2020/07/07

水泳選手にかかる負荷

Sq222

月刊スポーツメディスン222

今月の特集は「水泳選手にかかる負荷」

健康管理を目的とした水泳とは違い競技になれば

運動強度も跳ね上がりケガにつながることがあるようです

 

陸上での運動とは異なり足腰に体重がかからない競技特性は

逆に陸上でのトレーニングが得意ではない選手がいるそうで

そういわれてみれば納得がいきます

 

また陸上でのトレーニング以外では

体幹のエネルギーを四肢に伝えるプロセスで

マルアライメントが破綻をきたすことで障害が発生するようです

 

水中という独特の環境における問題点に対し

様々な角度からの考察が紹介されています

 

最近は特集だけではなく連載記事が充実していますが

「肘の靱帯と筋の付着部について」という記事では

尺側側副靱帯と浅指屈筋についての考察があります

ここでは靱帯や筋肉に個体差があり

それぞれのタイプの違いにより障害の発生も変わってくるということが紹介されていました

 

よく骨格系のパーツは個人差があることは耳にしますが

教科書通りの理解ではこのような現実は受け入れがたい部分もあります

それでも臨床ではこういった個人差も可能性として留保しておくことの必要性を感じました

 

 

オステオパシー整体院 腰痛館 ホームページ

 

| | コメント (0)

2020/07/01

消化管は泣いています

41ws8c9k8ll_sx348_bo1204203200_

消化管は泣いています 内藤裕二

「腸脳相関」この言葉に興味を持って自分なりに勉強したのは十数年前

うつ病なども腸と関係するのではないかと考え

そういうアプローチもよくしていました

ある精神科医にうつ病と腸の関係を聞いたところ

「関係ない」との返事が返ってきたこともありました

 

私の知らないうちに「腸脳相関」についての研究はすごく進んでいたようで

数か月前にある医師がYoutubeでうつ病だけではなく自閉症までもが

腸内フローラによって引き起こされるというお話をされていたので驚きました

腸内細菌の様子で性格まで決定されるというから唖然としました

 

漠然と「腸脳相関」という言葉と何となくのつながり程度しか情報がなかったところに

いきなり腸内フローラというワードが飛び込んできたからさあ大変

むかしに置き忘れてきたお話がそんなに進んでいたとは知らず

いろいろ探したところ本書に出会いました

 

悲しいかな専門家が専門用語を使って解説されているので

漢字だけ飛ばして読んでいるような感じでした

でもハッキリ理解できたのは腸脳相関の肝の部分は腸内の細菌にあったこと

訳が分からず使っていた「善玉菌」って短鎖脂肪酸を作り出す細菌であることを知り目からうろこ

今年に入って注目していた短鎖脂肪酸がこういう形でつながっていたことは嬉しい限りです

 

かつては「要らない臓器」扱いだった虫垂も

腸内フローラにとっては重要な臓器だったわけです

 

もちろんこういった研究はここ何年かで盛り上がってきたようなので

具体的な取り組みも始まったばかりといったところでしょうか?

でもこういった研究が進むことで

うつ病・自閉症・パーキンソン・ガン・糖尿病・認知症など

多くの難病に光が差し込むかもしれません

 

本当に難しい本でした

それに懲りずこういう本をもう一冊買いました

 

 

オステオパシー整体院 腰痛館 ホームページ

| | コメント (0)

2020/06/19

置かれた場所で咲きなさい

41yupeitvpl_sx332_bo1204203200_

置かれた場所で咲きなさい 渡辺和子

アコーディオン奏者後藤ミホコさんの紹介で読んでみたくなりました

タイトルの「置かれた場所で咲きなさい」とは

それぞれの居場所で笑顔で生き周囲の人を幸せにすることという意味なんだそうです

私の好きな言葉「遊戯三昧」と同義に思えました

 

筆者の父は226事件で殺害されたというから驚きです

9歳のころの筆者は父に守られ生き延びることができ

後にノートルダム清心学園理事長になられたお方です

キリスト教関係の本といってしまえばそれまでですが

宗教を突き詰めれば哲学になるというのが本書を読んだ率直な感想です

 

筆者の哲学は教えられた宗教上のそれではなく

筆者自身が悩み、周りから支えられ、周りの人を支えた

経験が昇華したものだと感じました

 

