共同筋
解剖生理学を学び始めたときは
まず200ほどの骨と400ほどの筋肉の名称などを覚えました
今となってはその知識も怪しいもので普段気にすることもないものから忘れていったはずです
そこそこ暗記できたころは自分なりにうれしかったものですが
現場に出ると単品で覚えた骨や筋肉の知識はそれだけでは意味がないことを知りました
何らかの動作をする場合単体の筋肉だけが作用することはあまりなくて
実際には複数の筋肉が共同して働いています
これを共同筋と呼ぶのですが
逆に相反する動きをする筋肉は拮抗筋と呼ばれます
こういった複数の筋肉の関係性は我々にとって非常に重要で
問題のある筋肉や関節の原因を探るときに
直接関与するものより筋肉の関係性であったり連結が重要であることが
言われだして久しいのです
ギョーカイでもそういった研究は広がっていますし
新たな見解もあるようです
私が最近考えているのは
共同筋という概念は動作を基準とする概念ですが
筋肉のお仕事は動作だけではなく機能的な共同関係も存在し
作用では共同しないけど機能面で共同関係にあるとき
何らかの理由で筋力低下があるとき
他の筋肉にも影響するだろうと考えています
新たな知識を習得するのも楽しいですが
自分で考えて独創的な思考をするのも面白いものです
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