2017/12/14

予測に基づく対応

Tj

月刊トレーニングジャーナル1月号

今月の特集は「予測に基づく対応」
予想や予測は人間と他の動物との分水嶺ではないかと思っています
頭のいい動物は経験則をもつこともありますが
過去の出来事から未来に起こりうることまで想像できる動物はいないのではないでしょうか?
あくまでも同じ条件下で行われるであろう同じことくらいが関の山

起こった事例のエッセンスを抽出して
分析したり整理したりして他のケースに当てはまるという思考は
人間固有のものだと思うのです

スポーツの世界で先々を予測できるのなら
やはりケガや事故を未然に防ぐことに目を向けられるのは当然のこと
そして選手個々のコンディショニングを先読みできれば
最高のパフォーマンスをすることも可能なわけです

それにしても驚いたのは身長の成長の予測が可能になってきているということ
こんなところまでスポーツ科学が進んでいるとは思いませんでした

気になったのはオスグッドなどで痛みを抱えている子供は成長が止まるという仮定
私も中学の時オスグッドで膝を痛めてましたからね
ひょっとしたらオスグッドに対する対応がよければ180㎝くらいまで伸びていたかも…


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連載コラム『身体言葉に学ぶ知恵』
今月のテーマは「骨休め」
練習のために練習をするわけではありません
練習は嘘をつかないといいますが
計画性のない練習では最高の状態で試合には臨めません
おのずと試合の結果は見えてきます

心技体とも最高のコンディションで試合に臨むためには…
テーパリングとピーキングについて考えてみました

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2017/12/12

脊柱管狭窄症をトレーニングで治す

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脊柱管狭窄症をトレーニングで治す 稲葉晃子

月刊スポーツメディスンの特集記事を読んでもう少し掘り下げて知りたくなって購入
読み始めは大きな文字で細かい字が苦手な私にはありがたかったのですが
半面その分情報量は期待できないと思いました
それも延々と続く著者の履歴を読んでいいるうちに期待は失望に変わりつつありました
私の知りたいのはあなたの生き様ではないといったところ

四分の一以上を読み終えたところからようやく本題に突入
ここからの快進撃はお見事のひと言につきます
脊柱管狭窄症の解説も実に鮮やか
きちんと整理されていてどういうケースが本書に該当するか
禁忌事項も踏まえて述べられています

場合によっては本書に紹介されているトレーニングは
脊柱管狭窄症に特化したものではなく
非特異的腰痛に対するエクササイズでるといえるのかもしれません

「腰再生プログラム」と名付けられた5つのステップも
我流のものではなく過去の様々な研究を基に編み出されたもので
5つのステップに関しても目的が明確で
多元的な思考を上手く組み合わせたものだと感じました

正直書いてあることに関しては私も知っていることが多かったのですが
どうも知識のための知識になっていたフシがあります
いわば呼吸をしていない知識とでもいいましょうか
この本のおかげで知識が息を吹き返したような感じがします

200頁余りの本でわかりやすく書かれているのですが
そのくせ内容が濃い本だと感じました
著者の研究量の多さとそのリテラシーの高さに感服です

ギョーカイではこういう取り組みも多くなってきていますが
それでも医療機関はまだまだ昔のまま
数十年先は主流になっている可能性を感じました

読みやすいのにこれだけ考えるところがあった本は久しぶり
ピラティス習いに行こうかな…

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2017/12/06

腰痛を探る

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月刊スポーツメディスン196

今月の特集は「腰痛を探る」
本来は私の専門分野であったはずなんですが
スポーツ選手の腰痛には私が知らなかったパターンがいくつもありました
お恥ずかしい話ですが勉強不足を痛感しました

そして以前から超音波を使った診断があったのですが
従来レントゲンやMRIなどの静止画像ではなく
動きながらの所見だけではなく病理部位の詳細がわかるというのはスゴイことです
でもそれを活用するだけの見識と技術力も必要としますので
普及するには機械の力より人の能力の向上が必要に思います

脊柱管狭窄症をエクササイズで治そうとする発想も斬新です
そのプログラムも脊柱管狭窄症の問題点に合致しているので
将来的に広がるかもしれません
もうちょっと深く知るために本を買って読んでみることにします

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2017/11/29

失敗学のすすめ

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失敗学のすすめ 畑村洋太郎

ネタの収集目的で購入
正直、エッセイかコラムのような内容だと想像していましたが
なんのなんの立派な学問としての体裁です

失敗を分析して様々なエッセンスを分類し
過去の事例を紹介しつつ問題点の指摘と解決方法を説明

本書は東北の震災前に書かれたものですが
津波に対して警鐘を鳴らしている記述がありました
その後に起きた地震と津波の被害を思い出せば
作者の指摘は改めて背筋が寒くなるような内容でした