ありきたりな宗教的な説教話だったら途中で

本を読むのをやめていたでしょう

でもここに書かれた多くの言葉に感銘し

自分にも当てはまることがかなりあったので

納得できたこと共感できたことそうなりたいと思ったことがいくつもありました

 

 

オステオパシー整体院 腰痛館 ホームページ

| | コメント (0)

2020/06/17

方向転換とアジリティ

Tj202007

月刊トレーニングジャーナル7月号

今月の特集は「方向転換とアジリティ」

球技でもバスケットボールのようなスポーツにおいては

動きの方向性や緩急など瞬時の変化でディフェンスを翻弄することを要求されます

かつて私がバスケットボールをやっていたころは

背が低い分だけそういったものを全面に出さないと試合にも出られませんでした

きっと人様の意表を突き翻弄する習慣はバスケットボールから得た人生訓だったのでしょう

 

要らん話はさておき…

バスケットボールにはそういった動きを戦術として確立されたものがあることを初めて知りました

それでも技術を使うための身体をどうやって作るか

そのためのトレーニング方法も紹介されています

むかしに俊敏性を向上するための練習方法がわかってたら

もっといいプレーができたかもしれません

 

Img_20200615_104308

連載コラム『身体言葉に学ぶ知恵』

今月のテーマは「首尾一貫」

2020年は世界中が不安に巻き込まれる年になりました

不安の正体とは?

どうすれば不安によるストレスから解放されるか?

どんなときにも冷静に行動したいものです

 

 

オステオパシー整体院 腰痛館 ホームページ

 

| | コメント (0)

2020/06/16

プレジデント

519m29ktbnl

真実が見える 最新ファクトフルネス

プレジデントという雑誌があるのは知ってましたが

私には縁のないものだと思ってましたが

特集が読みたくてkindle版を購入

 

51rdq4ed4l_sx350_bo1204203200_

ファクトフルネス ハンス・ロスリング

本当はこの本を読みたかったんですが

レビューの評判があまりよろしくない

「余談が多い」「同じ話の繰り返し」「半分のページですむ話」

本題に対する批判はあまりありませんが

不要な部分が多いとのこと

それで同じところに紹介してあったプレジデントの特集

これなら紙面の都合で簡潔に説明されているはずなんでこちらを購入

 

プレジデントしか読んでいないので評価できませんが

特集を読む限りでは必要十分な情報量

しかもコロナウィルス関係の問題ともリンクしているので

とても興味深く読ませていただきました

 

で、一番知りたかった「ファクトフルネス」とは

思い込みや勘違いのメカニズムを10の要素にまとめたもの

本特集の優れている点は10の要素を簡単に説明したうえで

一つずつ具体的な事例を踏まえて解説してあります

さらに今のコロナウィルス関連の問題点を

著名人が具体的な解説の中にファクトフルネスを照らし合わせています

 

この特集の三段階の構成は秀逸です

さすがにプレジデントが読まれる雑誌ですね

ビジネス雑誌もなかなかのものです

若いころに読んでいたBigTomorrowとは一味違います

 

 

オステオパシー整体院 腰痛館 ホームページ

 

| | コメント (0)

2020/06/09

異形再生

51gcxygmgwl_sx357_bo1204203200_

異形再生 エリック・ハズぺス

表紙を見ただけでまともな本ではないことに気づく人も多いでしょう

表紙に登場しているのは「セイレン」という動物

おとぎ話に出てくるマーメイドはセイレンの雌

人であり鳥であり魚であるセイレン

 

こういう絶滅した(しかけている)動物を研究する学者が1800年代後半にいました

彼の名前はスペンサー・ブラック博士

彼の研究はエスカレートし死んだ人間や動物を手術により

こういった異形動物を実際に作りだしました

 

もちろん学会の研究者からは異端児扱いされ

社会からも弾圧を受け最後は失意のままに消えてしまいました

 

ブラック博士はマッドサイエンティストの草分け的存在であり

あと100年後に生まれてきたらショッカーの研究者として

仮面ライダーに立ちはだかる改造人間を生み出していたことでしょう

 

…というようなあり得ない話も真顔で言えば真実味を帯び

ブラック博士の半生を読んでいると妙に肩入れしたくなりました

この物語はスピルバーグ監督が映画にしたらスゴイ迫力の作品になること請け合いです

吸い込まれるように読み進めるとノンフィクションであるかのような錯覚に陥ります

 

前半のブラック博士の不幸な物語から

後半はブラック博士の研究データである

異形動物たちの解剖学が紹介されています

このあたりから現実に引き戻されますが

筆者のエリック・ハズぺスよりも翻訳された松尾恭子さんに脱帽です

筋肉や骨格の解説が解剖学を知らないと書けないほど

人体の解剖学のそれに酷似しています

ありもしない動物ですからありもしない骨や筋肉が登場するわけですか

それが恐ろしくもっともらしくこっちも知っているからこそ

翻訳者の努力に敬意を払った次第です

 

年はとっても男の子が好みそうな話です

これだけ手の込んだことをすれば誰もが引きずり込まれてしまいます

これは映画にすべきです!

