2019/09/18

心の潜在力プラシーボ効果

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心の潜在力プラシーボ効果 広瀬弘忠

プラシーボ効果(プラセボ)とは偽薬のこと

薬の有効性を証明するとき本物の薬を服用したグループと

薬効成分のない偽薬を服用したグループでその効果を確かめ

優位性のある違いが認められることで薬の有効性が証明されます

 

ところが人の心と体は面白いもので

薬だと偽ってプラシーボを服用しても効果があったりします

時には本物の薬を凌駕することもあるんですから不思議なものです

 

本当に有効性が確認できないものでも治ったりすると

それはプラシーボ効果だということもあります

 

私個人としては治ったもん勝ちだと思ってますので

プラシーボであろうが治ればそれでいいと考えています

エビデンスがあっても治らなければそれだけのこと

 

ま、私の考えはさておき本書はプラシーボ効果が

どのような効果をもたらすのか

そしてプラシーボ効果はどういう機序で発生するのか

さらにプラシーボ効果の問題点は何かを

実際の研究データをもとに解説しています

 

プラシーボってよく使う言葉ではありますが

実際プラシーボのことを全然わかってなかったことが分かりました

プラシーボがエンドルフィンを生み

エンドルフィンはモルヒネと同じ鎮痛効果あるんだそうです

 

本書で一番興味深かったのはプラシーボが有効に作用する条件があり

それがなければ逆効果になる場合もあるというから

怖い要素も含んでいるようです

 

この本を読んで納得したのは私の施術を受けた人でも

けっこうプラシーボで治ってしまった人がいらっしゃるだろいうという点です

これは素直に認めないといけないと同時に

意識的にプラシーボ効果が生まれやすい条件を整えれば

下手な技法を覚えるようによほど有効だと感じました

本書を読んでプラシーボに対する考え方が変わりました

偶然起きるものではないようです

 

 

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2019/09/17

よい練習、悪い練習

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月刊トレーニングジャーナル10月号

今月の特集は「いい練習、悪い練習」

誰だっていい練習をしたいと思っています

ところがその基準がわからなければ判断がつきかねます

今までやってきた練習がいい練習だと信じたい気持ちもありますので

意外と難しい問題かもしれません

 

いい練習とは「直したい課題に適したもので、直したい課題に適していないものが悪い練習」

実に単純明快なお答えですね

本当に納得です

 

ということは普段から自分自身の課題を認識しているか

チームとしての課題を認識しているかということが土台になってくるのでしょう

 

さらに選手一人一人課題が異なるわけですから

普遍的な練習はないということなんですね

ここでトレーナーや指導者の引き出しの多さがポイントになるでしょうね

 

 

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連載コラム『身体言葉に学ぶ知恵』

今回のテーマは「憂き目」

どんな人だって思い通りにいく人生などありはしません

挫折は必ず何度かあります

悔しい思いや後悔もするでしょうが

それだけでは前に進めません

今回は「最善主義」について考えてみました

 

 

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2019/09/16

クレージー・ランニング

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クレージー・ランニング 髙部雨市

アタックネットにブックレビューが掲載されました

こちらをご覧ください

 

スポーツ関係の本って美辞麗句で固められたものか

あるいはスキャンダラスなものになるか

きっとどちらかにシフトした方が売れるんでしょう

ところが本書の場合見え透いた賛辞も売らんがための悪意もなく

ただただランナーや関係者の心理を客観的にとらえたものだと感じました

 

登場人物が円谷幸吉、君原健二、瀬古利彦、中山竹通、小出義雄、有森裕子、高橋尚子、野口みずきとくれば

黙っていてもマラソンの話だと分かるほどの超有名人

マラソンに対するスタンス

ビジネス・お金・視聴率・スポンサーなど

視聴者にとってはあまり興味のない話でも

関係者にとってはもっとも大事な要素となります

そういう裏側まで切り込んだ内容はまずテレビなどのメディアはむしろ隠しておきたいところです

 

スポーツは見るものに感動を与えますが

やる側にとっては生々しいものだというのが分かりました

 

 

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2019/09/13

天才!成功する人々の法則

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天才!成功する人々の法則 マルコム・グラッドウェル

「天才」とは生まれつき備わった優れた才能だとどこかに書いてました

逆の見方をすると才能とは実力であるとは誰も言ってないわけでして

たとえ天賦の才能を持っていようと活かされることなく埋もれてしまう人もいるんでしょうね

 

本書は天才が天才として遺憾なく能力を発揮できた人々から

彼等が成功に至るまでの法則性について論じたものです

 

凡人の私から見ると人並外れた能力をお持ちの方は

何も努力することなく実力を有しているように思っていたわけですが

あながちそうでもないようです

 

天才が実力を身に着ける条件に当てはまったときにはじめて

その才能が活かされるというわけです

 

