背中がはる
毎度毎度思うのは同じような症状の方が
時期によって偏るという傾向があること
11月はぎっくり腰など歩けないほどの腰痛の方が多かったのですが
12月に入って多いのは背中のハリを訴える人
今月になって急激に気温が下がったのが引き金かなと思っています
背中のハリというのは激しい痛みを伴うわけでもないのですが
なんとなく苦しくて重だるくて
気持ちよく過ごせないという
かなりあいまいな表現になってしまいます
この辛さはご本人にしかわからないものですが
人によって訴える部位もことなるので
聴いている方も正確な状況をつかむことが難しいです
結論からいうとそのあたり全部が悪いと考えています
というのは外傷のようにどこかにぶつけたわけではないので
一箇所だけ悪いというのも考えづらく
関わり合いのある部位は全部悪いとみて施術した方が上手くいく確率が高いというわけです
ただやみくもに全部アプローチしても時間がいくらあっても足りないので
ある程度可能性の高い部位に目星をつけて施術して
その中で私にとって特殊なケースがみつかれば
アプローチを変えてみるという流れで施術します
まあ、一般的なところで背骨の付近が硬いので
多裂筋や脊柱起立筋は必須なんですが
そこから肋間筋などにも緊張が連鎖するのはありえるのですが
肋間筋の緊張は一番下でつながる横隔膜の緊張は見逃せません
また横隔膜の下には多くの内臓があります
背中のハリの好発条件は気温や気圧など天候の大きな変化にあると睨んでいますので
自律神経系の不調はセットで捉えるべきだと考えています
「つながり」という点で見過ごせないものは他にもあります
脊柱起立筋は筋膜の連鎖でハムストリングと関係しています
前屈のストレッチでハムストリングが硬い人は背中も曲がりません
それと腰痛関連で大腰筋や腰方形筋って主役になりうる筋肉ですが
大腰筋は胸椎の12番、腰方形筋は肋骨の12番に付着しますが
ここでも横隔膜との連鎖が考えられます
このように言い出したらキリがないほど
いろんな要素が次から次へと出てくるわけですが
「そのへん全部が悪い」と考えた方がいいという
極めてアバウトな物言いにはこういった理由があります
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