2017/02/14

運動後急性腎不全

たまたま目にしたネット上の論文で「運動後急性腎不全」というのを知りました
名前だけ聞くと全く関係なさそうなんですが
短距離をダッシュで走ったときなんかに
激しい腰痛を起こすことがあるそうですが
その原因が急性腎不全ということもありうるというお話

腰痛と言ってもこういうケースは我々の守備範囲外
早急に病院に行ってもらわないといけませんが
こういうことも知っておかないと
わけがわからないままに施術してしまうかもしれませんからね

無酸素運動をした若い男性によく起こる症状だそうですが
低尿酸血症が影の要因になるとの指摘もあるそうです

無酸素運動をしたことがきっかけで
腎臓の血管攣縮が起こることで腰に痛みが走るんだとか

詳しいことはこちらの論文に書かれています

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2017/01/31

膝窩筋

100
(図:身体運動の機能解剖より)

膝の構造は複雑で伸展・屈曲が機能の中心となりますが
ほんの少しだけ回旋運動もします
それにお気づきの方はあまりいらっしゃらないでしょうが
この膝窩筋が内旋する役割を果たします

ただし単独で内旋をするというのではなく
半腱様筋、半膜様筋、縫工筋、薄筋らと共同して内旋します
ところが膝窩筋を除いてはすべて二関節筋といって
二つの関節をまたぐ筋肉ですが
図をの通り膝窩筋だけは単関節筋です

膝関節は最終伸展時にスクリューホームムーブメントといって
わずかに脛骨が外旋をします
その状態が膝関節にとって一番安定した状態となります
クローズパックドポジションと呼ばれるこの状態は
関節にロックがかかったような環境で
膝窩筋はそのロックを外すために下腿を内旋させる
いわば鍵のような役割を果たします

この作業がスムーズに行われて初めて
安定した伸展・屈曲が可能になります
先ほど半腱様筋・半膜様筋・縫工筋・薄筋も下腿を内旋する筋肉として挙げましたが
膝窩筋同様これらも下腿の内旋をするので
これらの筋肉によっても膝関節の屈曲・伸展にも影響があるということになります
ということは股関節に何らかの問題がある場合膝関節に影響を及ぼすわけです

だから膝関節の伸展・屈曲の問題において
分けて考える必要があるのは
股関節にかかわる問題からの影響を受けているか
あるいは膝関節単独の問題点であるかどうかということです
私の経験則ではどちらかが単独で膝関節に影響しているケースはむしろまれで
多くの場合、複合型が多いという認識です

一応股関節からアプローチして
それでも変わらない場合膝窩筋に問題があると判断してはいますが
最初にどちらかに問題があったとしても
当然膝関節の動きに大きなストレスとなりますので
痛みが発生する段階では両者にも問題が生じているのでしょう

原則としては膝関節の伸展制限は前面の筋肉の問題
そして屈曲制限は後面の筋肉の問題
単純にそう捉えていますが
スクリューホームムーブメントという独特の動きを考えれば
膝窩筋という小さな筋肉も無視できない存在になってきます

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2016/12/20

心で食べる

私が子供のころ60歳を超えると腰が曲がった人も多く
見るからにお年寄りって風体をされてました
自分自身がその年代に近づくと
今の60代の人って若く見えますし
実際に体力もおありです

60代だけではありません70代の人も80代の人もお元気です
寿命が伸びただけではなくそれなりに体力がある方も大勢います
一方寿命が延びた分だけご病気に罹る人も増えます
問題は寿命よりも健康年齢がどれだけアップしているかだと思います

やはり戦後から食糧事情や環境が変わったことが長寿の理由だと思います
むかしは体にいいものを食べていたとも思いますが
いかんせん量的な問題もありましたし
決して種類も豊富ではなかったようです