天才といえば逆境にありながら大輪の花を咲かせたというサクセスストーリーがつきものですが

意外と大事なのは才能を生かすための環境が整っていることも条件の一つとして挙げられています

学問の才能があっても周りの友達と遊び呆けていたら埋もれてしまうのも納得

その辺もお金持ちの方が塾に通わせたり私学に通わせたり

いやというほど味わっている現実には逆らえない部分もあるようです

 

私の周りにも本書の条件に当てはまった「天才」が何人かいます

現実的に納得できることも多いのですが

逆に言えば条件を満たすことなく埋もれていった天才も

世の中多いんだろうなと感じてしまいました

 

 

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2019/09/05

治せる治療家になれ

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月刊スポーツメディスン213

今月の特集は「治せる治療家(セラピスト)になれ」

 

いや~耳の痛いタイトルです

一応私も分類上セラピストということにはありますが

ちょっと私らとはレベルが違いすぎてお話にならないというのが正直なところ

もっともこちらの「セラピスト」は「フィジカルセラピスト」

つまり理学療法士のお話なんで私らはその対象外

 

それでも治すための課題がいくつも紹介されています

動作分析はやはりPT(フィジカルセラピスト)の十八番

こういう勉強を私ももっとしないといけないんですよね

 

今回の特集で一番興味を持ったのは筋膜について

特集記事ではあえて「fascia」と英語表記

ここに大きな問題があります

日本における不幸は「fascia」を「筋膜」と訳してしまったことにあります

本来「fascia」は「膜」全般を指します

そこを筋肉限定でスタートした日本の「筋膜」の概念は

それ以外のものを入れなかったことに過ちがあったのではないでしょうか?

今ある筋膜リリースって表層の筋膜にストレッチをかけるのがフツウですが

「fascia」ならもっと違うアプローチもあってしかるべきだと感じています

もちろん今までの筋膜リリースも海外からきたものですが

世界的に「fascia」のとらえ方が変わりつつあるということかもしれません

 

内臓の膜もあれば骨にもコラーゲン線維の骨膜があります

この辺りを考えてこの特集では「fascia」と表記されています

しかしエコーを使いfasciaを見るなんて初めて知りました

すごく進んでいるんですね

 

 

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2019/09/04

一歩一路

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一歩一路 中村淳子

先日神戸でお目にかかったとき

著者の中村淳子先生からいただいた本です

 

「中村淳子の四文字造語」とありますが

ここで紹介される四文字熟語は既存のそれではなく

すべて淳子先生がお造りになられたものです

 

既存の言葉を解説するのも大変なものですが

自分で作られた言葉を深く掘り下げて解説されるのは膨大な知識と深淵なる知恵がなくてはできるはずもありません

70もの言葉の一つ一つに含蓄がありその重みを感じずにいられませんが

すべての言葉に自然の摂理や人生訓や哲学が礎となって生まれたものと感じました

 

上っ面のHow toではなく人が生きるための真理がそこにあります

学び、実践、感謝など心を大切にされる生き方をなさってこられた積み重ねの言葉だと確信します

 

肝に銘じたい言葉がたくさんありましたが

最も心に残ったひとつをご紹介します

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無知撞着

物事には

高さがあり 深さがある

幅があり 長さがある

前と後ろがあり 大小 七色

無限の科学がある

知っているつもりでも

知りつくしてはいない

何もかも 知らないづくし

だから 自惚れないで

人間の仕組みを学び

自分を 自分の立場を学び

人と共感して築く知恵力を学ぶ

 

読むのは簡単ではありますが

実践できるかどうかは私次第

自分のものにしたい言葉がたくさんあります

 

 

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2019/09/02

身体のデザインに合わせた自然な呼吸法

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身体のデザインに合わせた自然な呼吸法 リチャード・ブレナン

アタックネットにブックレビューが掲載されました

こちらをご覧くださいませ

 

以前ご紹介した「アレクサンダーテクニーク完全読本」の続巻ともいえる本です

正直この本だけを読んでみても真の目的は理解できないかもしれません

 

訳者の言葉として「意識と無意識の架け橋が呼吸である」という一節がありました

これはとても重要なことで随意運動としての呼吸と不随意運動としての呼吸が存在し

後者は自律神経の支配で行われるます

ならば意識的な呼吸を介して無意識的な呼吸つまり自律神経に影響を及ぼすということが大きなポイントになります

 

すごく緊張しているときは深呼吸で息を整えようとします

それにより精神的にも落ち着き交感神経の過度な反応は収まり

心拍数もさがり落ち着いてくるということは

難しいことを知らなくてもやってしまいます

実際にはそんなに上手くいくもんでもありませんが

坐禅や瞑想などで呼吸を整えることで精神をコントロールするという修行もあるくらいですから

呼吸の効果は単に肉体的なことだけではなく精神面に影響を及ぼします

これがまさしく「意識と無意識の架け橋」となるわけです

 

そのためのアプローチとして自然な呼吸法をするというのが本書の趣旨であり

意外とそれができている人が少ないのは

毎日人の身体を触っている私にとって実感しています

 

