今日は高校野球の決勝戦
熱い戦いもクライマックスを迎えます
熱戦を期待したいものです
先月の月刊トレーニングジャーナルの特集で
日本の部活動のシステムが多くの外国と全く違うという記事が掲載され
私が当たり前のように思っていた運動部の部活動が
世界中から見れば特異なものだと知って愕然としました
ネットに高校野球に絞った日米の違いが掲載されていたのでご紹介します
活動期間は年間90日 米国の「高校野球」は日本とはまるで違う
日本と米国の野球文化には大きな隔たりがある。それがとくに顕著なのが高校野球だ。
■他競技に比べ
日本と違って米国の高校ではフットボールとバスケが2大人気スポーツで、高校野球はマイナーな存在だ。甲子園の高校野球のように注目度の高い全国規模の大会も存在せず、各州の高校選手権が最大規模の大会だ。全国大会としては退役軍人協会がスポンサーになって毎夏に開催される「アメリカンリジョン選手権」があるが、これは学校単位ではなく、地域ごとに年齢別のチームを編成して行われるものだ。
■活動期間は春の90日
米国の高校ではスポーツ活動が3シーズン制になっていて一年中野球ばかりやることはできない。フロリダ州を例にとると秋のシーズンはフットボール、ゴルフ、バレーボール(女子)、水泳。冬はバスケット、サッカー、レスリング。春は野球、テニス、陸上競技、バレーボール(男子)と明確に色分けされている。同州の高校で学んだアレックス・ロドリゲスは、秋はフットボールのクオーターバック、冬はバスケのポイントゲッター、春は野球の主砲で、3つのスポーツで花形だった。
フロリダ州では高校野球チームの活動期間は1月18日から4月16日までの89日間に限定されており、地域選手権に勝ち上がった学校以外はその期間で活動が終了する。州選手権の決勝まで勝ち上がったチームでも5月19日には全日程が終了するので、活動期間は120日ほどしかない。活動期間が限られるためプロ入りを目標にしている選手の多くは夏休み期間中、サマーリーグや巡回リーグに参加、秋冬にはベースボールアカデミーに通ってレベルアップを図る。
■投手の保護
米国では州ごとに高校生投手の保護規定があり、フロリダ州ではどの投手も1週間に14イニング以上投げることができない。球数については特に規定はないが、全米スポーツ医学協会は「17、18歳の投手は62球投げたら3日間、89球投げたら4日間投げてはいけない」という指針を打ち出している。
■イジメもある
日本ほどではないが米国でも時々、野球部内のイジメが表面化する。サンディエゴにある強豪校ランチョ・バーナード高校(ヤンキース傘下・加藤豪将の母校)では、上級生3人が試合後ロッカールームでホウキの柄を使って1人の新入部員にサディスティックなイジメを行い、程なく発覚して加害者の上級生3人が少年院送りになったほか、地区教育委員会が被害者に67万ドル(約8000万円)の慰謝料を支払っている。
日本では高野連に所属すると他の運動部には入れず
退部しない限り野球しかできないという制度もあります
日本ではスポーツの花形として国民全体の関心を呼ぶ高校野球ですが
アメリカでは普通のクラブ活動の一つとして見られるにすぎません
先般メジャーリーグが学生野球の投手に関し
投球制限のガイドラインを示しましたが
ともすれば対立しがちなプロ野球とアマチュアとでは
こういう接点も考えにくいと思います
客観的にみればこれも異様な光景だと思います
近年それも緩和の方向に向かいつつあるので
近い将来はプロアマの垣根がなくなることを願います
この記事にはありませんがスポーツのとらえ方の違いが日米では違います
アメリカではあくまでゲームを楽しむのが第一
だからこそ力対力のスリリングなゲームを楽しむ傾向がありますが
日本では勝負に勝つために敬遠策も多く用いられます
また日本では精神修養の場としてもとらえられています
だからアメリカから日本のプロにやってきた選手には
上手くいかないときイライラしたりふてくされたような態度をとるシーンも見受けられます
きっと野球をするとき辛抱するという習慣がないから感情を爆発させるのかもしれません
タイガースのマートン選手やメッセンジャー投手なんかがそんな態度をとると
日本人は「日本の野球をなめている」とか「やる気がない」なんて批判が集中しますが
野球自体のバックボーンが違うのですから
アメリカではこんなもんと割り切って考えたほうがいいかもしれません
何せ彼らは「耐えて勝つ」なんて発想はないかもしれないですからね
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