2020/10/01

手順

昨日の投稿でも申し上げましたが

施術で重要なのは手順

同じ技を使っても組み合わせと順序が結果の違いを生みます

 

初めてこのギョーカイに入り

オステオパシーの技法を習うときは

様々なテクニックを教わりました

ただそれらはすべて単品のものです

 

だからそれらの技をどう使っていいのかを知るために

インターンという形で改めて弟子入りしました

それで師匠や先輩たちのやり方を盗んで

身に着けるのが目的でした

 

最初は猿まねでした

その意味も分からずただただ手順を真似するだけ

その後独立し一人でやっていると

なかなか思うような結果が出ませんでした

 

20年かけて自分自身の経験から

どうやったら結果が出るかを考えて組み立てを身に着けていきました

結局わかったことはそういった手順は人から教わることはできないということ

 

現場では様々な症状の方、年齢も違い体力も違い

原因も程度もまちまちです

それらに対応するためには

マニュアルのようなものでは無理なこともわかり始めました

 

同じようなことをやっていても

加減の仕方一つで毒にも薬にもなります

大切なことはそれぞれの人の身体を読み解くこと

そこからどうやって行けばいいかをその都度考え

組み立てを決めていきます

そして予定通りにいかなかったときの次善策も身に着けておかなければいけません

それがうまくやれているかは疑問です

 

結果的に上手くいかないこともあるので

まだまだその辺をレベルアップしないといけないことは自分でも感じています

ただとりあえず漠然とした雰囲気で技を繰り出していたころと違い

明確な目的とその次の展開を考えながら施術するようになったのは

20年間の大きな進歩だと思っています

 

 

オステオパシー整体院 腰痛館 ホームページ

| | コメント (0)

2020/09/25

一番先に行くべきは

腰痛館あるあるなんですが

ある症状の方がきだすと同じ症状の人が続くというのがあります

昨日は困ったケースでした

それは打撲

 

元々我々手技療法は機能障害にのみ有効で

外傷などの器質的障害には不向きという原則があります

もちろん例外的な場合もありますが

打撲してその当日や翌日に来られても

ただただ困り果てるだけなんです

 

打撲に対して何らかの技法を用いても効果がないばかりか

仮に骨にひびがはいっているようなときに下手に動かせば

私自身がとどめを刺す形になりかねません

これまで骨折の可能性がある場合

そこらへんを説明してまず整形外科で受診することをお勧めします

もしそれで骨折や打撲が認められない場合に

もう一度度相談いただくようにお話をしています

 

「痛みが出たら腰痛館」

そういうご信頼をいただいているのはとてもありがたいことです

ありがたいからこそしてはいけないことを明確にして

お役に立てないときや逆にご迷惑をかける可能性があるときは

断腸の思いで依頼をお断りすることもあります

 

私のポリシーとして

どこで治ってもいいから最善の方法を提示すべきというのがあります

時間がたてば勝手に治る場合

即座に病院に行くべき場合

しばらく様子を見た方がいい場合

様々な選択肢がある中でよりベターな方法を選んでいただきたいと思います



オステオパシー整体院 腰痛館 ホームページ

| | コメント (0)

2020/08/10

器質的変化と機能障害

私がこの道に入ってオステオパシーを習い始めたとき

一番最初に教わったのが器質的変化と機能障害について

我々手技療法の守備範囲でもあり

扱ってはいけない人の判断基準というようなニュアンスで教わりました

 

「器質的変化」というのは身体の物質的・物理的な病変を言います

わかりやすい例でいえば骨折なんかが挙げられますが

骨に物質的な変化が存在しどう考えても手技療法でどうにかできるものではありません

もちろん病院に行ったからすぐ治るというものではありませんが

必要な処置を施すことで先々を見越して最短距離で治るための補助が可能です

たまに打撲で来られる方もいますが

たいてい先に病院で診てもらうように促します

 

でも外からは物理的な病変が見て取れるわけではありませんので

わからず整体に来られる方もいますが

器質的変化の可能性が高ければ施術をお断りして病院に行かれることをお勧めしています

これこそが我々のプロとしての判断であり

わけもわからずダボハゼのように飛びついていては

事故につながるケースもいずれは出てくることでしょう

 

そして手技療法が得意とするのは機能障害

レントゲンなどの画像所見では問題はなさそうだが

現実問題として症状が発生している場合があります

 

ひと月ほど前に私自身エライ目に合いましたが

頚椎症で起きることも座ることも辛くなりました

この時の判断はまず椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など器質的変化の可能性の有無

これを知ることが一番先だと考え受診し

MRIを撮ってもらった結果、まったく問題ないということ

画像所見で痛みが出る気配すらなければ

消去法で機能障害の可能性が高まります

 

