シャウト効果
筋肉の出力には制限がかけられ
自らの意思では最大出力に達することはできません
自分の意思で発揮できる最大出力を「随意最大収縮」といいます
おそらくエンジンのオーバーヒートをしないためのオートロックだと思います
「火事場の馬鹿力」というのがありますが
脳がリミッターを設定しているのは事実のようです
面白いのは1950年代から研究があって
筋肉につながる神経に電気刺激を与えると
随意で出せるより大きな筋力が出ることが明らかになっています
スポーツの世界では知らず知らずのうちに
リミッターを取り払う試みが行われています
それが「大きな声をだすこと」
「シャウト効果」と呼ばれています
武道では昔から「気合を入れる」といって
大きな声を出していますが
こういった研究の前から声を出しています
(図:「石井直方の筋肉の科学」より)
この図の通り掛け声を出すことで随意最大収縮を超えているのがわかります
しかも後半になって疲れてきたときでも変わらない出力が記されています
もちろんスポーツは力だけではありませんので
声を出せばいいってものでもないとは思いますが
人の身体の不思議を見たような気がします
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コメント
2年半前から水泳を習い始めました。
ひろ先生と同じ“出たがりの上がり症”で、チャレンジしてみたい気持ちは人一倍あるものの、いざとなると心臓バクバクになります。
泳ぐ前から勝手に酸欠になり、手足も痺れ、ペース配分もままならず、競技後はヘロヘロになります。
せっかく太い足はついているのですがキック力が弱く、毎回ラストスパートはもっとキックを頑張るようにと言われます。
と、思っていたところへタイムリーなこの『シャウト効果』!!よっしゃー!!
…溺れるでしょうかね?
投稿: Tavi | 2023/10/05 02:50
Taviさん
水泳はいいですね
自分は泳ぎませんが、人にはお勧めしています
水泳の競技特性は力も必要ですがリズムであったりバランスが大切だと思います
投稿: ひろ | 2023/10/05 08:14