一部の食品だけを見て昔はよかったとするむきもありますが
全体像を見れば現代の方が寿命も延びたし
元気なお年寄りも増えたと思います

半面、有害物質を含む食品も多く
食べ過ぎによる病気も増えているのは事実です
世の中いいことだけではなくデメリットも必ずついてくるようです

人々が健康でありたいと思う気持ちは今も昔も同じ
それで様々な健康法や食事療法、サプリメントなどが
今の時代あふれかえるに至りました

これはこれで玉石混交
先日も充分なエビデンスがない水素水
効果・効能をうたった宣伝に対し待ったがかかりましたが
儲けたいがためにいい加減なものも少なくありません

効果のないサプリメントや健康食品
有害物質の入った食料品
そこそこ栄養が取れる時代になったらなったで
余計な心配事を抱える羽目になりました

健康に関する様々な情報があふれかえります
誰しも自分の身は可愛いので
身体にいいものを採り
身体に悪いものを排除したいという気持ちは
ひと昔前に比べて強くなったようです

ともすればお腹がすいたから食事をとるというよりも
健康情報を食べているような人も見受けます

それぞれの方が信じておられる健康法を批判するつもりはありませんが
美味しくいただく、楽しんでいただく
そんなシンプルな食べ方が出来なくなった人もいらっしゃるようです

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2016/12/16

遺伝

先日のことです
施術中の会話で身内の方がガンでお亡くなりになったそうで
調べてみると親戚の多くがガンになられたとか
それで急に不安になって
自分もガンになるに違いないと考え
沈んでおられた方がいました

こういう発想の方って世間ではけっこうおられるんですが
私はあっさりと笑い飛ばしました
「遺伝が原因でガンになられる方がどれくらいの割合かご存知ですか?」
こう尋ねたのですが、そんなことまでご存知の方は少ないはず

実は遺伝が原因でガンになられる方は
わずか5%にしか過ぎないのです

私が言っても信用してもらえないでしょうから
いつもアンチエイジングの情報をいただいている
東海大学医学部教授の川田浩志先生の著書
サクセスフルエイジングのための3つの自己改革
詳しいデータが載っているのをお見せして説明しました

多くの方が遺伝でガンになると思ってらっしゃるようで
その実は似るのは遺伝子ではなく
ガンになりやすい生活習慣だったということです
食事・タバコ・ウィルス・運動不足など様々な原因があるようですが
意外に自分でコントロールできる項目が多いことを知っておくべきです

この本にはそれ以外にも有益な情報が満載ですので
興味がおありの方は一度お読みいただきたいのですが
ガン以外にも様々な病気があります
そして自分でリスクを減らすことができるものも多いのです

「年を取ったから」ということを言い訳にしても
病気になれば苦しむのはご自身
生活習慣を変えたからといってすべてのリスクを排除できるほど
世の中は甘くはありませんが
何もしないで手をこまねいているより
積極的にリスクを減らす努力を
生活習慣に取り入れる方が
万が一何かあっても後悔しないですむかもしれません

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2016/11/30

腰痛と横隔膜

Img032

横隔膜というのは胸とお腹を分ける仕切り版みたいな筋肉です
「膜」と呼ばれてはいるのですがこれがれっきとした筋肉
お肉屋さんに行けば「ハラミ」として売られています

私が施術する際に最も重要視する筋肉の一つです
横隔膜の仕事は何といっても呼吸
横隔膜を引き下げることで息を吸うことができます

たまに世間で妙な誤解をされている方もいて
横隔膜を使って腹式呼吸をしながら歌うなんてことを言う人を見かけたことがありますが
横隔膜は息を吐くときには使いません
むしろ脱力状態でなければ十分に息を吐いて声を出すことはできません

なぜ横隔膜を必ずチェックするのかといえば
腰痛の人は高い確率で横隔膜が緊張しているからです

腰痛関連で重要な筋肉はたくさんありますが
その中でも大腰筋とは胸椎12番でつながっています
筋肉単独でいえば別々のものではありますが
これらの筋肉を覆う筋膜が連続性を持ち
緊張は様々な方面へと連鎖することがあります

そういう点で大腰筋が緊張している人の多くは
横隔膜も緊張しています

腰痛だけではありません
横隔膜が緊張すると次に連鎖するのは
胸郭を覆う筋肉が硬くなります
肋骨は首の付け根から12対の骨が出て胸郭を構成しますが
肋骨の上あたりが緊張すると「肩こり」と呼ばれるようになります

