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2024/06/06

筋肉の分類

ひところ「インナーマッスル・アウターマッスル」という言葉をよく耳にしましたが

最近では「ローカル筋・グローバル筋」と呼ばれることが増えてきたように思います

どうも「インナーマッスル=ローカル筋」で「アウターマッスル=グローバル筋」みたいな感じで認識しています

厳密にいうとイコールというわけではないかもしれませんが

ざっくりした捉え方だとほぼほぼ同じようなものとなるのでしょうか?

 

「インナーマッスル・アウターマッスル」は位置関係による分類で

深層筋と浅層筋ということになります

それに対して「ローカル筋・グローバル筋」は機能による分類になるみたいです

ローカル筋は関節の安定や動作の補助をその機能ととし

グローバル筋は動きの主な原動力となる筋肉になります

 

昨日は筋肉の役割の一般的なお話をしましたが

その中でも動作や姿勢維持に関する役割ということに着目した分類です

 

むかしからスポーツマンやトレーニングをしている人は

マッチョな身体を目指したものですが

アスリートにとって見た目よりも動きの能力の方が優先順位が高いです

以前は大きな筋肉が動きに有利に働くという発想でした

それ自体は間違ってはいないのですが

ここ2~30年で見た目はわからないけど

関節の安定性を確保するインナーマッスルであったりローカル筋が脆弱だと

関節内が不安定になり大きな力をだせないし

ケガにもつながりやすいというのが次第にわかってきて

見た目にはわからないインナーマッスルも鍛えましょうという流れになりました

 

高速で走る車のタイヤのネジが緩んでいたら

どうなるかを想像してください

まず順番で言えば高い出力を出す前に安定性が優先されます

えらいもんで脳もそれがわかっていて

不安定な関節では力が出ないようになっています

平地に幅10㎝程度の板を置いてその上を歩くことは容易ですが

その板の高さが50mほどの高さにあったらどうでしょう

ビビッてしまって歩けなくなります

このように脳は身の安全を優先します

 

ボディービルダーのようにマッチョな体になっても

見えないインナーマッスルが貧弱だと思ったほど力は出ません

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これはスポーツ選手に限った話ではなく

どこかが痛いと言って腰痛館に来られる人の多くは

見えないインナーマッスルが老化などで弱ってきて

不安定な関節で長年過ごしているうちに問題が発生するのがフツウです

だから何も心当たりがないのに突然痛み出したと言われます

そう!何かしたから痛くなったわけではなくて

何もしていないから体が弱って痛くなったと考えるべきなんです

 

私の仕事でこういった筋肉の分類は

人目に触れない奥深くにある筋肉が痛みに関係していることがほとんどだったりします

そういう点でそれぞれの筋肉の役割を覚えておくことは必須なんですね

 

 

オステオパシー整体院 腰痛館 ホームページ

 

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