揉んだら治る?
整体など手技療法で多いのはマッサージ的なテクニックかもしれません
本当はマッサージは按摩師の資格が必要ですが
いろいろ抜け穴的な感じでマッサージを謳っているところも少なくありません
同業者でマッサージを否定したり低い評価をする人もいるようですが
それこそ技術の世界ですから上手い人がやればいい結果がでるでしょうし
上等のテクニックだと本人が思っていても
腕の悪い術者だと結果がでないこともあります
現実問題としてクライアントがそういうのを求めるケースも少なくないので
ニーズに応じてそういった施術をするのも理解できます
ただ気をつけなければいけないのは
どんなテクニックでも万能というわけではなく
必ずリスクもあるというのは術者自身がしっかりと把握しておくべきだと思います
例えば肩の痛みで俗にいう五十肩なんか
身体の中で起きている現象によってはマッサージ的なテクニックが禁忌のケースも少なくありません
肩関節周囲炎、腱板炎、上腕二頭筋長頭炎、石灰性腱炎など
炎症がある部位にマッサージをすれば
やけどのあとに辛子を塗りこまれたかちかち山のタヌキみたいになるのは目に見えています
本来そういうケースは手技療法に馴染まず
病院に行かれることを促すのがいいのですが
こういった可能性があることを知っておかないと
むやみやたらと揉み解したらとんでもないことになります
マッサージだけの問題点というより
手技療法のあらゆるテクニックには禁忌事項があります
治せる治せないは我々にとって重要なことではありますが
その前にやっていいことと悪いことの見極めをすることで
事故を未然に防ぐことができます
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