東大読書
今まで東大を卒業された方に2人出会いましたが
頭がいいというのは当然なんですが
最も印象深いのは考える視点が面白いと感じたこと
私がまったく思いつかなかった角度からの考察を何度もなさっているのを目の当たりにし
どこから何が飛んでくるかわからないといったような面白さを感じました
本書は「読書」という切り口で東大生の思考をご披露されてます
「読書術」というのは本書の体裁となっています
各論としての読書術も面白いのですが
裏ミッションは情報を知識に変えるための思考法なのかなと感じました
対象が本ということになっていますが
筆者が言いたいことは視点の多様性をいかにして身に着けるかということに帰着しそうです
「頭がいいから東大生」ではなくて思考プロセスを豊かにすることの重要性を
読書という作業にスポットを当てて解説されているのでしょう
そういう点では筆者が執筆されたシリーズ本は共通する部分がありそうです
実際に役に立つであろう読書法もいっぱいありますが
これらは執筆法の裏返しとも読み取れそうです
文章の書き方のヒントもたくさん詰まっています
本書のトピックスは例示的なものが多く
そのまま受け取れば読書のHow to本にもなるのですが
それらを抽象化できれば「東大生の思考」に行きつくのではないでしょうか?
そう思ったらやっぱりそういう本を書いておられました
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