やはりこの本のハイライトは「良い失敗」と「悪い失敗」というカテゴライズ
マイナスの価値しか見いだせない失敗という出来事に
将来の成功を導き出す糧としての価値を見出すところに
人の成長をの本質が理解できました

失敗を上手く利用する習慣をつければ
将来の成長が期待できそうですし
そのまま忘れようとすれば同じようなことを繰り返すことは必至

誰にでも起こる失敗を栄養に変えて大きくなろうとする本です

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2017/11/15

姿勢をどのようにとらえるのか

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月刊トレーニングジャーナル12月号

今月の特集は「姿勢をどのようにとらえるのか」
我々の仕事の上でも役立つ内容ですが
特に興味を持ったのは腹圧研究

体幹を安定させるには腹圧を上げることが必要です
腹圧が下がると腰痛を誘発することは広く知られていますが
腹圧を上げると体幹が硬くなり動きづらくなります

以前から疑問に思っていたのですが
動作の中で腹圧を上げるのは要所要所のみで
むしろそれ以外の時では腹圧を下げて動きやすくすることが必要であることがわかりました

そういう使い分けが自然にできるような意識付けと訓練の必要性
どのポイントで腹圧を上げるべきか
脱力の仕方も解説されています

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連載コラム『身体言葉に学ぶ知恵』
今回のテーマは「顰に倣う」
「顰」という漢字は知らなかったんですが
意外にもよく使っていた言葉でした
漢字が難しいから読めないし書けなかっただけなんですね

今回は「模倣と創造」の在り方について考えてみました

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2017/11/06

感情にふり回されないコツ

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感情にふり回されないコツ 辻秀一

自分自身の心なのに、これがなかなか制御できません
人には喜怒哀楽を軸としたさまざまな感情があります
機械ではありませんので感情があること自体否定されるべきではありませんが
昂る感情に支配され理性を見失ったり
思わぬ方向に引きずられて後で後悔することもしばしば

イライラ、モヤモヤ、クヨクヨ…
客観的に見ればおかしいと思うことでも
感情に支配されていると心の乱れを生じ
損をしてしまうことはいくらでもあります

本書はメンタルトレーナーの著者がタイトルの通り
感情にふり回されないコツを伝授してくれます

本書のベースにM.チクセントミハイの「フロー体験」がベースにあります
だからこの本を読む前提としてフロー体験を知っておいた方が
理解がより深まります

フロー体験を詳しく知りたい方はM.チクセントミハイの本をお読みになるか
月刊トレーニングジャーナル9月号の「身体言葉に学ぶ知恵」に
フロー体験の簡単な説明もあります(笑)

しかし本書の優れている点はフロー体験の焼きまわしではなく
フロー状態になれない原因を挙げてその解決法を記したところにあります
ひと言でいえば「フロー状態」とは「神ってる」状態そのもの
そんなもん簡単になれるわけがないのはわかりますが
何がそうなるのを邪魔しているかという点を一つずつ解き明かしているところが秀逸
しかも専門家が書いた論文みたいな解説ではなく
誰にでもわかりやすい説明がありがたいです
きっとこの本を読んだら思い当たる節があるという人も多いはず

心底納得できてこそ「感情にふり回されないコツ」を実践してみようかと考えるのではないでしょうか?
How to本のような体裁ではありますが
とっつきの良さは筆者の思いやりかもしれません

ここにある内容は習慣化して初めて身につくもの
本を読んでやってみても実際に効果を感じるのは5年から10年はかかりそうな気がします
しかし一生かかってもできそうにもないことを
それくらいの期間で自分のものにするなら
決して長い時間ではないように思います

人の心のメカニズムを解き明かした一冊です

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2017/11/01

月刊スポーツメディスン195

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月刊スポーツメディスン195

様々な競技が進化しつつあります
しかしそれは選手や監督・コーチだけではなく
サポートしてくれる各分野の専門家たちの進化によって支えられています

フィジカル・テクニック・メンタルにおいて
多くの専門家が新しい挑戦をすることでフィードバックできるわけです

今月の特集は「挑戦-5人の専門家、高みと広がりを目指して」
女性アスリート外来という部門ができたそうです
アスリートでも女性特有の問題に特化して診察・治療が受けられるそうです
大きな問題ではあるんですが
今までそれの専門家というくくりはありませんでしたからね

また野球医学というものが確立しているそうです
競技人口が多い分だけ傷害も多く
とりわけ身体ができていない子供たちの傷害が増えていると聞きます
おそらく将来的にそれを防ぐための枠組みが確立するだろうと思います
そのときに中心となるのが野球医学でしょう

