腰痛と開脚
「腰痛あるある」だと思うんですが
一般の方が医学的な知識はなくても
それぞれこうやったら痛みがマシになるという方法をご存じということを耳にします
私も仕事中に痛み出したらこうやって対処しますという方法を伺いますが
けっこう理にかなっていることも少なくありません
多いのはカウンターストレインの体位を知らず知らずのうちにやってて痛みを軽減するケース
腰が痛いと痛くない姿勢を探すのは自然なことだと思いますし
創始者のローレンス・ジョーンズ博士も
痛みがなくなる姿位を模索しているうちに
カウンターストレインのヒントを得たというくらいですから
やっぱり理屈よりも現場であれこれやることに意義を感じます
さて私が腰痛持ちのサラリーマンだったころ
もちろん体に関する知識もなかったのですが
経験則で開脚のストレッチをやると症状が軽くなったので
よく家で寝る前に開脚のストレッチをしていたものです
(画像:アナトミー・トレインより)
この図は筋筋膜経線を示したものの中で
「ディープ・フロント・ライン」と呼ばれるものの一部ですが
ここで注目すべきは腸腰筋や横隔膜など
腰痛と密接な関係にある筋肉が内転筋群とつながっているということです
いくつかの腰痛関連の筋肉が緊張することで腰が痛くなるのですが
それらと内転筋群の緊張がセットになっているという点に注目すれば
腰痛の人は内転筋が硬くて開脚ができないことが多く
逆から見れば内転筋がストレッチにより弛緩すれば
腰痛関連の筋肉にも影響するという理屈になります
現在、こういったつながりを利用して施術のベースにしているのですが
素人の時代にわけも分からず実践していたことになります
もちろん全体像の中の一部の減少にすぎませんので
それだけで腰痛が治ったわけではありませんが
やっていたことはその部分において正しかったといえそうです
腰痛に限ったことではありませんが
機能障害による体の痛みは単一の問題点ではなく
複数の問題点が集約した形で出ることが多いのですが
痛い部分だけではなくこういった関連性を紐解くことが
問題解決の糸口になることは間違いなさそうです
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