 

 

オステオパシー整体院 腰痛館 ホームページ

 

| | コメント (0)

2020/06/08

頭頚部外傷

Sq221

月刊スポーツメディスン221

今月の特集は「頭頚部外傷」

スポーツで起きうるケガの中で最も怖いものの一つが頭頚部外傷

命にかかわる場合もあるので競技復帰してからも慎重な判断が求められます

 

コンタクトスポーツなどで脳震盪を複数回やってしまう場合に気をつけないといけないのが「セカンド・インパクト症候群」

見逃してしまいそうな小さな出血が

その後の脳震盪で大出血につながるそうですから

「軽い脳震盪」と侮ることの怖さを感じずにいられません

 

ボクシングで聞くパンチドランカーも

脳震盪を繰り返した結果の慢性外傷性脳症

試合を見ている側は渾身の右ストレートでノックダウンというシーンは

実に感動的ではあるのですがアレも脳震盪

 

アメリカンフットボールのOBがプロフットボールリーグを相手取って訴訟を起こし

1200億円の和解金を支払うこともあったそうです

もとよりお金で解決できないことも多いから

元選手たちは大きな苦しみを背負ってそのあとも生きていかないといけないわけですから

軽く扱える問題ではないことは確かです

 

日本でも柔道で多くの死亡者が出たという話題は記憶に新しいところです

政府が武道を推奨すること自体はいいことなんですが

環境を整えることな買ったのが問題になりました

それらの自己のほとんどが頭頚部の外傷でした

 

特集では予防に対する提言や脳震盪からの復帰のプロトコルも記されています

 

 

ここのところ新連載が楽しみなんですが

「図解 わかるとつながる 身体のしくみ」は

毎回大きなイラスト付きで解説されているので

大人向きの絵本みたいな楽しみ方をしています

私自身今、細胞のこともちょっと勉強したので

今回の「細胞内外の物質移動」は興味深かったです

大きな絵は見ているだけで想像力が働きます

 

 

オステオパシー整体院 腰痛館 ホームページ

| | コメント (0)

2020/06/03

細胞が自分を食べる オートファジーの謎

41x6uy6mddl

細胞が自分を食べるオートファジーの謎 水島昇

オートファジー(Autophagy) は、細胞が持っている、細胞内のタンパク質を分解するための仕組みの一つ。下記のギリシャ語から自食(じしょく)とも呼ばれる。

Wikipediaにはそう説明されています

 

2016年に大隅良典教授がオートファジーの仕組みを解説したことで

ノーベル賞をお取りになったことさえきれいに忘れていました

筆者はそのお弟子さんに当たるそうです

 

要するに新しい細胞が古い細胞を食べることで

新しい細胞に切り替えるということのようです

細胞も古くなるとゴミがたまったり

機能が果たせなくなったりいろいろ不具合がでてくるみたいですが

オートファジーが起きることで身体がちゃんとなる

ザックリいうとそんなところでしょうか?

 

オートファジーに興味を持ったのが

オートファジーが起きる条件が飢餓状態

つまり栄養素が入ってこない状況で

古い細胞を食って新しい細胞に生まれ変わるそうです

私がたまにやってるプチ断食がオートファジーを引き起こすようで

断食の翌日すごく体が軽くなって

デトックスが起きているのが実感できるんですが

その具体的な説明がオートファジーで腑に落ちるわけです

 

でこの本ですが…

素人にもとても分かりやすく書かれてはいますが

そこらへんの健康本と違い

しっかり医学のお話で埋め尽くされています

よって自画自賛の形容詞もなければ

安っぽい自慢話もなく

ひたすら淡々とオートファジーの研究のことが書かれています

 

