2020/09/30

息がしづらい

毎年、秋になるとしっかりと呼吸ができないという方が来られます

もちろん呼吸困難というレベルではなく

あくまでももう少しのところで息が吸えない

そして最後まで息がはけないというモヤモヤした状態なんです

 

命に係わる次元ではないものの本人にとってはけっこうなストレス

そしてその状態が何日も続けば不安になってくるようです

私自身もそういった経験がありますが

気持ちのいいものではありません

 

施術するとハッキリ身体に特徴がでます

まずは横隔膜の緊張

そしてそこから胸郭の硬さにつながります

横隔膜は息を吸うときに収縮して肺に空気を入れます

そして胸郭を伸縮して息を吸ったり吐いたりできるわけです

これらが硬くなり十分な動きを確保できないと呼吸は浅くなります

 

こういった現象は単に横隔膜や胸郭の筋肉の問題ではなく

自律神経の乱れに誘発される現象ですので

アプローチの仕方もまずそちらの方からやっていかないと

横隔膜も胸郭も緩むものではありません

手順の重要性を改めて感じます

 

夏場に比べ涼しくなったものの

昼間の気温はまだまだ高く

朝型の気温とのギャップは最も大きくなる時期でもあり

台風シーズンということもあり

気圧の変化も激しいタイミングが増えてきます

 

寝るときは少し暑くても

明け方になれば肌寒く感じます

いくら気を付けても温度変化はどうしようもありません

気持ちのいい秋の天気も意外と体に障ることがあります

 

 

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2020/09/29

違うんだけど

私がよく言うのは痛い場所と悪い場所は必ずしも一致しないということ

この前も腸脛靭帯炎のような症状を訴えた方がいました

腸脛靭帯とは大腿部の外側を走る靱帯で

上の方で大腿筋膜張筋と大殿筋に付着し

下の方では膝を超えて脛骨外側顆に付着します

これが緊張すると大腿骨外顆に擦れて炎症を起こします

だから炎症を起こして痛いのは膝の外側です

ところが腸脛靭帯の緊張を起こすのは大腿筋膜張筋や大殿筋の緊張ですから

私が施術する場合、これらの筋肉の弛緩と

腸脛靭帯の癒着をとることをします

もちろんこれだの筋肉だけということはありませんので

結局臀部と大腿部全部触ることになります

 

でも本人の感覚としては痛いのは膝の外側ですから

その辺をさすったり自分でマッサージをされていたそうです

それでも良くならないので腰痛館にお越しになられたわけです

 

そういえば私自身、頚椎症になって

右腕や右肩に痛みがあるとき

何度も腕や肩を自分で揉んでいました

首からきているのはわかってはいるんですけど

ついつい痛いところを触っていたんです

違うと分かっていても痛いところに意識が行くのはむしろ自然なことだと

まさに痛感したわけです

 

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2020/09/28

椎間板にかかる負荷

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(画像:カパンディ 関節の生理学)

椎間板というのは背骨の間にある線維軟骨で

ゼラチン状の髄核とコラーゲンを含む線維輪から成り立ちます

その役割の一つが椎骨にかかる衝撃を吸収すること

つまり弾力性がありクッションの役割を果たします

 

逆にいえば弾力性があるから骨が砕けないように椎間板が圧縮されるわけです

それが椎間板ヘルニアになる理由にもなります

ヘルニアも骨折もイヤだけどあえてヘルニアになってまでも背骨を守ろうとしているわけです

これぞ究極の選択といったところではないでしょうか?