言い出したらきりがないほど横隔膜は
様々な症状に一枚噛んできます
逆にいえば腰痛で腰だけをアプローチしても
その場は気持ちいいのですが
2~3日たったらまた元に戻ったというケースもよく聞きます

横隔膜が緊張したままで放置すると
そこからジワッと元通りの症状に引き戻されることも少なくありません
施術する側にしたらすごく厄介な要素があるんですよ

もちろん横隔膜だけ楽になっても症状が取れることってあまりありませんが
無視するとけっこううるさいヤツだったりします

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2016/11/24

イミダペプチド

疲れてきたなと思うときスタミナのつくものを食べたくなるのはよくあること
むかしからウナギを食べたり焼肉を食べて体力をつける
そんなイメージが多くの人にあるようです

昭和の中ごろからは栄養ドリンクを飲んで疲労回復を図る
それが今でも続いているのが現実です

ところが最近の研究では私たちの共通認識だったことが
覆されているようです

戦後、「飽食の時代」と呼ばれるようになって以来
栄養が不足している人の数はずいぶん減っています

ウナギや栄養ドリンクが疲労回復に利くという根拠は
ビタミンB1にありますが
実際には今の時代にビタミンB1が欠乏するということはあまりなく
その根拠も乏しくなってきました

栄養ドリンクでスッキリしたような感覚になれるのは
アルコールとカフェインだと言われています
メーカー側もそれがわかっていて新しい商品を開発していますが
如何せんいまだに大きな売り上げを上げているので
ほとんど効果がないのがわかっていても
販売はやめることができません

それでは疲労回復に何が有効かといえば
イミダペプチドという成分が注目を浴びています
大阪市立大学の研究チームのデータには
イミダペプチドには持続力のある抗酸化作用があるとされ
疲労回復・疲労予防に高い効果を確認しています

抗酸化作用といえばポリフェノールだとかビタミンCなどがありますが
持続力においてイミダペプチドに分があるようです

だから製薬メーカーでもイミダペプチドのサプリメントをもう売っていますが
いずれは栄養ドリンクからイミダペプチドのサプリにとって代わる日がくるでしょう
ただサプリメントも玉石混交
「入っている」というだけで量が少ないものもあるようなので
なかなか信用できない部分もあるようです

Imgp1182

イミダペプチドが含まれている食品といえば鶏むね肉
この間もグラム38円でスーパーで売ってたので2枚買いました
おでんダシにむね肉と焼き豆腐と菊菜を入れて煮物にしました

なぜ胸肉か?といえば
鶏はともかくとして他の鳥は羽ばたくのに胸肉を使います
渡り鳥になれば長時間飛んでいなければならないのですが
そのため疲労に強いイミダペプチドがたくさん含まれているそうです

その他マグロやカツオはずっと泳ぎ続けていなければ
窒息死してしまいますが
そのために尾びれを動かし続けなければなりません
だからマグロやカツオの尾に近い部分の身には
イミダペプチドが多く含まれているそうです

私としては高いお金を出して美味くもないサプリメントを摂取するより
美味しくいただける鶏むね肉やマグロやカツオの方が
断然ありがたいです


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2016/11/21

熱のはな

子供のころよく患ったのが「熱のはな」
唇がヒリヒリと痛み出し、水膨れができて
だんだんそれが広がると見事なタラコくちびる
しまいには唇の周りまで真っ赤になり
痛かったことを覚えています

未成年のころはリップクリームなんてものはなかったので
ハンドクリームをつけたものでした
リップクリームを持ち歩くようになってからは
身の危険を感じたらすぐに塗りまくってましたので
熱のはなで苦しく機会は次第に減りました
それでもあぶなそうなときは今でもあるので
職場でも家でもリップクリームは手放せません

むかしから「熱のはな」と呼んでいたのが
「口唇ヘルペス」というのが本名だと知ったのは
この仕事をしだしてからのことです
まさか正体がヘルペスだったとは知りませんでした

いわゆる帯状発疹のヘルペスなども含めて
ヒトヘルペスと呼ばれるそうですが
子供のころ感染するらしくて
宿主が健康である間は潜伏感染状態で
おとなしくしていますが
宿主の身体が弱ってくると暴れだします

