感覚の問題
先日ご紹介した「世界一のストレッチ 中村雅俊」という本
著者の中村先生の動画を見て読んだんですが
動画の中で紹介されていた論文がとても興味深いものです
ストレッチで筋肉が物理的に伸びているのではなく
ストレッチすることで感じる痛みが徐々に感じずらくなるという内容です
Increasing muscle extensibility is a matter of increasing muscle length
間欠的なストレッチ後に観察される筋の伸展性の増加を説明するために、さまざまな理論が提案されています。これらの理論のほとんどは、伸ばされた筋肉の長さを機械的に増加させることを提唱しています。最近では、筋肉の伸展性の増加は感覚の修正のみによるものであると示唆する感覚理論が提案されています。ストレッチの生体力学的効果を評価した研究では、ストレッチの適用中に筋肉の長さが増加するのは、筋肉の粘弾性特性によるものであることが示されました。ただし、この長さの増加は一時的なものであり、その大きさと期間は、適用されるストレッチの期間とタイプによって異なります。これらの研究のほとんどは、1回のストレッチセッション後および短期間(3〜8週間)のストレッチプログラム後に観察される筋肉の伸展性の増加が、感覚の変化によるものであることを示唆しています。長期(>8週間)および慢性ストレッチングプログラムの生体力学的効果はまだ評価されていません。この記事の目的は、これらの提案された各理論をレビューし、研究と臨床実践への影響について議論することです。
Weppler and Magnusson.Phys Ther.2010
これが論文の要約ですが
身体が硬い人でも無理やり押さえつければ
筋肉が伸びる量は変わらないみたいです
でも絶叫間違いなしの痛みは伴いそうです
ただあくまでもストレッチの効果としての柔軟性の研究なので
私らが普段感じている筋拘縮の硬さと同列に扱える問題かどうかはわかりません
それこそ私たちが有しているストレッチの常識とは感覚的に違和感はぬぐえません
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