 

一般的に言われているのは100㎏の重みがのしかかったとき

健常な椎間板は1.4㎜扁平化し横に広がります

ところが椎間板が病的な場合

100㎏の加重で2㎜扁平化し

負荷がなくなってももとの厚さに回復することはないそうです

 

突然ヘルニアになり激しい痛みが生じるというわけではなく

長い時間をかけて右の図のような病的な椎間板になることが多いようです

中でつぶれて丸みを失った椎間板は

背骨が動くときに移動して重心を移すこともできなくなるので

この段階で動きに支障をきたすことになります

 

 

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2020/09/24

関節の安定性と可動性

施術をするとき意識してみているのは

関節の安定性と可動性です

スポーツで早く力強く動かすためには相応の筋力が必要です

それだけでいいのかといえば違います

むしろ大きな動きをするための前提条件があって

それが安定性であり可動性です

 

自動車や自転車の車輪なんかを想像すると分かりやすいですが

車輪が早く回るときにはかなりの力が車軸にかかることになります

その際にもし車軸が何らかのトラブルで曲がっていたり

あるいは斜めになっていたらどうなるでしょう

車はまっすぐに走れないかもしれませんし

回数を重ねるといつかは故障につながります

 

人の身体も同じ理屈があてはまります

安定性や可動性が喪失したら

筋力・協調性が低下しコントロールが悪くなります

アスリートでも筋力ばかりを追い求める人がいますが

関節の安定性や可動性を気になさらないと

いずれ故障につながるケースが多いようです

 

筋力アップに比べて地味な作業が多いので

やりました感が少ないのでついついおざなりになってしまうのではないでしょうか?

それと人の身体はなかなか出来が良くて

本人の意識とは別で不安定な状況では筋力を抑制して

安定性の確保に走ります

 

何となく急に今までの力がでなくなったとき

こういう機能が働いているのかもしれません

逆に言えば力を出し切れた実感があるとき

関節の安定性と可動性がいい常態と捉えてもいいかもしれません

 

このように大きく早く動かないといけないアスリートの場合

わりとハッキリと動作にでるのですが

同じことはアスリートではないフツウの人にも当てはまります

普段これといって運動もしない人は

激しい痛みが出だして初めて異変に気付くものです

しかも長期間の生活習慣が原因ですので

長引くのが厄介なところです

 

 

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2020/09/21

肩甲骨の動き

ほぼ全員の方に使う技で「スカピュラー」というのがあります

和訳すればそのまんま「肩甲骨」ということになるのですが

要するに肩甲骨はがしといった方がわかりやすいでしょう

 

肩甲骨は肋骨に対して直接関節を形成することなく

様々な筋肉が様々な方向に引っ張ることにより

挙上・降下・外転・内転・上方回旋の動きをします

 

Img046

(図:ファンクショナルエクササイズ 川野哲英)

ご存じの方も少ないでしょうけど

腕を真上に上げるときでも

90度の角度で肩甲骨は30℃上方回旋をしています

腕を真上に上げた時(180度)でも肩甲骨は60度動いています

腕を上げるのは肩関節が動いてというのは事実ですが

それを補助するのが肩甲骨の動きということになります

 

腕を前につきだすときでも肘を後ろに引くときでも

必ず肩甲骨が何らかの動きをしています

 

ところが現実問題として中年以上の方の多くが

肩甲骨が癒着してしまって動けなくなったり

動きが小さくなってしまっている方が多いわけです

肩甲骨と肋骨に付着する筋肉が固まってしまっているのです

筋肉がこのような現象に陥るときの原因は「不動」です

つまり普段から肩甲骨を大きく動かす習慣がないから

肩甲骨が癒着してしまいます

 

幸か不幸か最初の段階では痛みがないのです

これが異常に気付かない原因です

例えば毎日ラジオ体操なんかやっていれば

腕が高く上げられないことに気づくこともあるでしょうけど

日常生活の動作で肩甲骨を動かすような大きな動作はほとんどありません

これが長い年数「不動」にしておくポイントとなります

 

偉そうに言っておいて私がたまに肩甲骨を大きく動かす動作をやってみれば

つりそうになったりすごく疲れたりします

でもそうやって気づけば危機意識を喚起しますが

フツウは肩に激しい痛みを感じた時に初めて危機意識を持たれるんだろうと思います

 