だからこういったヘルペスが表に出てくるときは
今ヘルペスにかかったのではなく
身体が弱ってきたから暴れているそうです

しかもヘルペス側の言い分としては
こんな身体に住み着いていたら共倒れになるから
外に出ようとして唇が荒れたり発疹が出たりするんだそうです
要するにヘルペスの症状が現れたということは
ヘルペスのウィルスに三下り半を突き付けられたということ

身体が弱ってきたからやられたのではなく
ウィルスにさえ見捨てられたという事実はちょっとショックでした
でも身体が元気になればヘルペスの方も
よりを戻してくれるらしいです
イヤですけどね

人間とウィルスの共生関係って男女の仲のごとし

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2016/11/10

低体温Ⅲ

低体温症に気をつけろ<下>体の保温にはこれが大事

◆人間の体は“魔法瓶”

 体温をきちんと保つには、空調による部屋の温度調整も大切ですが、人間の体を“魔法瓶”と考えるといいでしょう。

 人間の体はまず、皮膚という“防御服”で守られています。その中で、体温を保つ必要があります。そのためには、魔法瓶の層をしっかり作ることがポイントになります。室温などの環境を整えるのは、その後でいいのです。

 皮膚の下には、皮下脂肪があり、筋肉があります。これらも、魔法瓶の層になります。できれば、筋肉でしっかりした層を作ることが望ましいので、運動が重要になってくるわけです。

 お相撲さんのように、筋肉の層に加えて厚い脂肪の層があると、かなり高い保温効果があります。

 筋肉の層が少なくて脂の層が厚いと、温まることは温まりますが、熱を発生する装置である筋肉が薄いため、温かくなっても、すぐに冷めてしまいます。従って、太っているから低体温にならないかといえば、そんなことはありません。魔法瓶の層がバランスよく配置されている状態を整えていくことが大切です。

 その意味では、衣服の役割も重要です。低体温対策では、衣食住の中では衣服の重要性が高いのです。服を着ることで、空気の層ができます。つまり、魔法瓶の層が一つ増えます。衣服を重ね着することで、層が増えていくことになるわけです。

 ただし、「着ぶくれ」は良くありません。昔、日本人は着物を着ていました。あれは何層にもなっていて、意外に温かいのです。軽い衣類を重ねて空気の層を作るのがポイントです。

 また、衣服によって体を締め付けることも感心しません。締め付けると、体が緊張します。舞台に立つと緊張で手足が冷たくなるように、体を締め付けると循環が悪くなり、体温を下げてしまうのです。重ね着の場合は軽くて緩めのものを、適度に重ねることが好ましいと思います。

 足元を温める際にも、締め付けないようにすることが大事です。足を温めること自体は、良いことです。下半身は心臓から一番遠いところにあって、そこまで行って心臓に戻ってくるまでの間に、血液は冷えてしまうからです。

 下半身を温めておくと、戻ってくる血液も温かいままですから、体全体が温まるのです。最近は就寝用の靴下もいっぱい出ていますから、締め付けない限り、ああしたものを活用するのもいいでしょう。アンダーパンツをはく場合も、きつく締め付けるものよりは、緩めの方がいいと思います。

 首を温めるのも、効果的です。首や手首は、表面に近いところに血管があるので、ここを冷やさず、熱を逃さないようにするためにも、首の部分を温めることは理にかなっています。

 気をつけていただきたいのは、体温を上げることは大切でも、上げ過ぎは禁物だということです。「頭寒足熱」というように、頭は冷やした方がいいでしょう。体温が39度以上になると、脳の機能に影響が出て、 朦朧もうろう としたり、意識を失ったりしてしまいますので、注意してください。

◆胃の不調は低体温のサイン

 体を魔法瓶だと考えることで、生活の中で低体温に気がつくこともできます。

 低体温になっている状態は、魔法瓶の真ん中が冷えている状態と同じで、人間の体の真ん中の胃が冷えている状態です。従って、食事が進まない、胃がもたれる、消化不良が起きているといった症状が出てきます。