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2017/10/23

動きをみるとき必要なもの

Tj
月刊トレーニングジャーナル11月号

今月の特集は「動きをみるとき必要なもの」

私自身のお話になりますが
仕事の上で人を見ることはとても重要です
姿勢・動作・顔色・視線など
目で見て得られる情報は数多くあります

お話しを聞くことも大切ですが
目で見た情報と聞いた話をすり合わせ
検証していく作業がとても重要だったりします

意外と本人が正しい認識をしているとは限らず
客観的に見た方が正解だったりするからです

この特集を読んでみて一番思ったのは
それぞれの記事に共通していることは
皆さんが見るべきポイントをきちんとお持ちだということ
いわばこの辺がプロとアマチュアとの違いかもしれません

確認すべきポイントがあるからこそ
問題点に気づいたり修正の方法がわかったりするわけです

「見る」という作業は漠然としたものではいけません
見る前から何をどう見るかということしっかり持っておかなければなりません


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連載コラム『身体言葉に学ぶ知恵』
今回のテーマは「口八丁手八丁」
考えていることを相手に伝える作業もまた重要です

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2017/10/20

テーパリング&ピーキング

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テーパリング&ピーキング 最適なパフォーマンスのために

アタックネットにブックレビューが掲載されました
こちらをご覧ください

近年テーパリングやピーキングという言葉をよく耳にするようになりました
練習やトレーニングの目的は試合の時に最高のパフォーマンスを発揮すること
試合当日に疲労がたまってコンディションが整わなくては本末転倒
試合直前まで同じペースで練習するのではなく
運動強度や運動力を計画的に減らし
コンディションを最高に仕上げるのがテーパリングです

そのためにはどれくらいの期間
どれくらいの運動量
どれくらいの運動強度を
下げていけばいいのかが重要なところ

本書は様々な角度から膨大なデータに基づき
これらの問題に詳しくアプローチしています
競技によっても違いがあるし
個人の能力や体力など
様々な問題点がありますが
細部にわたるまで世界中の研究の成果を基にして解説されています

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2017/10/18

人生を変えるボイストレーニング

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人生を変えるボイストレーニング Maya

ボーカリストの門馬綾子さんがMaya名義で出された電子書籍です
長年ボイストレーニングも指導されている豊富な経験が
この一冊に詰まっています

プロの発声はここまできめの細かいものかと驚かされました
声を出すということは意外に全身を使うものです
そのあたりのきめの細かい技術論が満載

それにしてもタイトルで「人生を変える」とは
これまた大きく出たもんだと思いました

前半は具体的な方法論ですが
特に後半からは彼女の自叙伝みたいになっていました
最初読んだときまとまりがつかなくなるのではと懸念しましたが
実はこの部分が「人生を変える」というタイトルにつながります

私ごとで恐縮ですがいつも仕事中にクライアントの声をチェックします
誰でも同じですがどこかに痛みや苦しみがあれば
その声は小さく力のないものになります
それが施術が終わって声が大きくなったり
元気な弾むような声になったら
「もうすぐ治るな」と確信します

嬉しいときは嬉しい声
悲しいときは悲しい声
怒っているときは怒っているときの声
そんなに難しい話ではありません

元気で明るい人の周りには人が集まります
そういう人はだいたい声がしっかり出ていてパワーを感じます

暗い陰気な人のところに行こうという人は
そんなに多くはありません

その要素として声って意外に大きなウェートを占めます
元気でしっかり声を出す人は幸せそうな空気を作ります
そして本人だけではなく周りの人をも幸せにします

それを長年続ければそれはそれで一つの既成事実となり
幸せを呼ぶ力は次第に大きくなります

ここに書かれた彼女の生きざまは
そういうことが言おうとしているのです
だから声を変えるということは積もり積もれば
人生を変えてしまう可能性を秘めているということ

そこらへんがちょっと発声のHow toものとは違うところ
元気いっぱいでいつも周りに人が集まり
彼女も幸せで、周りの人も幸せ
そんな生き方が書かれています
二回目を読み終えてようやくそのことに気づきました

お読みになられてしっかり声を出してみると
それだけでも気持ちのいいものです
そんなちょっとした幸福感を積み上げていくことで人生が変わる
まんざら大げさでもないように思うのです


実は表紙や本文中の挿絵は
Heart&SoulのRocoちゃんが担当しています
スマイルアゲインで福島に行ったとき
お遊びで描いた絵が玄人はだし

そこからとんとん拍子で話が進み実現したわけです
それが8月19日のことですから今から2か月前のお話

本文中も違和感なく文章をしっかりサポートしたたので
誰がどんな才能を秘めているかわからないものだと驚きました

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