骨盤矯正
最近あまり聞くことが少なくなったのは「骨盤矯正」というワード
むかしからある整骨院や整体院の看板などに
「骨盤矯正」という文字を見ることはありますが
ギョーカイの中ではあまり耳にしなくなりました
むかし私の師匠は「骨盤矯正」とか「骨格矯正」ってよく言ってましたが
20年以上前のことなんで懐かしくさえ思います
ならば「骨盤がずれる」とかよく言ってたのも
現象面でそういうことがなくなったのかといえばそれは少し違います
今でも骨格がずれた人はいるものと考えています
(画像:カパンディ 関節の整理学より)
どこかで仙腸関節は1.6度動くと聞いたことがあります
出典のわからない情報で申し訳ありませんが
ほんの少しだけ動くのは間違いないようです
私の勝手な言い分ですが
本当に動かないのであれば仙骨が元々は5つの仙椎が癒合するように
引っ付いてもいいわけです
なのにあまり動かない関節として存在するには
そうしたい理由があるからだと思っています
閑話休題
骨盤がずれるという現象はそのわずかな可動性が消失することをさします
で、オステオパシーも昔々は骨格を中心に据えて身体のことを考えていたのでして
カイロプラクティックが広まったことで
「骨盤がずれる」という骨格からの見方で「矯正技術」が生まれました
ところが発展なのかトレンドなのか
筋肉・筋膜・皮膚・滑走性・神経など
骨格以外の組織や機能からの考察がなされるようになりました
何が正しいのかという問題ではなくて
身体をみるときの考え方の違いで用語が変わり施術が変わり
次第に「骨盤矯正」というワードを耳にしなくなったのだと思います
間違っているとか古いとかいう問題ではなく
人の身体に対する考え方が多様化してきたのだと思います
裏話でいうといろいろな新しい考え方はいっぱい出てきましたが
肝心の技法に関しては昔からあるものを使いまわしで
説明だけが変わっているというものもあったりします
そのへんが面白いと思ったりもします
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