足の筋肉が落ちると膝が痛くなるわけ
足の筋肉が弱ってくると膝が痛くなりやすい
専門家でなくても何となくは知っていることかもしれません
高齢者が膝が痛くなれば自分の筋力が低下してきたことが原因だと
薄々は感じてらっしゃるだろうと思います
私自身も断定的に筋力の低下が膝痛の原因だと指摘しています
ただその筋力低下と膝痛との因果関係については曖昧で
身体を支える能力の低下と捉え
その不安定さの行き着く先に膝痛があると確信していました
そのこと自体は間違っていなかったのですが
さらに深く踏み込んだ研究がなされ
その論文を読んでさらに具体性のある推論を知りました
こちらの論文によると
膝の伸展筋力の低下と関連し関節の不安定性を生じthrustを生じると、一連した加齢に伴う変化が膝OAの進行に関与している
と示しています
この一文だけでは全体の理解ができないので補足すると
大腿四頭筋などの伸展作用のある筋肉が弱体化することで
膝関節が緩み水平方向にブレやすくなり
次第に膝の変形を起こしやすくなります
ちなみにこの論文では変形の程度と痛みの相関関係については
必ずしも変形がきつくなるにしたがって
痛みの程度もひどくなるとは限らないことも示唆しています
つまりレントゲンで見て変形していなくても痛みが生じる場合もあれば
重度の変形があったとしてもあまりいたくないケースもあるようで
無関係ということはないにしても
変形性膝関節症の程度が痛みに直接関与するものでもなさそうです
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コメント
RAO手術で殿筋群と大腿直筋、腸骨筋を剥離、短外旋筋群を切離されて、寛骨の骨切りもされて、半年ほど荷重制限があったので、一時お尻はペタンコに、前腿も貧相になりました。
傷はもちろんですけども、膝が痛かったです。
動かさないと固まってなお痛い。
筋力低下で膝がユルユルになってました。
リハビリで筋力が戻るに従い、膝の痛みはなくなりましたので、ひろ先生の書かれていることは実感として正解だなーと思います。
ついでに、膝関節だけでなく股関節も関節変形の程度と痛みに完全な相関はないそうで、大腿骨頭が椎茸みたいにぺちゃんこに変形しても、痛くない人は痛くないらしいです。
私は股関節変形は初期もしくは前期くらいの軽いものだったのに、股関節に加えて脛が毎晩痛くて我慢できず手術をお願いしたという堪え性なしです…(おかげさまで現在走れるようになりました)
投稿: Tavi | 2023/10/04 14:33
Taviさん
股関節の手術は大変でしたね
知らない方は骨のことばかり考えられますが
骨にたどり着くまで多数の筋肉に侵襲被害がおよびます
で、術後も骨の問題より筋肉のリハビリに時間がかかることも多いみたいです
春に身内が股関節の人工関節の手術をしましたが
あとからのリハビリで気を遣うことが多くて
一から勉強しなおしました
まだお若いからリハビリ次第でよくなれますが
高齢者だといろいろ大変なようです
>
>RAO手術で殿筋群と大腿直筋、腸骨筋を剥離、短外旋筋群を切離されて、寛骨の骨切りもされて、半年ほど荷重制限があったので、一時お尻はペタンコに、前腿も貧相になりました。
>
>傷はもちろんですけども、膝が痛かったです。
>動かさないと固まってなお痛い。
>筋力低下で膝がユルユルになってました。
>
>リハビリで筋力が戻るに従い、膝の痛みはなくなりましたので、ひろ先生の書かれていることは実感として正解だなーと思います。
>
>ついでに、膝関節だけでなく股関節も関節変形の程度と痛みに完全な相関はないそうで、大腿骨頭が椎茸みたいにぺちゃんこに変形しても、痛くない人は痛くないらしいです。
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>私は股関節変形は初期もしくは前期くらいの軽いものだったのに、股関節に加えて脛が毎晩痛くて我慢できず手術をお願いしたという堪え性なしです…(おかげさまで現在走れるようになりました)
投稿: ひろ | 2023/10/04 18:19