日常生活のことなのであまり認識されていませんが

普段からちょっとした緊張をされていて

場合によっては寝ている間でも風呂に入ってくつろいでいるときにさえ

ほんのわずかな緊張が解けていないだろうと感じられる人は少なくありません

それが20年、30年と続けばさすがに身体に残る負担は大きなものとなって蓄積します

 

御大層なことであれば気づくでしょうが

微細ともいえる緊張であれば気づかないのも無理はありません

そしてその大きな蓄積を身体に感じるときは

激しい痛みであったり、動けないほどの倦怠感であったりすることが稀にあったりします

 

いったんそうなると私が一回や二回施術をしたくらいでもどうにもならず

本人も長期間苦しい思いを強いられます

 

私はアレクサンダーテクニーク自体に詳しいわけではありませんが

筆者が言わんとすることは仕事上で目の当たりにしています

 

 

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2019/08/30

さあ、才能に目覚めよう

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さあ、才能に目覚めよう マーカス・バッキンガム ドナルド・クリフトン

才能とは物事を成し遂げる個人の資質

世の中には自分の才能に気づくことなく

活かすことができない人もいるのでしょう

 

本人が望む姿と資質が違えば不幸です

だから本書は隠れた資質を見出し

隠れた才能を見出すことで活かしていこうとするのがこの本の試み

 

それだけ自分のことがあまりわかっていなくて

上手く立ち回れない人も多いということですね

 

本書では34種類の資質をピックアップしています

読者にどういう資質があるかを見出し

その上で資質の活用法をアドバイスしてくれるものです

 

この本の面白いところは彼らが運営するサイトで

性格診断みたいなテストを受けその結果で隠れた資質を見出そうとする点です

本の内容は万人向けの一般論ではありますが

サイトでのテストを受ければ読者一人一人の特性がわかるところにあります

巻末にシリアルナンバーが記載されていて

それを登録しないとテストは受けられません

だから基本的には古書ではテストを受けられない仕組みで

古書を購入した私ははなからテストは受けられないとわかっていたのですが

試しにやってみるとラッキーなことにテストを受けることができました

前所有者はテストをすることなく売り払ったという幸運

 

「内省」「収集心」「最上志向」「着想」「社交性」

この5つの要素が私の資質なんだそうです

正直、長いこと生きているとそれは自覚してるので

私には隠れた才能はもうないみたいです

 

でもテストの結果やアドバイスなんかも綿密で

本自体を読む意味がどれだけあるのか疑問です

でもこういう試みは画期的だと思います

 

 

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2019/08/23

表示行為の公信力

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表示行為の公信力 伊沢孝平

酔った勢いって恐いものでついつい必要のない物を買ってしまうことがあります

とりわけ本とCDは買いなれているので深く考えることなくポチっとしています

 

この本は学生時代欲しかったけど結局買えなかった本です

教授に貸していただき論文を書いたのは23歳のころ

 

「禁反言」といってもご存じの方は少なとは思います

英米法で一度言ったことを後で翻すのは認められないという原則

英米法では「エストッペル」と呼ばれます

類似した概念で「レヒツシャイン(権利外観理論)」というものが

ドイツ法にありこの禁反言との比較をテーマに論文を書きました

 

今から35年前のことですが読んでみたら意外に内容を覚えていたのがうれしいです

戦前の本ですので漢字が難しい字体で読みづらかったのもご愛敬

読んでいて懐かしさがこみ上げてきました

 

久しぶりに読んでみて35年前とは違う考え方が浮かんできました

もう論文は書きませんけど…

 

 

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2019/08/15

多様な連携の形

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月刊スポーツメディスン9月号

今月の特集は「多様な連携の形」

スポーツには様々な人が携わります

そしてそれぞれの人にはそれぞれの目的や使命があり

試合に勝つとか強くなるとか大きな目的は共通していても

個々の立場の違いで考え方に食い違いがあります

 

しかし食い違いを埋めていかないと組織として機能しなくなることもあることがよくわかります

本特集では様々な立場の人が考え方や意見の食い違いを埋め

運営が正常に機能するように様々な工夫をされている様子が紹介されています

 

監督はチームを勝たせたい

選手は試合に出たい

トレーナーはケガを防ぎたい

などやるべきことが異なるがゆえに

現実的に考え方が食い違う場合もあり

バイアスのかかった見方もしてしまいがちなことがあるようです

 

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連載コラム『身体言葉に学ぶ知恵』

今月のテーマは「肩身が狭い」

電車の中にも灰皿があったのはずいぶん昔の話

今では愛煙家も肩身の狭い思いをされています

ただスポーツ選手はせっかく厳しい練習を積み重ねても

パフォーマンスを低下せしめ傷害発生率を顕著に高めるタバコを吸うのは

もったいなくて仕方がないと思います

 

肩は人々からどういう見られ方をしているのでしょう

単なる一つの関節ではなく肩特有の意味を持つ部位だと考えます

 

 

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