骨格筋の形と触察法
むかしむかし修業時代に師匠からよくいわれたのは
しっかりと触診ができなければいけないということ
医師ならば画像所見による判断ができますが
我々は触ることで現状を理解するのが一番の武器になりうるということです
評価の方法は様々ですが
触ることで感じる情報もかなり有益です
硬いとか柔らかいということだけではなく
それぞれの手技療法家がそれぞれの感じ方をしているんだと思います
その前提として骨格筋の走行が理解できていないと
地図がわからず何となく運転しているようなもので
望むようなゴールに到達するのは困難になります
どうしても我々が学んできた解剖学は
二次元の情報ばかりで立体の人の身体とは
感覚的なズレが生じやすく迷うことも少なくありません
以前に遠い親戚のアメリカ人に施術したことがありますが
体格の違いもあってずいぶん困惑したのを覚えています
当時はまで解剖学の知識も座学の知識くらいで
実際に施術する場面では中途半端なものだったことは間違いありません
本書は実際の解剖された靭帯を使って
多くの筋肉についての触察法を具体的に示してます
あまり見て気持ちのいい画像ではありませんが
我々もしっかり覚えておきたいことがたくさんあります
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