それで解剖生理学などの細かい点を洗い直し

気になるところがあったのでそこに対してアプローチをかけたら

見事に的中して痛みはほとんどなくなりました

完全に機能が回復するまでにもう少し時間はかかりそうですが

原因がわかれば不安はありません

 

器質的変化と機能障害のはざまで適切な判断ができたからこそ

適切なアプローチが思い浮かんだわけです

まさか頚から腕の激しい痛みが横隔膜と内臓に起因していたなんて

我ながら驚きを隠せません

エエ年して暴飲暴食(特に飲酒)は控えろということなんでしょう

 

このように我々もわかりづらいケースというのはよくあります

腰椎椎間板ヘルニアなんかも器質的変化であり

本当ならば整体などで治るはずはありませんが

ほとんどのケースでは実際に存在するヘルニアと腰痛などの症状の間に因果関係がなく

他の原因が解消することで症状がとれているだけのことに過ぎないと思っています

 

こういったグレーゾーンが現場では少なくなく

経験上から判断するほかなく

「とりあえず」で施術することが必ずしも得策ではないことを我々自身肝に銘じておかなければ

大きな事故を起こす可能性もあるわけです

 

「私失敗しないので」

こう言い切りたいのはヤマヤマではありますが

現実は台本があるドラマとはずいぶん違います

 

 

オステオパシー整体院 腰痛館 ホームページ

 

| | コメント (0)

2020/07/10

セルフケア

肩の調子が悪くなって一か月ほどになります

思っていたより長引いています

 

実は6月の末、2年ぶりに他所の整体院に行きました

おかげさまで以来調子が上向きになり

明らかに流れが変わったのを感じます

後は自分の治癒力に頼るのが正解だと思います

 

その整体院で先生に言われたのは「自分でできないんですか?」というお言葉

「オステオパシーの技術は脱力が前提になるものが多いんですよ」

と答えたら納得していただきました

 

考えたらカウンターストレインでも筋膜リリースでも

力が入った状態では効果がありません

押圧をするにしても少しでも力が入るといい結果は期待できません

結局自分の身体を触るのに身体の一部を動かしたとたん

全身に緊張が走ります

 

意外とご存じない方も多いのですが

関係なさそうな部位を動かしただけで全身に力が入ります

結局セルフケアで使えそうな技法は限られてきます

しかも評価そのものができませんので

当てずっぽうで技をかけるしかなく

ヘタクソの初心者なみの技術に落ちてしまいます

 

自分で自分の身体にヘタクソの技をかけることほど

ストレスに感じることはありません

一度でいいから自分の施術を受けてみたいものです

それでヘタクソだったらすごくショックを覚えるかもしれません

 

 

オステオパシー整体院 腰痛館 ホームページ

| | コメント (0)

2020/04/21

スペンサー手技

Img028

(画像:オステオパシーアトラス)

ここ数年よく使っているのがスペンサー手技

元々古くからあったこの手技をS.ニコラスがオステオパシーの技法(MET)と組み合わせ

「スペンサーの7段階」という混合主義として開発されたものです

 

実は最近まで知らなかったのですが

我流で似たようなことをやっていたので

組み合わせを取り入れてみました

 

これらの技法を用いるのがいわゆる五十肩のとき

肩関節のアライメントを調節したのちMETをかけていたところ

のちにスペンサー手技の存在を知り混ぜ合わせてみたところ

けっこう結果が出たので気にいって使っています

もちろん私のことですから素直に取り入れるのではなく

武道系の身体操作術なんかも勝手に採りいれたりはしてますが

結果が良ければ何でもアリなんで今のところ気にいって使っています

 

 

オステオパシー整体院 腰痛館 ホームページ

 

| | コメント (0)

2020/04/20

頭蓋底の開放

Img027

(画像:クラニオセイクラル・リズム)

いつも施術の最後にやるのがこの技です

頭蓋底の開放とか脊柱上端の開放とか呼ばれています

修業時代に師匠が必ず最後はこれをなさってたのでそのまま模倣したわけです

 

Img025

(画像:徒手筋力検査ビジュアルガイド)

 

後頭部には図のような筋肉があり

重たい頭を支える役割を担うのですが

それぞれが小さな筋肉でありちょっとバランスを損なうと

途端に負担がかかります

頭部を支えるのは皿回しのように微妙なバランスで

筋力にさほど頼ることなく支えているわけですが

様々な原因でバランスが崩れるとこれらの筋肉にも大きな負担がかかります

 

これらの筋肉が筋短縮を起こすと首が回らなくなったりするだけではなく

付近の神経系にも機能障害を引き起こすことにもなり

めまいや頭痛を訴える方もいます

 

