腰痛と前屈
この間腰痛の人は内転筋が硬くて開脚ができない
そして開脚のストレッチをすることで腰痛が軽減したというおはなしをしました
似たようなことが別にあって
腰痛の人の多くは前屈ができないという傾向もあります
ただし前屈をすれば腰痛が軽減するかといえば逆で
たいていの人は腰痛が酷くなるだろうと思います
このことも筋膜のつながりを見れば理解できます
(画像:アナトミートレインより)
筋膜のつながりを示した図ですが
「スーパーフィッシャル・バック・ライン」と呼ばれるラインです
これを見ると足底からふくらはぎ・ハムストリングから脊柱起立筋などのつながりがわかります
細かいところは割愛しますが
要するにふくらはぎやハムストリングの硬さは
脊柱起立筋の硬さにつながります
脊柱起立筋という背筋は背骨に沿って走行しますが
これ(ら)の筋肉が縮めば背骨は圧迫されます
前回は大腰筋という中心部分に存在する筋肉が収縮することで
背骨を圧迫するということでしたが
この脊柱起立筋は背骨の後方から圧迫を加えることになります
私の施術を受けた方は納得されると思いますが
どちらかといえば腰よりも足に時間を割いて施術するのはそういう理由です
そして興味深いのはこのラインで示される筋肉の特徴は
重力に対して身体を支えることがメインの役割となる筋肉がほとんどです
私の愛孫が5か月になりますが
ようやく背筋群が強くなり重たい頭を持ち上げ
背中をそらし寝返りが打つことができるようになりました
もっとこれらの筋肉が強くなれば座ることも立つこともできるようになるでしょう
逆の見方をするとこれらの筋肉が弱体化すると
体を支えられなくなり身体をそらすことができなくなり
立つのも座るのもつらくなります
これって腰痛の人の特徴的なことだったりします
歩くことが腰痛予防や改善に最適なのは
ここで登場する足の筋肉を使うのも理由の一つです
(本当はもっと理由があるのですが)
運動をあまりしていなくて股関節が硬い人は少なくありませんが
前屈と開脚がしんどくなれば将来待っているのは腰痛だと思っていただいてもいいでしょう
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