新訳 ハイパワー・マーケティング
まず本の帯に書かれた文言がご大層です
「マーケターのバイブル」「伝説の名著」
ひねくれものの私としてはこの段階で眉唾と感じてしまうんですが
実際には本書が売りけれた際には中古市場で1万円の値を付けたといわれています
この本が発売されたのが2000年ですがビジネス書のトップ5にランキングされた実績もあり
二匹目のどじょうを狙って2017年に復刊したといういきさつがあります
確かに本書は細かな点までマーケティングの重要な視点を説いていますが
本書の最も優れたところは大樹として
大きく根を張り、太い幹があって、そのうえで数多くの枝葉があるところだと思います
決して小手先のテクニックを袋いっぱいに詰め込んだものとは一線を画し
一つの壮大な作品として扱うべき一貫した哲学の上に立脚する各論は
真似をするにしてもその根っこにあたる部分を叩き込まないと意味がありません
「卓越論」という根本思想は
昨年お亡くなりになった稲盛和夫さんがほぼ同じことを言われてました
結局ビジネスを成功させるには
小手先の技術論ではなく
しっかりと根を張ったフィロソフィーからいずるものでないといけないことを確信しました
逆に小賢しいテクニックが欲しくて本書を読むなら
失敗するからやめときなって言ってしまいそうです
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