またある一派は頸椎の1番2番あたりに延髄があり

そこに影響すれば自然治癒力の阻害につながるという見解もあります

この見解に関しては私自身確証を得ているわけではありませんが

どうせ技を使うのであれば効果は多いほどありがたいわけでして

とりあえず一つの見解として留保しておきたいと考えています

 

しかしながら最も大切なのは実際の結果です

頭蓋底の開放をすることで多くの方が

肩こりからくる頭痛にも効果を得ていますし

頭痛がない方でも身体全体がスッキリしたということをよく言われます

100の理論より1つの結果が大事です

スッキリしたという身体感覚はその方の身体機能が回復したものと捉えています

 

 

オステオパシー整体院 腰痛館 ホームページ

| | コメント (0)

2020/01/14

年末年始総括

2020年も2週間が過ぎました

毎年、年末年始はいろんな方がお越しになりますが

例年に比べ腰痛を訴える人が目立ちました

以前にも書きましたが大掃除で腰を痛める人

これは普段とは違う場所や長時間の掃除に身体が慣れておらず

やっている最中になる人と翌日あたりからジワジワッと痛くなってくるタイプがいます

 

この年末年始は大掃除が原因という方よりも

別の理由で腰を痛めた人が多かったです

その別の原因とはズバリ「暖冬」

暖かいのにどうして腰痛になるのか不思議に思う人もいるでしょうが

私の経験では暖冬の方が腰痛は起こりやすいと感じています

もちろん統計を取っているわけではありませんので

あくまでも私の受けた印象ということでお話をさせていただきます

 

まず暖冬といっても平均して暖かいわけではなく

暖かい日もあれば寒い日もあるのがフツウです

またけっこう昼間は暖かくても明け方は寒い日が多く

これらの変化に身体がついていかず

想像以上に身体が冷えてしまっている方を多く見受けました

 

腰痛は疲労が原因になる場合もありますが

むしろ冷えが原因になるケースの方が多いと感じています

だいたい何もしていないのに何となく腰が痛くなってきたというケースは

その大半が冷えからくるものだと思います

私の場合足の硬さの場所や硬さの質で冷えや疲労の判断をします

あくまでも私の判断の上に立てばそういうことになってきます

 

暖冬よりもむしろ寒い冬の方が身体は寒さになれて

それなりに対応できますが

暖かくなったり寒くなったり交互にやってこられると

けっこう身体は右往左往するみたいです

 

 

オステオパシー整体院 腰痛館 ホームページ

| | コメント (0)

2020/01/03

好転反応

腰痛館にお越しになった方で翌日しんどくなったという人がいます

この状態は好転反応といいまして

施術を受けたことにより改善しつつある過程で

身体が重だるくなったり

汗が噴き出すようになったり

場合によっては発熱することもありました

 

事前にご説明するように心がけておりますので

クレームの電話がかかることはありませんが

ご存じない方にとっては施術を受けたのに

余計に悪くなったと勘違いされたこともありました

 

主に血液の循環がよくなったことで

冷えた身体が温まるのですが

まだそれに慣れていないケースもあるでしょうし

通常の平熱よりも一時的に上昇することもあります

もちろんある1~2日で慣れてきたり納まるものなので

御心配には及びません

むしろ私からみれば施術が上手くいって身体に変化が出てきた証拠なので喜ばしいことと考えています

 

たいていの方は事前に説明していますので

ああこれかというような感じでご理解していただけます

そして好転反応が治まった後はたいてい身体がすごく楽になるので

次回お越しいただいたときに好転反応が出たこととその後楽になったことをご報告いただけます

 

好転反応の原因は治癒力が働いていることそのものなんですが

反応の出方はいろいろ人によって違いました

中には涙、汗、鼻水が止まらず大変だったということもありました

人によっては帰ってからスポーツでもしてたかのように汗が吹き出し

しばらく汗が止まらなかったという方もいました

想像するに身体が水分代謝が悪かったから体内から余分な水分を放出しようと身体が反応したのか

あるいは身体が冷えているとき水分を放出して体温を高めようと反応したのかもしれません

 

これも好転反応の一つかもしれませんが

施術後眠たくなって起きていられないという方もけっこういます

だいたい身体を治そうとするのは寝ているときですから

治すために眠気がさしたのだと思います

起きているときは動くことにエネルギーを使いますので

寝ている間に身体の修復にエネルギーを費やした方が

より早く治るわけですからこれも自然なことなんです

 

腰痛館にはスポーツ選手も試合前のコンディション作りに利用されるケースも多く

とりわけマラソンのレースに出られる前にお越しになられる方が多いです

でも好転反応もありますので前日よりも2~3日前にお越しになるようお勧めしています

ここだけの話、足に特殊な施術をしますので

タイムが早くなった人もおられますし

疲れにくい身体を作りますので初めて完走できたという方もおられます

 

 

