「気持ちいい」の正体
施術中に言われるのは「気持ちいい」という言葉
フツウに「快適である」という意味なんですが
身体の中では悪かった部位が治癒に向かっている証拠だと考えています
例えば血行不良で筋肉が凝っている(不活性)ところに
新しい暖かい血液が流れることで酸素やエネルギーが供給され
二酸化炭素や乳酸などが回収され
代謝が行われだし冷えもとれ健全な状況になった時の
感覚器官の反応だと捉えています
様々な形の状況改善があったことに対する反応なのでしょう
逆に不快感はその部位を取り巻く環境が悪くなっていることに対する反応と考えてよさそうです
そしてその程度が著しくなれば不快感がいつしか痛みに変わることもあります
よく「痛み」は身体の一部分が悪くなっている注意喚起だともいわれますが
「気持ちいい」はその逆だと捉えていいでしょう
むかし師匠に「気持ちいいばかりを追いかけてはいけない」といわれましたが
確かに「気持ちいい」を目的にしてしまうと
本来の目的を見失う恐れがありますので
あくまでも身体の中で起こっている変化に対する評価だと捉えた方が
一番大事なことを見失わずに済みそうです
精神科医の神田橋條治先生は「気持ちいい」という感覚は
脳にいい影響を及ぼす旨のことを書いておられました
「気持ちいい」は身体の一部だけではなく
脳から身体全体に広がるものなのかもしれません
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