« 古書あるある | トップページ | 仙腸関節に思う »

2024/02/22

軽擦

オステオパシーを学んで数多くのテクニックを習得しました

さらにいろんな方から教わったり

多くの書籍からでも数多くのテクニックを覚えました

 

プロ野球のピッチャーが変化球を覚えても

実践で使えるレベルまで精度を上げるには

何年もかかるのと同様

テクニックを覚えても実践で使えるレベルかといえば

必ずしもそういうわけではありません

しっかりと使い込んでいるテクニックもあれば

大した効果はなく全然使っていないものの方が多いかもしれません

 

世間では数多くの手技療法家がいますが

各々が自分の得意としている技法があるはずです

そう思って考えてみると

私が好んで使うのは軽擦かもしれません

 

ケイサツといってもホンカンさんにしょっ引かれるケイサツではなく

軽くさする方の「ケイサツ」です

軽くさするだけなら小学生でもできそうですね

実際にその通りですが

軽くさすってどうするかといえば

血流促進の目的であったり

皮膚などの組織の滑走性や筋拘縮の有無を確認することができ

力の入れ具合でそういった問題を解決することも可能です

特殊な例ではありますが

歩くのが困難で車いすで来られた方に対して

ほぼ軽擦だけで歩けるようになったというケースもあります

本当に特殊な例なのでいつもそんなことができるわけではありません

 

痛みが激しくてうかつに触れない時でも

しばらくさすって末梢神経の興奮状態を沈めてから

本格的な施術に入ることもあります

 

意外に基本中の基本であるテクニックが

使いようによっては高度なテクニックよりも

実践では役に立つことがあります

 

この仕事も奥が深いなと感じるのは

難しいセミナーで教わったことよりも

高価な本で得た知識よりも

初歩的なことであっさり問題解決してしまうことがあるということです

 

 

オステオパシー整体院 腰痛館 ホームページ

 

|

« 古書あるある | トップページ | 仙腸関節に思う »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 古書あるある | トップページ | 仙腸関節に思う »