筋肉の役割って動くときに働く
つまり運動器としての機能はみなさんご存じなんですが
意外と知られていない重要な機能もあったりします
動く以前に姿勢を保つという仕事は重要で意外なほど重労働です
例えば50kgの物を持つことはかなりシンドイのですが
我々一人一人には体重があります
ものごころつく前から体重を支え姿勢を維持しているから
当たり前だと気にもしてない人が多いのですが
あらためて自分の体重を支えて姿勢を維持するのは重労働以外の何ものでもありません
高齢になってから自分の体重を支えることができなくなったら
否応なしにたいへんさに気づかされるはずです
それと血液を心臓に戻すという役割は
私の仕事においては重要な問題です
何らかの問題を抱えて腰痛館に来られる方のほとんどは
血液を心臓に戻す機能が低下しています
心臓から流れる動脈の血は心臓というポンプによって流されます
ところが静脈を流れる血液を心臓に戻すのは筋肉の収縮してポンプ作用が生み出されます
血液の流れが滞ると当然疲労は回復しませんし
交通渋滞により心臓から流れる血液もしっかりとは流れません
とりわけ下半身から心臓に血液を戻すには
重力に逆らうわけですから
足の筋肉は重要な役割を担います
ふくらはぎを「第二の心臓」と呼ばれるのはそういうことです
この問題が解決したら私の仕事は半分以上終わったも同然です
あと代謝といって熱を生み出す機関としての筋肉は忘れてはいけません
代謝の40%程度を担うのは筋肉だけです
年を取って筋肉が落ちたら体温が下がるのもこれでご理解いただけるでしょう
さらに申し上げれば筋肉の70%が下半身に存在しますから
歩くことで筋肉を落とさないのは最も合理的だと言えます
あとクッションや鎧みたいに衝撃から身体を守る役割も見逃せません
高齢者が骨折しやすいのは骨密度の低下もあるでしょうけど
筋肉の減少により衝撃が骨まで伝わりやすいというケースもあります
人体が保有する水分量は体重の60%程度だと言われていますが
そのうちの60%は筋肉の中にあります
だから貯水タンクの役割もあります
免疫細胞はグルタミンによって活性化するそうですが
筋肉にはそのグルタミンがあるそうです
こういう話は詳しくないので難しいことはわかりません
グルタミンと聞けばつい昆布や味の素を思い出してしまいます
筋肉を働かせるとマイオカインという物質が分泌されるそうですが
マイオカインは肥満や糖尿病の予防に効果的で
脳細胞の育成にもかかわるそうなので認知症の予防にもなるそうです
後半のお話は受け売りの知識ですので
深掘りはできませんが
筋肉の重要性はご理解いただけたと思います
30才を過ぎると毎年1%程度筋肉は減少すると言われています
10代や20代のころの動きができなくなるのはご存じだと思いますが
筋肉の減少は早く走れること以上に重大な問題を抱えていることだけは覚えておいていただきたいものです
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