 その先の腸が冷えていると、食べたものが滞って便秘になるか、あるいは、逆に反射で下痢になるかもしれません。ふだん通りに食事をしているのに、お 腹なか の調子が整わないときは、低体温のサインである可能性があります。

 また、年齢を重ねると、知らないうちに筋肉が衰え、体が疲れやすくなったり、服を余分に着ないと体が寒くてぶるぶる震えたりします。こうした自覚症状があっても、多くの人は、なかなか病気に結びつけて考えません。ですから、風邪をひきやすくなったとか、体調を崩しやすくなった時は、どこかで低体温がある可能性があると考えるのがいいでしょう。

 低体温のサインに、周囲が気付くことも大事です。本人は元気なつもりでいても、どうも歩き方がいつもよりゆっくりしているとか、睡眠のバランスが悪くなって顔色が悪いとか、そうした変化に周囲や家族が気付き、低体温が原因だと分かれば、適切な対策をとりやすくなります。

 深部体温を測れなくても、毎日同じ時間に同じ状態で体温を測ることで、変化に気付くことはできます。ただし、同じ条件で測らないと、結果がバラバラになってしまいます。お風呂に入った後や、運動をした後は体温が上がってしまっていますから、朝一番の最も体温が低いときに測定するといいでしょう。

 体温計のメーカーによって誤差があることを前提に、同じ体温計で測るようにしてください。短時間で測定が完了する体温計は、予測値を出していますが、それでも、だいたいの値と傾向が分かればいいのです。

◆朝一番に温かい飲み物を

 食事は、体を温める一番簡単な方法です。

 1日のうちで一番体温が下がっているのが朝ですから、まず、朝に魔法瓶の真ん中、つまり消化器官を温めましょう。

 健康のため、起きてすぐに冷たい水を飲む人がいらっしゃると思いますが、これは腸を刺激し、自律神経を整える作用があります。そうであれば、低体温のことを考え、冷たい水ではなく、温かい飲み物を朝一番に飲めば、一石二鳥ではないでしょうか。

 食事で低体温対策として効果的なのは、ショウガ、ネギ、ニラ、ニンニクの4つです。食材の中の成分が、体を温めてくれます。温かいショウガは、より体を温めやすくなりますから、低い温度でショウガをとるよりも、少しお湯の中に入れるなどするといいでしょう。

 トウガラシは口の中が辛くなって、確かに温まるような気がしますが、発汗してしまいますので、逆に体温を下げてしまいます。トウガラシが熱い地域の食べ物によく使われているのは、そのためです。冬場はトウガラシを食べると、逆に風邪を引いてしまうこともあるので注意しましょう。

 お酒は血液の循環をよくするので、温まります。けれども、循環が良くなる際に、抹消の血管が開いて放熱してしまいます。お酒を飲んで、手足がぽかぽかしてくるのは、そのためです。ですから、飲み過ぎには注意が必要です。

 入浴は、「43度で10分間」が基本と言われますが、これだとちょっと熱いので、42度で5分間くらいが適当ではないかと思います。

 運動に関しては、筋肉を動かせばいいので、例えば、食事をする時によく 噛か むようにするだけでも、口の回りの筋肉が動くので、効果があります。瞬発力はいらないので、持続力のある筋肉を増やすことを意識するといいでしょう。

昨日ご紹介したサイトには後編がありますのでご紹介しておきます
こちらは低体温の対策です
本文にもあります通り皮膚が熱に対するバリアーの役割をします
皮膚ができる限り体温を外に逃がさないように防いでくれると同時に
真夏の暑いときに外部から高熱が体内に入らないよう防いでくれます
これが恒温動物としての特徴でもあるわけです
革ジャンや革のコートが暖かいのも納得です

でも逆にいえば寒いときに熱いお風呂に入っても
皮膚だけは温まりますが
体の芯までその熱が届くことはありません
もし40℃の熱が体内に入ってくれば
死滅する細胞も少なくないはずです
だから暑いお風呂に入って身体の芯まで温まった感覚は
あくまでも皮膚だということを知っておかなければなりません