オステオパシー整体院 腰痛館 ホームページ

 

| | コメント (0)

2019/12/27

腰痛の原因をさかのぼる

このギョーカイに足を踏み入れて20年

年を重ねるごとに考え方が変わりやり方も変わってきました

最初教わったのは骨格のズレの検査やそれの矯正法でした

なんとなく自分の中でも骨格矯正が目的化していたかもしれません

 

しかし勉強しているうちに骨格が独自で動くことはなく

筋肉の伸縮によって動くということに着目しだすと

今度はどの筋肉が収縮(拘縮)して骨格のズレを生み出しているのかを

追い求めた時期もありました

 

ある程度そのパターンがつかみかけたころ

単品の筋肉ではなく連鎖が気になりだしました

人の動作に一つの筋肉が単独で動くことはまれで

実は様々な筋肉が関係していることに着目しだしました

ちょうどそのころタイミングが良かったのか

アナトミートレインという概念が登場し

筋膜の連続性という考え方に興味を持ちだしました

 

ところが筋膜の連続性を追い求めているうちに

内臓との関連性を感じだし

単純に筋膜だけを考えてもいけないと考えだしました

内臓といえば自律神経の指令で動くわけですから

自律神経とのかかわりあいが気になってきます

 

そうなると興味がいろんなところに広がり

皮膚と筋膜の関連性も気になりだし

皮膚運動学を勉強したら筋膜リリースと重なる部分があると感じ

皮膚というのも重要な要素だと考えだしました

 

後はストレスとの関係性が気になりだすと

心理学的な要素も無視できなくなりました

 

外部的要因も重要です

気圧が下がったり気温の変化が激しいと

急に仕事が忙しくなります

 

結局20年かけて身についたのは

悩む要素が増えただけなのかもしれません

難しいですが毎日それらのことを考えて施術をしていたら

ある程度考えがまとまってきそうなもんですけど

私の場合何年たっても考え方をまとめることができず

様々な考え方捉え方の中で原因となるものの取捨選択をしながら仕事しているのが実情です

 

同業者の先生でも自分の考え方をまとめて本を書かれる方もいらっしゃいますし

セミナーなどで考え方を伝えられる方もいらっしゃいます

そんな風になれたらいいなとは思うわけですが

私の場合年を重ねるごとにまとめることが困難になってしまいました

これはこれでアリだと思ってますから

きっと改まることはないんでしょうね

 

 

オステオパシー整体院 腰痛館 ホームページ

 

 

| | コメント (0)

2019/11/28

「腰痛の原因は〇〇である」

もうどれくらい腰痛関連の本を読んだでしょうか?

100冊は超えていないと思いますがずいぶん数多く読んだと思います

同業者が出す本のタイトルに多いのが「腰痛の原因は〇〇である」

わかりやすいですよね

それにその本を読んだら腰痛が治るヒントが書かれていそうですからつい買ってしまいそうです

 

結構参考になる本もあったりするので

何冊もそんな本を買ってしまうんでしょうね

たまに自慢話とセミナーへのお誘いだけで

肝心の内容にはほとんど触れていないものもありましたが

いずれにしても自分の考えとは異なる他人の意見は知っておいて損はありません

 

でもよくよく考えてみれば腰痛の原因となることの数の多さに驚いてしまいます

一般の方が読めばおそらく何が本当の原因なんだろうかと悩んでしまいそうです

こういった本の特色は学術的な内容よりもインパクト重視のものが多いですから

タイトルだけで人の気をひかないといけないわけでして

複雑なものよりも単純なものの方が興味を引くのでしょう

 

しかも何パーセントの人が治って何パーセントの人には効果はなかったとは書かず

治ったケースだけ、しかもドラマチックなケースを取り上げるもんだから信憑性が増すわけですね

多分上手くいかなかった人もいるでしょうがフツウになかったことになってしまうのでしょう

 

私個人は腰痛の原因って数多くあると考えていますので

それらの本が間違っているとは考えず

それぞれの考え方やり方にはまった人は治るでしょうし

そうでない人には効果はないだろうと考えます

 

断定的に「腰痛の原因は〇〇である」と書かないと

本が売れないだろうしセミナーの参加者も増えないだろうから

商売上の一つのテクニックと考えればある程度納得はいきます

 

世界中の権威あるお医者さんが原因がよくわからない腰痛が85%だといっているくらいですから

実際はまだまだ分からないことの方が多いんだろうと思います

私も日々無い知恵を振り絞ってあれこれと考えて施術をするのですが

「腰痛の原因は〇〇である」なんて

断定的に言えるはずもなく将来的にも難しいことだろうと思います

それでもよくなる人もいますし、そうでない人もいます

 

 

オステオパシー整体院 腰痛館 ホームページ

 

| | コメント (0)

より以前の記事一覧