感性
藤川監督「流れが途絶えてしまって通電していない感じ」
阪神が28日、甲子園で秋季練習を行った。藤川球児監督(44)は来季復活を目指す伊藤将司投手(28)らのブルペン投球をチェック。練習後の一問一答は以下の通り。
◇ ◇ ◇
-伊藤将は紅白戦で投げる意欲があった
「僕は必要ないと思うんですけど、本人が必要とあらば投げればいい。結果どうこうは、あんまり気にしないです」
-もう1度上がっていくために必要なことは
「危機感があるべき。今年よかった選手も危機感を毎年持ってやってきていると思うんですけど。それが長く活躍する秘訣(ひけつ)。いつも現状維持は衰退と言うけど、それを持っているか」
-先発の左投手がそろって監督が悩む状態が理想か
「選手の選択については悩まないです。極端に言うと選手は誰でもいいです。力があれば」
-椎葉がブルペン投球
「椎葉、それから西純矢、及川。西純矢とか椎葉はデータが先に(頭に)入ってきていて、点と点で投球を結び付けているような感じ。流れが途絶えてしまって通電していない感じですね。抑えたい思いから来てしまっているので、どうするとピッチングにつながるか、1回戻さないと」
-頭でっかちになる
「MLBの球団も実際悩んでますからね、データを入れすぎて。やっぱり限界があるんじゃないかという考え方のチームも出てきてますね」
スポーツ医科学の進歩は目覚ましいものがあります
私も月刊トレーニングジャーナルや月刊スポーツメディスンを読んでいると
様々な角度からの研究が行われていて
むかしとはずいぶん変わったものだと感じています
ただ盲信はいけません
データだけにとらわれてしまうと
感覚的なものがおろそかになったり
個人個人のフィジカルやメンタルや技量の違いを見落とすこともあります
様々な角度からの考察がなければむかしの根性論と大差はないかもしれません
もう四半世紀も前の話なんですが
私が師匠のところでインターンをしているとき
セミナーの受講者で技術の理論を聞くだけで
「だいたい把握しました」といわれて
練習をしなかった方がいて
話を聞いただけでできるような気になっているなと思ったことがありました
その方とは以降接点がありませんので
現在どうされているかはわかりませんが
手技療法とて体を使う技術である以上
実際に使ってみて一つずつ経験を重ねないとものにならないと考えています
私の感覚では一つの技術を覚えてから
2~3年たたないと使える技術にならないと思っています
私たちのギョーカイでも「セミナージプシー」みたいな人がいます
新しい技術を身に着けるためにあちらこちらのセミナーを転々とするわけです
往々にして習った技術を使ってみても結果がでないから
別の技術に縋りつく思いで次のセミナーに行かれる方もいます
習得した技術を使えるレベルにまで高める努力をしないで
使えない技術のまま放置するのはもったいない気もします
私自身の感覚でいうと
十数年たったころに覚えてきたことがつながりだして
機能しだしたような気がします
目新しいものに惹かれるのは私も同じですけど
それが必ずしも機能するとは限りません
画竜点睛を欠く努力は得られるものが少ない気がします
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