われることもあるでしょうが

理由をご説明して納得の上で施術を進めていきます

面白いもので頭痛でも背中を触っている段階で消失するケースも多く

不思議な感じではありますが喜んでいただけることも多くなりました

 

 

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2019/07/25

全身やります

腰痛館での施術は基本的に全身をみます

もちろん例外もありますが

部分的な施術で何度か失敗をしたことがあるので

用心深くなって特別な事情がない限り全身やるようになりました

 

オープンして間もないころ膝が痛い方には膝

腰が痛い方には腰、肩こりのひどい方には肩と

集中してやることもあったのですが

腰だけ痛いからということで集中的に腰だけをやったら

翌日に首が回らなくなったり

肩こりがひどいので肩だけやったら

翌日に歩けなくなったとか

右だけやったら左に痛みが移ったというのが何度もありました

 

こういうケースは痛みが移転したわけではなく

元から悪かったのに症状が出ている一番悪いところだけやって

二番手や三番手の悪いところに施術しなかったのがその理由です

多くのケースでは一番悪いところ一箇所だけ痛みを感じ

二番手、三番手はまったく気にならないというのが多く

私が触っていればそのことにも気づくんですが

スルーしてしまうとそういったところが見過ごされることになり

翌日に発症してしまうわけです

 

考えてみれば人の身体って疲れでも老化でも

一カ所だけということはありません

少なくともその周辺は一蓮托生で弱っているものです

だから言われていないところで一通り触ってみて初めて

その方の身体の全貌が明らかになり

そこから始めて施術方針が決まるのです

 

受けられている方にすれば関係ないところを触る時間があれば

もっと患部を触ってほしいという気持ちにもなるでしょうが

後のことを考えたらやっぱり全身触っておいた方が間違いありません

 

 

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2019/07/16

イノベーション

ずいぶん昔の話になりますが

ある同業者の方とお話しをしていました

その先生はご自身の習得された技法に自信を持っておられ

技術的にもレベルが高く経験は浅いものの知識量も豊富でした

 

彼は私がいろいろ新しい技術を取り入れたり

習得した技法をアレンジすることに対し批判的でした

まあ、1つのことに打ち込んでレベルを高めるのはとてもいいことなんで

その先生の言われることも納得できる部分がありましたので納得はしていたのですが

私としてはそれだけでは知識も技術も不十分で不安もあり

臨床でも思う通りに行かないことも少なくないので

新しいものを取り入れることは今もずっとやっています

 

まあ、結局その先生はご自身の院を閉められその後音信不通となっております

どちらが正しいかなんて大した問題ではありません

お互いの信念である以上それを貫き通せばいいだけのことですから

 

ただあまり原理主義的になると現実との祖語が生じたりします

世の中自分の考えたとおりになることなんてそんなに多くはありません

大事なのはその時にどう対処するかです

自分の信じる原理原則がいかなる時も通用するはずもなく

ある程度は次善策を講じるための引き出しも必要でしょうし

また自分のやっていることに対する疑念も常に持っていないと

変化することはできません

 

そこそこ長いことこの仕事をやってきたら

活躍されている先生方は習ったことをそのままやっておられるのではなく

皆さん自己流にアレンジなさっています

同門の先生方でも同じことを習ったはずなのに

それぞれがおそろしく個性的です

 

医学の世界でも手技療法の世界でも新しい考え方は常に生まれてきます

ひとところに留まっているということは

すなわち後退しているのと一緒かもしれません

 

 

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2019/06/19

連鎖

「身体は一つのユニットであり、身体の諸器官や組織は互いに関連して機能している」

オステオパシーの創始者A.T.スティルの言葉であり

オステオパシーの理念の一つです

長くこの仕事をやればやるほど

スティルの言葉が深く響きます

 