もし本当に体の中から体温を上げようとすると
運動して血液の循環をよくすること以外にないと言っても過言ではありません

このサイトにショウガ、ネギ、ニラ、ニンニクなどの食品が挙げられていますが
決してこれを食べるだけで体温が上がるなんて虫のいい話はありません
私も15年ほど毎朝ショウガ紅茶を飲んでいますが
それだけで体温が上がったとは思っていません
あくまでも運動がメインでこういう食材はそれをサポートする程度の認識です

テレビなどで「コレを食べたら健康になれる」
こんなセリフを耳にしますが
それだけではあまり効果は期待できません
あくまでも運動との相乗効果としてとらえていただきたいと思います
これはサプリメントでも同じだと思います
売る側は利益を上げるために甘言を弄しますが
世の中そんなには甘くはありません

胃腸と体温の関係においては
私もここ3年ほど胃腸が丈夫になってきましたが
それと並行するように体温が上がってきました
ここで書かれていることを実感しています

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2016/11/09

低体温Ⅱ

低体温症に気をつけろ<上>万病につながる危険因子

◆体の深部と皮膚の温度は違う

 低体温という言葉自体は、よく知られていると思います。それは、単に体温が低いことだと思っておられるかもしれませんが、正確ではありません。寒い季節に体が冷えると調子悪いのだが、よく原因が分からないという人は、低体温が原因の一つになっている可能性があるのです。

 そもそも、本人が「自分の調子が悪いのは低体温のせいだ」と自覚している人は非常に少ないのです。人間の体温は、36.5度のプラスマイナス1度が正常値とされていて、下は35.5度から上は37.5度の間であれば正常ということになります。

 しかし、体温は人それぞれですから、体温計で測っていても、低体温であることに気付くのは難しい面があります。体温計そのものの癖もあるので、ある体温計で測ると36度なのに、別の体温計で測ると37度ということもあります。ですから、低体温症は数字ではなかなか分かりません。

 体のどの部分を測るかで、温度が違うということもあります。体の中の温度と皮膚の温度は違います。「風邪をひいて熱が出た」という時の体温は、皮膚の温度を指して言っているわけですが、病気と関連してくる体温とは、体の芯の部分の温度なのです。これを、「深部体温」と呼びます。

 僕たちのような外科医ですと、手術後の患者さんを診るとき、鼻から喉にかけてチューブを通し、胃袋まで入れてその温度を測ったり、あるいは、肛門の方からチューブを入れて直腸の温度を測ったりします。いずれも深部体温を測っているわけですが、一般的にはふだん、深部体温を測ることはありません。

◆深部体温低下で臓器の機能不全

 低体温の怖さは、低体温が原因で病気になっていることに本人が気付いていないことです。病院に行って血液検査をし、心電図をとって、いろいろ調べてみても、体調の悪さの原因が分からない、そんな時は、低体温を疑ってほしいと思います。

 冷たい水に手を入れると、冷たく感じますが、だんだんその感覚に慣れてしまいます。ところが、水から手を出すと、指の動きは悪くなっている。低体温の問題は、これと似ています。体の中で低体温になると、肺、心臓、肝臓、腎臓などの機能が低下してしまい、知らず知らずのうちに体の中のバランスが悪くなり、臓器の機能不全を引き起こすのです。

 低体温は、免疫機能の観点からも問題です。体の中で一番大切なのは、毒物を解毒して代謝することです。そのためには酵素の働きが重要ですが、低体温によって酵素の働きが低下してしまうのです。ばい菌が入ってきても、それをやっつける力、分解してなくしてしまう力が衰えてしまいますので、免疫力が落ちて、病気にかかりやすくなります。

 外科医としての経験から言うと、健康な人に比べ、がんの患者さんたちの体温は低めです。もちろん、本人はそのことに気付いていない。

 僕のところで扱ったいくつかの症例をもとに詳しくみていきましょう。

 図1の女性は月経によるホルモンバランスの変化に伴う体温の変化を、2週間単位で経験しています。その分、男性よりも体温の変化に敏感です。女性は、不妊症と分かって、タイミング療法やホルモン療法などを続けましたが、どちらもうまくいきませんでした。

 「なんでなんだろう?」と考えて僕のところに来たのですが、僕は原因について、子宮、卵巣、体全体の機能の低下によって引き起こされたと考えました。つまり、低体温によって、酵素がきちんと働かず、ホルモンのバランスを悪くしているのではないかと考えたのです。