私が毎日何人もの人に肩甲骨をはがす技を使うと

皆さん気持ちがいいと喜ばれます

癒着して血液もあまり回ってきていないところに

フレッシュな血液が流れこめば気持ちよさという快感で満たされます

ところが何年もかかって癒着した肩甲骨は1回や2回でははがれるはずもありません

無理して力づくでやればケガをするのはミエミエなんで

本人の緊張を見ながら力加減するのはわりと難しい技です

初めてこの技を習ったときは「基本手技」として教わりましたが

20年たった今では基本でありながら難しい技であったりもします

 

 

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2020/09/14

急激に

いつまでたっても暑い暑いと言ってはおりますが

ここから急に最低気温が下がります

予報では20℃前後までさがるようです

 

猛暑日はなくなったものの

以前日中は30℃を超え暑い日が続いています

最低気温も熱帯夜ギリギリの25℃前後をキープ

ところが明日の明け方くらいからは20℃くらいまで下がるそうです

 

言ってみればそんなに寒いわけではありませんが

慣れていない温度に身体が遭遇すれば

とたんに調子を崩す人が出てくるでしょう

聞けば中には夜中もずっとクーラーをかけている方も少なくありません

寝るときには暑いんで分からないでもありませんが

きっと風邪をひく人も出てくるんだろうなと予測します

 

今のご時世風邪の発熱でも大事になりかねません

できるならば無事で過ごせるのが一番です

雨にしろ気温にしろ低気圧にしろ

慣れないところに突然やってくるケースが一番危ないです

 

どうぞ皆さんこれからの2~3日は十分お気を付けください

そしてまた暑い夜が戻ってくるそうです

 

 

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2020/09/09

推察

あくまでも個人的な推察を申し上げます

 

昨日の記事で台風が近づくと忙しくなるということですが訴える症状は様々

頭痛、根違い、腰痛などそれぞれ言われることは違いのですが

共通していたのは胸郭の硬さ

私にとって肋骨周りの弾力性は身体を知るための手がかりの一つです

 

ザックリした言い方をすれば

肋骨を抑えて弾力性があれば調子が良くて

弾力性が損なわれるとどこかの部位に支障をきたしやすいと思っています

もちろん肋骨だけにアプローチすればいいというほど身体は単純ではありませんので

その前後関係を読み解く必要がありますが

肋骨の弾力性が大きなカギを握っていることは確かです

 

最初に申し上げた台風との関係は

肋骨は呼吸において重要な役割を果たします

息を吸うときには肋骨を引き上げ肺を膨らませて空気を入れます

そして息を吐くとき肋骨をすぼめて空気を外に吐き出します

連動する横隔膜なども大きな関係性を持つのですが

今回はあえて肋骨だけに焦点を絞ります

 

台風は強い低気圧がその正体ですが

気圧が下がると人の身体は膨張する方向に力が働きます

人の胴体は胸腔と腹腔とに分かれます

「腔」というのは身体の空になっている部分をいいますが

空になった部分に空気を詰め込むのが胸腔で

飲み食いしたものを詰め込むのが腹腔と考えればわかりやすいです

 

しかし外気圧が変わるとそのバランスを崩しそうになります

深海魚がつりあげられると急激に水圧がかからなくなり

口から内臓が飛び出すこともあるそうですが

そこまで極端なことじゃなくても

身体の状態を維持するのに支障をきたします

 

そこで外部の圧力低下に対抗するように

筋肉が緊張することで通常の状態を維持しようとするのではないかと考えています

つまり肋骨を取り巻く筋肉が緊張して肋骨を硬くする

そのような推察をしています

この考えが正しいのか間違っているのかはわかりません

 

ただそう考えると本来柔軟な特性を持つ胸椎に間接をはじめとした

胸郭全体が緊張することになります

身を守るためのやむを得ぬことでも

胸郭が硬くなった影響は避けられません

 

胸郭が硬くなればその前後の関節の可動域を低下させ

痛みを生じさせることは容易に想像がつきます

腰・頚・肩など周りの部位に不具合を及ぶのも納得がいきます

 

台風が来るたびに電話がいっぱいかかってくるのも

そういう現象が本人の気づかないところで起きているのではないか?