クライアントから痛いところや症状をうかがいますが

気持ちがそこに集中しないというか

他の部位との関係性を第一に考える習慣がつきました

腕を上に挙げるにしても足を前に出すにしても

単純な動作だとしても実に様々な部位が機能しています

しかもそれぞれがバラバラに動くのではなく

オーケストラの演奏のように見事な連携でそれをこなしていきます

 

ところがそのうちどこかが本来の動きができなくなった場合

そこだけではなく他の部位に迷惑をかけます

そういう状態が幾重にも重なり連鎖的に問題が発生し

たまたまそのうちのどこかが痛みを発生します

 

だから私が見ないといけないのはどういう連鎖があり

その結果で症状が出ているかという全体の部分

 

古来漢方では経絡という連携で読み解いたり

骨格のアライメントを問題にしたり

最近では筋膜の連続性から見たり

皮膚を介したつながりを考えたり

けっこうギョーカイでは古くからこういう発想はあったりするわけです

 

どれが正しいのかといえば

多くの方は自分が考えている方法が正しいと信じ込んでおられるようです

それはそれでOKですが

やっぱり結果が出てナンボの世界ですから

私が足を触って頭痛をなくしてもいいんじゃないかと思う次第です

 

 

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2019/06/13

おやすみなさい

けっこうな割合で施術中寝てしまわれます

施術中に寝たら失礼だと考えられる律儀な方もいらっしゃいますが

私としては寝られた方が余計な力が入らないのでやりやすいというのがホンネだったりします

それと何よりも私の施術そのものが眠くなるようにもっていってるので

寝られるということは施術が上手くいっているという捉え方をしています

 

血液の循環の促進や緊張した筋肉の弛緩など

施術の目的はいくつかあるのですが

その一つに副交感神経優位にするというのがあります

身体が治ろうとするときは副交感神経優位というのが一つのポイントで

身体が動こうとするときは交感神経優位で動くことにエネルギーを費やしますから

身体が治ろうとしてくれなくなります

なかなか身体が治らないとき交感神経にスイッチが入りっぱなしで

治すことにエネルギーを費やすことができない状態の人がいます

 

だから眠くなるということは身体が内側から治ろうとしている状態だと言えます

私がいつも申し上げているのは私がやるのは施術であって

本当の治療は身体が自分自身の能力で行うものだということ

それこそが本当の自然治癒力でありホメオスタシスだと考えています

 

だからこそ施術中でも遠慮なさらずに眠っていただいてけっこうなんです

もっとも私のおしゃべりがうるさくて安眠妨害することもしばしばありますので

そのへんのところもご了解くださいませ

 

 

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2019/05/20

それぞれにできること

我々のギョーカイで多いのは薬や手術など病院で行われる治療の否定

中には現代医学の批判を根拠として自己の正当性を主張する方も少なくありません

どこのギョーカイでもどんな治療法でもリスクや問題点はあります

メリットを論じることなくデメリットばかりを強調するのは

現実性に欠けることもあります

 

薬だって万能でないのはわかっています

副作用が必ずあるのもわかっています

処方に問題のあるケースだってあるでしょう

だからと言って薬を全否定するのは安直ではないでしょうか?

 

薬にできることがあるからこそ認可され

助かるケースもあるわけです

現代の薬が悪くて漢方がいいのなら

江戸時代の方が治癒率は高いはず

平均寿命も伸びているということは有効性の証だと考えています

 

ただ大きな問題は薬を利用して治すのはいいのですが

薬に依存したり何でもかんでも薬で治せるという発想は危険だと思います

 

薬や手術などにできることがあると同時にできないことだってあります

それは私たち手技療法家でも同じこと

どちらが優れているなんて議論は不毛

それぞれが様々なケースで有効性はあり

よりベターな選択肢の一つであればそれでいいと考えています

 

「治してナンボ」私の師匠の口癖でした

それはどんな立場においても同じことだと思います

以前統合医療に熱心な医師とお会いしお話しもしましたが

同じようなことをおっしゃってました

 

治すために利用できるものは有効に利用するべきです

 

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