最高のコーチは教えない。
本書の肩書は「千葉ロッテマリーンズ ピッチングコーディネーター」とありますが
現在は千葉ロッテマリーンズの監督です
もうすでに名伯楽として名をはせたお方ですが
私にとっては近鉄バファローズで「ブリリアントストッパー」と呼ばれた
やんちゃな吉井氏のイメージが強すぎて
まさか指導者としてここまでの人になるとは驚きです
でもスター選手がセカンドキャリアとして
自分の実績や経験を背景にして指導者となる昔ながらのコーチ像がありますが
それをぶち壊す存在となったのは野球界の進歩だと捉えています
サッカー界ではコーチになるための研修があるそうですが
プロ野球ではそう言った制度はなく
自分の知識や経験を伝えるだけのノウハウが主なんですが
この方は筑波大学で指導者となるための勉強をされたという経歴をお持ちです
よくよく考えればスポーツ界のみならず
一般社会で指導者(リーダー)のあるべき姿が見直されつつあり
クソ上司みたいな人はどこにでもいるだろうと思います
本書を読んで反省すべきは私自身が会社にいたころクソ上司の典型みたいだったことです
本書には最近読んだ「1分間リーダシップ」の中心となる「PM理論」が展開され
マネージメントの最新理論が吉井氏の軸になっているから驚きです
吉井氏の手腕により千葉ロッテが強くなるかはこれから次第ですが
新時代のマネージメントがきめ細かく記されています
しかも理論に終始せず
仰木監督や野村監督などの監督手腕まで紹介されています
すごくリアルな表現、説得力のある解説ばかりです
実名は挙げてませんが嫌いなコーチ、嫌なコーチのやり方も紹介されていて
グサッと刺さる部分もいくつかありました
もっと若い頃に読んでいたら違った人生になってたかもしれない一冊です
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