ガン・パーキンソン・アンチエイジング・免疫など

いろいろ気になる項目も満載

それらもきちっとオートファジーとの関連で解説されています

本書には書かれていませんでしたが

ある医師が16時間飢餓状態を作れば

オートファジーが働きだすというのを聞いたことがあります

 

それで最近やっているのは朝ごはんと昼ご飯を抜いて

夜だけ食べるというやり方だと

そんなにつらくないしお酒も飲めるって寸法

 

理屈がわかればもっと定期的にやってみてもいいかなと思っています

 

 

オステオパシー整体院 腰痛館 ホームページ

| | コメント (0)

2020/06/02

糖尿病はグルカゴンの反乱だった

411ofechqyl_sx342_bo1204203200_

糖尿病はグルカゴンの反乱だった 稙田太郎

昨日の常識は、今日の非常識

こんなことなんて世間にはいくらでもあります

糖尿病といえばインスリンが上手く働けず血糖値が上がりコントロールできなくなる病気

そういう認識でしたがその定説もひっくり返りそうな感じです

 

タイトルの通りグルカゴンという血糖値を上昇させるホルモンが

暴走することこそが糖尿病の本質的な問題だったというのが本書のテーマ

 

インスリンが血糖値を抑制するものでグルカゴンが血糖値を上昇させるもの

いわば拮抗関係にあるわけですが

今までの定説ではインスリンに問題があるということだと考えられてきたのですが

どうやらインスリンに問題があるのではなくグルカゴンというホルモンに問題があり

インスリンが不足していてもグルカゴンが正常に働けば

血糖値は急上昇しないということもわかっているそうです

 

私の場合門外漢なので難しいことはわかりませんので

詳しいことはこの本をお読みになってください

むしろ毎日欠かさず酒を飲む私にとって

そろそろ気になる病気の一つでもあり

なんとか予防できないかというところで読んだわけです

 

で、グルカゴンの反乱を抑えるためには

GLP-1という物質が必要でGLP-1の分泌を高めるのは

短鎖脂肪酸や胆汁酸なんだそうです

そのためにご飯にもち麦を入れるようになりました

 

福島刑務所では麦飯(臭い飯)を食べている受刑者の

血糖値が安定しているということも聞き及びます

 

先日ご紹介したブラジルナッツも糖尿病予防にはいろいろ効果的な栄養素が含まれていると聞き

試しているところであります

 

実は去年から自宅ではビールも飲まなくなりましたし

日本酒もほとんど飲まなくなりました

 

よわい60を迎え身体のことを気遣う今日この頃です

 

 

オステオパシー整体院 腰痛館 ホームページ

 

| | コメント (0)

2020/06/01

関トレ

41zuhpeumel_sx340_bo1204203200_

関トレ 笹川大瑛

以前から筆者のメルマガを読んでいますが

すごく内容が良くて参考にさせていただいています

とりわけ興味深いのが筆者の身体に対する考え方

アナトミートレインがベースになるようですが

理学療法士らしい理論的な解説には共感できる部分が多く

書籍になればもっと体系的なことがわかるかもしれないと思い購入

 

予想通り単発のメルマガとは違い

筆者の軸になる考え方が紹介されていました

そういったものはおそらく複数あるのでしょうが

本書で説かれているのは

筋肉にはパワーを発揮して関節を動かす役割のものと

関節のバランスやアライメントを適正な状態に保つものがあり

一般的なトレーニングではパワーアップを目的とするものが多い中

本書で紹介されているのは関節の安定性を維持することを目的としたトレーニングとなります

 

トレーニングそのものは地味な感じなものが多いのですが

関節が不安定な状態でパワーを出すことの危うさ

元より不安定な関節ではそもそもパワー自体抑制されることを考えるならば

まず関節を安定させることが先決であることがわかります

 

筆者が紹介するトレーニングの中には

どこかで見たことのあるようなものもあったのですが

それが関節を安定させる目的であることがわかれば

いろいろと合点がいくこともたくさんありました

相撲で四股を踏むことや股割りをすることも

股関節を安定させる目的だと考えれば

あの巨体でケガをすることなく大きな力を発揮させるための

必要不可欠な稽古であることが理解できました

 

このように何となく知っているけど

実はきちっと理解できていなかったことも少なからずあって

目からうろこの事柄もたくさんありました

 

筋肉同士の相関関係なんて理解すれば

施術にも役に立つことが多くありました

 

 

オステオパシー整体院 腰痛館 ホームページ

| | コメント (0)

より以前の記事一覧