オレたちは「ガイジン部隊」なんかじゃない!
オレたちは「ガイジン部隊」なんかじゃない! 野球留学生ものがたり 菊地 高弘
アタックネットにブックレビューが掲載されました
こちらをご覧くださいませ
もうすぐ春の選抜があります
最近、時間がなくて中継を見ることはありません
そもそもテレビを持っていないので見ることもできません
高校生のクラブ活動に国民がこれだけ力を入れて応援したりするのはたぶん野球だけだと思います
近年サッカーをはじめとする他のスポーツも人気が高まっていますが
何よりお金が動くという点では高校野球はクラブ活動の域をこえて
1つの有料コンテンツとしてかけがえのないものにまで昇華しているともいえます
国民が感心を持つ大きな要素として故郷であるとか地元であるとか
「おらがくにさのヒーロー」として扱われてきた歴史が本書における核心的な問題になるんだろうと思います
地元の英雄だから他府県の選手が圧倒的に多いとしらけるんでしょうね
でもね当事者にもいろいろ事情があって
学校側もテレビに映ってその名を知らしめ
名門校にしたいがために特待生をとるわけでしょうし
選手も活躍してプロに進みたい、あるいは進学や就職を有利に進めたいという意識もあるでしょうし
その周りの大人たちも「無欲」であるとは考えづらいでしょう
東京大学の合格者数が上位の私立高校って
地元の生徒ってどれくらいなんでしょうね?
でも彼らはガイジン部隊なんて侮蔑されることはないでしょう
野球以外のスポーツで他府県の学校に行ってもそういう扱いを受けることはないでしょう
結局部外者が野球に自分らの想いを重ねて
現実とは違うところでイメージしてみているから
「ガイジン部隊」なんて言葉ができるんでしょう
他の運動部の選手同様「頑張ってね」くらいのスタンスでもいいんでしょうけど
それだったらお金が動かないのが困る人がいるのだと思います
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