 便秘も、低体温が原因だと疑われます。腸の動きが滞ると便秘になります。もちろん、逆にお 腹なか が緩くなってしまう方もいるのですが、多くはお腹の動きが悪くなって便秘気味になるのです。

 体温と睡眠は無関係だ、バラバラだと考えている人は多いでしょうが、実は極めて密接な関係があります。

 小さな赤ちゃんが眠そうな様子を見ていると、手がぽかぽかしてきて、ほっぺたが赤くなって、体温が上がっているはずです。体温の上昇で睡眠が促され、その後、寝た時に、体温はすっと下がる仕組みです。体温が下がれば下がるほど、眠りは深くなっていきます。一日で最も体温が低い時間帯は朝一番であることが、それを物語っています。

 この男性は、夏も冬も手が真っ赤になっています。夏なら、太陽光線にあたって日焼けするということかもしれませんが、冬場に赤くなるというのは、しもやけによるものです。皮膚の反応が敏感なのでしょう。

 体の温度が上がりやすく、下がりやすい。そのため、外に出ると手足が冷たく白くなっていて、部屋に帰るとぱっと赤くなる。おそらく、そんなことを繰り返していらっしゃるのだと思います。

 これがなぜ、低体温と関係するのかと言えば、低体温症の人は、体に備わっている様々な体温調節の仕組みをうまく使うことができないからです。その結果、熱しやすく冷めやすい症状につながるわけです。

 風邪をひきやすいのも、低体温と関連していると思われます。子どものころ、薄着をして外を駆け回っていたら、「風邪引くよ」「体冷やしちゃダメだよ」と注意されませんでしたか。まさに、それと同じで、風邪をひきやすいのは、免疫力が低下しているということですから、低体温が隠れている可能性があるのです。

 この男性のように、幼少期にしもやけになりやすかった人は、低体温になりやすい体質である可能性があります。もちろん、体形や体質は、筋肉隆々の人、か細い人、中肉中背の人と、人それぞれですが、幼少期の状態をみると、将来、低体温になるのではないかという大体の予想がつきます。

 もっとも、そういう体質の人は、成長する間に、本人が低体温であるという自覚がなくても、防御策、予防策をほどこしている場合があります。この男性の場合も、そうした策をとっていたと推測されますが、営業職のストレスによって、深部体温が下がってしまった可能性があります。

◆冷え性と低体温の違いとは?

 冷え性の人は、それを自覚しています。手足が冷えるとか、お腹が冷えるとか、はっきりと自分で分かっている時には冷え性だと言えます。低体温は自分で分からない。そこが、冷え性と低体温の差です。

 ふつうの体温計で測っても、冷え性と低体温の違いは分かりにくいので、本人の自覚があるかないかで、分ければいいと思います。本人に「冷えている」という自覚があって、それだけで済んでいるなら、冷え性と呼んでいいでしょう。そこに、調子の悪さや病気などが伴うようなら、低体温がプラスされているのではないかと疑ってみればいいと思います。

 冷え性であっても、深部体温が標準であれば、例えば手足の冷えに対しては手袋や厚手の靴下を身に着ければ、温かくすることはできます。これは病気ではありません。ところが、冷え性であろうとなかろうと、深部体温が低くなっていると、いろいろな病気が発生してきますので、これは病気だと考えられるのです。

◆運動不足は低体温の原因に

 低体温の原因の一つとして明らかなのは、運動不足です。

 子どものころは、走り回ったり、知らないうちに汗をかいたりすることをいっぱいしませんでしたか。汗をかくということは、体の中から水分が出て、それが空気中に揮発することです。これによって体温は下がります。つまり、運動することによって、それだけ、体温が上がっていることを意味しています。

 大人になって、事務や家事などをして、子どものように外を飛び回らなくなると、なかなか汗はかきません。そうなると、体の中で温度が下がり始めてくると考えていいでしょう。

