慢性腰痛になると
「腰痛館に行ったら腰痛が治った」
このように言っていただくと鼻が10㎝ほど伸びそうになる私も単純な人間ではありますが
一度の来院でスパッと問題解決というのが理想です
何回も通っていただくのは治っていない証拠
しかし現実はそう上手くいくとは限りません
人によっては10年以上の長いお付き合いというケースもあります
本人さんにとっても私にとっても厄介なのは慢性腰痛
慢性腰痛の定義みたいなのは3か月以上痛みが続くことのようです
時折耳にするのは慢性腰痛の方は消炎鎮痛剤(痛み止め)が効かないというご不満
おかげで夜も眠れないとかになると話は深刻になってきます
こういった事例を研究された方がいらっしゃって
亜急性腰痛患者群と慢性腰痛患者群における
fMRI画像の賦活部位を研究したデータが下の図
(慢性痛のサイエンスより)
要するに脳内で活発に反応している部位を比較する研究のようですが
腰痛の初期段階では感覚にかかわる神経核が反応しているので
痛み止めも効きそうな感じですが
慢性腰痛になると感覚にかかわる部分ではなく
情動や認知にかかわる神経核が反応しているのがわかります
これでは痛み止めが効かないのも納得がいきます
腰が痛いのが腰痛ですが
その痛みを感じているのは脳だったりします
いろんな研究が進んでいてこういうことまで明らかになっています
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