それって捻挫?
たまに足首が痛いといって来られる方がいます
「捻挫したみたいなんです」
といわれるのですが、話を聞けば病院にいったわけでもない
ただ足首が痛いことを「捻挫」と表現されているケースがけっこうあったりします
捻挫(ねんざ)とは、外部から関節に強い力がかかることにより、関節を支えている靱帯(じんたい)や関節包(かんせつほう:関節を包む膜)、軟骨などが損傷すること
こういう解説を見つけましたが
捻挫の本質は靭帯などの損傷を言います
たまに捻挫の解説をするときに使う図ですが
申し訳ないのですが出典が不明になってしまいました
見えにくいかもしれませんが黒いマルで囲んだところが捻挫の部分
これらのように靭帯が損傷しているのがわかります
捻挫とひとくちにいっても部分損傷もあれば断裂もありますので
その程度は個々のケースによって異なります
こういった傷が整体などで何とかなるはずもなく
病院に行くことが先決なのはいうまでもありません
さてたまにあるのが強い力が加わるどころか
原因がわからないといわれることもありますが
靭帯などの損傷ではなく
距骨の可動制限というのも少なくありません
距骨の動きにより足関節の自由な動きが担保されるので
距骨そのものが動かないと足首が痛くなることもあります
こういった動きはレントゲンでは写りませんので
病院に行って捻挫ではないといわれたときはまずそこを疑います
さらにその前段階の原因として足関節をまたぐ筋肉の拘縮により
骨にかかる圧が上昇し動きが制限される場合もあります
またよく見られるのは皮膚が筋膜と癒着して動きを制限することもあります
腰痛館にはマラソンランナーが数名お越しになられますが
彼らはレース前に足の皮膚の癒着をとることで
筋肉の負担を軽減し疲労の程度を軽減する目的で施術を受けられます
皮膚や筋膜などの組織の癒着は無駄な負荷となり筋疲労を起こしますが
そういった状態が長く続けば痛みが発生することもあり得ます
足首の痛みは捻挫だけではないということだけでも知っておいていただきたいものです
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