ぎっくり腰を誘発する姿勢
(画像:筋骨格系のキネシオロジーより)
重い物を持ったらぎっくり腰になる
そんなイメージをお持ちの方も少なくないでしょうが
現実問題腰痛館では重い物をもっていないのにぎっくり腰になった方のほうが多いのです
統計を取ったわけではありませんので正確な割合はわかりませんが
ほとんどのケースでは物を持ち上げることなく腰に痛みが走った方ということになります
ただなぜぎっくり腰になるかという問題に関しては
物を持ち上げるときに姿勢と動作に原因があってという点では共通していますので
今日はぎっくり腰を誘発しやすい動きをご説明します
なお、毎度のことではありますが
いろんなケースがありますので
今日ご紹介するケース以外もいっぱいありますので
その辺のツッコミはご遠慮願います
上の左側の絵では物を持ち上げようとするとき
ほぼ膝は伸びていて股関節と腰椎が主に屈曲しているのがわかります
この場合物を持ち上げる時の運動は股関節と腰椎付近の運動となります
主に使う筋肉としては大殿筋が挙げられます
ハムストリングも使いますがあくまでメインは大殿筋
そして腰椎を伸展させる筋肉は主に脊柱起立筋が働きますが
あと背骨と背骨をつなぐ多裂筋も収縮します
この動きの場合脊椎を締め付ける動きになりますので
腰を痛める原因となります
それに対して右の絵は股関節だけではなく膝関節も曲がっていますので
持ち上げる時の動作はAと同じく大殿筋が働きます
そして決定的な違いは膝を伸ばすことで持ち上げているのですが
この場合大腿四頭筋が働きます
よって背骨を圧迫する形で筋肉を使っていないので
ぎっくり腰になりにくい動作だといえます
そもそも背筋群を目いっぱい収縮させることは
背骨を圧迫するリスクを高めます
むかし私が腰を痛めているときに仕事するときは
極力背骨を反らして膝を使って上下動したものでした
腰ではなく膝の曲げ伸ばしで物を持ち上げることを意識すれば
ぎっくり腰のリスクは軽減します
| 固定リンク
« 筋力発揮と関節角度 | トップページ | 思考の技法 »
コメント