走ってないのに痛いランナー膝
むかしむかし会社勤めをしていたころ
頻繁にゴルフコンペがありました
今でこそ偉そうにプロゴルファーにアドバイスしたりしますが
ゴルフの腕前は最悪
ベストグロスが129というから相当なもの
毎回ブービー賞をもらって帰った記憶があります
さてゴルフを始めて一番つらかったのは
後半から必ず膝が痛み出しました
パターを杖代わりに歩いていて
いつもきまって膝の外側が激しく痛みました
今の仕事をしだしてからはゴルフをまったくしなくなりましたが
その時の膝の痛みを調べてみると
腸脛靭帯炎、別の名を「ランナー膝」とも言います
マラソンランナーによく起きる症状ということでランナー膝と呼ばれるそうです
青色の部分が腸脛靭帯なんですが
一番下の付着部が膝の外側でここに炎症が起きていたわけです
腸脛靭帯は大腿筋膜張筋と大殿筋から始まり腓骨の外側まで走行します
大腿骨外側上顆という出っ張りが膝の少し上の部分にあり
膝の曲げ伸ばしの際にそこに引っかかった腸脛靭帯が炎症を起こすという説明が一般的です
マラソンランナーのように長距離を走ると擦れる回数も多いので炎症が起きやすいのはよくわかります
しかし施術しているとハッキリわかるのは
腸脛靭帯炎を起こしている人の腸脛靭帯の硬さが著しいことです
もともと靭帯ですから筋肉とは違い硬くて当然なんですが
それでもその程度が違いすぎる点が疑問です
施術の際には腸脛靭帯周辺の癒着をとり
付着している大腿筋膜張筋と大殿筋の緊張をとることが必須なんですが
そこだけやってもなかなか改善しないのが私の経験則です
まず大腿四頭筋やハムストリングというサイドではなく前方・後方の
出力の大きい筋肉が疲労困憊しているとき
骨盤から足にかけての安定性が損ない
大腿筋膜張筋というサイドの安定性を維持する筋肉に負担がかかるのではないかと考えています
そういった関連性を見るにあたって
大腿部を屈曲させる腸腰筋の疲労も
大きな影響を与えるのかもしれません
結局その辺全部をやらないとうまくいかないということなんですけどね
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