 さきほどの図2で登場した営業マンのように、精神的なストレスも体温を下げる原因になります。現代はストレス社会と言われていますので、この点も十分に注意が必要です。

 生活習慣、生活環境、生活のリズムなどが、低体温には影響しています。小さな子どもでも、受験戦争で精神的ストレスがたまると、深部体温が下がることがあります。ですから、年代や性別によって、低体温になりやすい、なりにくいということに、大きな差が見られるわけではありません。

 ただし、加齢によって、健康のトラブルに巻き込まれやすくなりますし、抵抗力が低下し、体力も落ちてきます。運動量も減る人が多いですね。そうした様々な要因が重なって、高齢者の方が低体温になりやすいリスクがあるとは言えるでしょう。

 人間の身体は生ものですから、環境に左右されやすいのです。

 例えば、空調です。部屋の温度が下がってくると体も冷えやすくなります。夏場でもクーラーのかけすぎで体が冷えると、風邪をひきます。温度だけでなく、湿度も重要です。乾燥している中で温度も低くなると、体が冷えやすくなるからです。室内にいても、体を動かさずに楽をしていると、体の熱は発生しにくくなり、低体温の原因になります。

先日低体温のお子さんが増えているという記事をアップしたら
かなり反響があったので
今日は低体温がもたらした身体の異変について
具体的な例を挙げた記事があったので
ご紹介させていただきます

かなりリアルなお話ですが
低体温はその他にも様々症状を引き起こす可能性があると言えるでしょう

そもそも体温は生命活動のエネルギーそのもの
だから体温が下がるということは
身体活動のエネルギーの減少だと言い換えても差し支えないでしょう
だから生命維持のための機能が低下するのも不思議ではないということです

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2016/10/26

つまづきは腰痛の前触れ

この間健康食品の宣伝で怖いデータが使われていたんですが
平成25年度の交通事故と転倒や転落による事故死の比較で
交通事故で亡くなった方が1年間で5971人
転倒や転落が原因で亡くなった方は7280人
交通事故の方がセンセーショナルではありますが
実は転倒や転落が原因でお亡くなりになった方の方が多いそうです
しかもそのうち85%が60歳以上の方だというから驚きです

私もよく「このごろよくつまづいてこけそうになった」
こんな話を耳にします
「老化したわ」と笑い話になるんですが
たまにつまづいてこけて顔面を強打して
治るまで何か月もかかったというケースを何件か知っています
それにしてもお亡くなりになる方がこれだけおおいとは驚きです

普段、歩いてて段差があるとき
目で見て10㎝の高さであれば
勝手に脳が反応して10数cm程度足を挙げて
引っかからないようにするのがフツウ

ところが足を挙げる筋肉が衰えて
脳の指令に対して反応できなくなると
15㎝上げろと命令が下っても9㎝しか上がらなければ
引っかかってしまいつまづくわけです

普段足を挙げる時は大腰筋や大腿四頭筋を使います
これらの筋肉が衰えて意思通りに動かないレベルまで落ちてくると
つまづく回数が増えてくるわけです

そしてこれらの筋肉は腰痛関連の筋肉として知られています
もちろんこれらだけの筋肉だけが腰痛を引き起こすわけではありませんが
逆に言えば大腰筋や大腿四頭筋だけが衰えるわけではなく
腰から足にかけての筋肉は一通り衰えていく方がフツウです

だからつまづく回数が増えてきたら
笑ってる場合ではないのです

もちろん転倒死なんてゴメンですが
知らないうちに腰痛になっていくのも困りもの

健康食品の宣伝では神経の働きを促進する商品を売り込もうとされてますが
いくら神経の働きが正常でも
肝心の筋肉そのものが衰えていたらお話になりません

健康食品には恨みはございませんが
むしろ歩くなどの運動を心掛けていた方が
筋肉の衰えを防げますし
神経の衰えも防ぐことができるので一挙両得

不幸にして転倒や転落でお亡くなりになった方も
その数秒前までは元気に過ごしていると思っておられたものと想像します
交通事故にしても同じことなんですが
普段の生活で防ぐことができるのも事実

自分にはそんなことは有り得ない
根拠もなくそう考えてらっしゃる方も多いのではないでしょうか?

つまづきは老後の人生のつまづきにもなりかねません

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