« 自分を諦めない | トップページ | 融通が利かない »

2024/02/06

内閉鎖筋と肛門挙筋

Photo_20240204094701

内閉鎖筋といえば股関節に走行する「外旋六筋」と呼ばれる筋肉の一つ

私の感覚では花形は梨状筋で腰痛関連では主役級の扱いになり

内閉鎖筋は最近まであまり興味がなかったというのは勉強不足ゆえ

1年ほど前にスゴイ論文が出ていたことを知り

すごく興味を持ちました

その論文は内閉鎖筋による股関節運動が、閉鎖筋膜を介して肛門挙筋による排便/排尿機能に寄与する解剖学的根拠」

というものです

 

2_20240204094701

私が知らなかっただけですが

内閉鎖筋は骨盤の内側から見ると

寛骨内側および閉鎖膜から走行し大腿骨に付着します

これを知ったのは数年前というお恥ずかしい話

 

そして大事なのは骨盤の内側に付着する内閉鎖筋の上に

肛門挙筋が付着するということ

以前は肛門挙筋は内閉鎖筋に軽く接触する程度の認識だったのですが

本研究によりもっと幅広くガッツリ付着していることがわかったそうです

Koumonkyokin

ご覧の通り肛門挙筋は排便・排尿にかかわる筋肉ですが

その土台が内閉鎖筋というわけ

内閉鎖筋と肛門挙筋は閉鎖筋膜を介して広い平面接触を共有しています。これらの解剖学的所見は、内閉鎖筋の動きが閉鎖筋膜を介して肛門挙筋に作用し、肛門挙筋の機能の基礎を作り、骨盤内臓の支持に寄与している可能性があることを示唆しています。これは、バランスの取れた適切な動きを可能にすることによって、排便/排尿機能を改善する際の股関節の筋肉の有効性についての解剖学的基礎を提供する可能性があります。

この論文ではこのような結論を出しています

 

お若い方にはピンとこないお話かもしれませんが

高齢者にとってはけっこう切実な問題だったりします

スクワットが排便・排尿のコントロールに有効であるとの指摘もありました

また排便には「ロダンの考える人」のポーズが排便しやすいという意見もありましたが

私が思いついたのは「うんこ座り」の方

むかしの和式トイレの方が排便は楽なんじゃないでしょうか?

 

 

オステオパシー整体院 腰痛館 ホームページ

|

« 自分を諦めない | トップページ | 融通が利かない »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 自分を諦めない | トップページ | 融通が利かない »