肩
実にざっくりとしたタイトルですが
「肩」といえば胴体と腕の結合部分を言います
それなのに「肩こり」という場合
首の付け根であったりそこから下の上部胸椎の左右をさしますが
そういう部位を「肩こり」と表現しているのは日本だけと聞いたことがあります
肩の関節の本名は「肩甲上腕関節」なんですが
肩甲骨と上腕骨のジョイントであることがわかりやすい名前です
この肩甲上腕関節は非常に可動域が広い関節なんです
言われずとも腕がグルグル回ることからもわかると思います
しかし腕がいろんな方向に大きく動くのは肩甲上腕関節の可動域だけではなく
肩甲骨の可動域も加わってのことであることはあまり知られていません
(図:ブロードマッスル活性術)
実は肩甲骨は体幹(胴体)と関節していなくて
上腕骨と鎖骨とだけ関節しているにすぎません
体幹とのつながりは肩甲骨を介して胸骨とつながっているだけ
肩甲骨は様々な筋肉が全方向から引っ張り合ってそのポジションをキープしている格好です
だから肩甲骨は筋肉の引っ張り合いの中で
上下に動いたり、内外旋したり、回旋運動したりと
縦横無尽の動きを見せます
だから肩が大きく動けるのは肩甲上腕関節の可動域と
肩甲骨の可動域のミックスで可能になるのです
さて肩周辺のトラブルといえば俗にいう五十肩が挙げられますが
具体的な症状により原因が六つくらいあったはずですが
炎症であったり断裂などの症状の前段階の問題点として
肩甲骨の可動域の減少が一つのポイントになると考えています
そんな単純なお話でもありませんのでいろんなケースもありますが
現実問題として軽微な場合だと肩甲骨の動きを改善することで
痛みが消失したり軽減することもありましたので
施術の手順として肩甲骨の可動性を改善することも必ずやってから
次の手順にかかるようにしています
身体というものはそのつながりから関係性を考察することがとても大事です
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