いつもそんなことを考えています

 

毎年台風シーズンはいろんな意味で厄介です

直接の被害を受けられた皆様にも心よりお見舞い申し上げます

 

 

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2020/09/04

距骨

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最近よくやるようになったのが距骨の矯正

以前から足関節の可動性は様々な部位に影響を及ぼすと考えていましたが

去年くらいからそのカギを握っているのは距骨であると知りました

いろいろ調べているうちに距骨だけを扱う手技療法もあることを知り

本を一冊買い求めました

 

ギョーカイではよくあるパターンなんですが

本に書かれているのは導入部分だけで

後はセミナーを受けてくれという感じの本でした

 

でも私にしたら距骨がどういう働きをするか

そしてどういう問題点が生まれてくるかというのが興味の中心でした

だから具体的な手技は自分で考えればいいので

今までいろいろ試してきた結果

ある程度効果のある手技を身につけてきました

 

少なくともそれにより下腿三頭筋の弛緩に役立つようになりました

私の場合下腿三頭筋から多くの部位に連携をとるような施術パターンなんで

今までの施術にさらに磨きがかかるかもしれません

期待だけはしたいです

 

 

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2020/09/02

靱帯

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筋肉はたんぱく質を主成分で伸縮性があるんですが

靱帯は軟骨と同じようなコラーゲンが主な成分ですから

ほとんど伸縮性がありません

筋肉が動くことを目的とするのに対し

靱帯は関節をほぼ固定する安定性を目的とするのですから

あまり動いてもらっては困るわけです

 

しかし柔軟性のなさゆえに過度な衝撃に対しもろい面を持ちます

急激に強い力がかかると靱帯が伸びることもあるのですが

本当は伸びているのではなく組織の一部が損傷しているのです

骨折よりも厄介なのは完治が難しく

治ったと思っていても全く元通りになっていないことが往々にしてあります

 

靱帯の損傷はスポーツでは多く

捻挫・肘痛・膝痛など靱帯に問題があるケースが少なくありません

交通事故などでムチウチもありますが

これも靱帯の問題となります

こういったケガの場合長期的にみれば

治ったと思っていても症状がでることもあり

非常に厄介です

 

野球のピッチャーの投球障害で肘を痛めることがありますが

日本の場合小中学生がトミージョン手術を受けるケースが相当数あるそうで

むしろプロ野球の選手よりも子供の方が数が多いというのは驚きです

もちろん難治性の障害ですので

才能のある子供たちが将来的にプレーできなくなる場合もあると聞きます

近年高校野球で投球数の規制が入りましたが

問題はもっと手前にあるようです

 

 

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2020/08/26

腰椎の構造

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グレイ・クックが関節には可動性重視のものと安定性重視のものがあり

大まかにいえばそれらは交互にあるというようなことを言われていました

けっこう納得のいく理論なんですが

大切なのは可動性の高い関節に制限を受けると

安定性の関節のしわ寄せがきて症状が出やすいということを言われてました

 

腰椎の椎間関節は安定性の関節だと言われています

腰椎は脊椎の中でも大きな骨ですから一見動きやすそうに見えて

実は安定性の関節だったりします

伸展・屈曲はまだしも回旋は苦手

腰椎の突起が一つ上の腰椎の回旋運動を邪魔してあまりねじれない構造になっています

 

スポーツで腰をひねる動きがありますが

実は実際にねじれているのは股関節であったり胸椎だったわけです

腰椎はその中間にありますから腰をねじるイメージになりますが

実際には腰椎の動きは小さいものです

 

背骨の一番下にあり体重を受ける部分でもありますから

可動性よりも安定性を求めたのでしょう

 

それで問題となるのは可能性の関節が制限された場合

安定性の関節に負担がかかり症状が出やすいという視点はとても重要になってきます

つまり股関節や胸椎の動きが制限されると腰に負担がかかり

腰痛になりやすいという理屈になります

 

だから私の施術パターンには腰痛をとるため

胸椎や股関節に対するアプローチが欠かせません

腰痛だから腰ばかりを触るのではなく

その前後にある可動性の高い関節にも大きなヒントがあったりします

 

 

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