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2023/02/13

オープンダイアローグとは何か

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オープンダイアローグとは何か 斎藤 環

「フィンランド発、精神医療を刷新するアプローチ」

本書の帯にそう記されています

直接的には関係ない分野ではありますが

現実問題として関連することも決して少なくはなく

個人的に興味があり本書を購入

 

第1部でオープンダイアローグとは何かの説明がありましたが

筆者が大まかな理解があることを前提にしているかのような解説だったので

読んでいても文章はわかるのですが

深い霧の中を歩いているようで全体に対するつかみどころがわからず

結局ネットでオープンダイアローグが

患者と対話することによるアプローチがざっくりした全体像であることを知ってから読み直し

そこで初めて話の意味が理解できました

私の察しの悪さが原因か?

筆者が基本的な大枠を提示することなく各論に入ったのが原因なのか?

ちょっとその辺の進め方が不親切な印象を受けました

雑な読み方をせず丁寧に読むべき本だったのかもしれませんね

 

「対話」が目的であって「治癒」は「廃棄物」という観念的な表現も

何となく空気感がわかってこその話

ガツガツと結果を追い求めてはいけないこともわかりました

ナラティブによる医療もエビデンスと同等に重要ではありますが

エビデンスに偏った方には受け入れがたいかもしれませんね

 

現状の日本の医療体制では実施するには問題が多すぎるのも事実

さらには現状の医療では手詰まり感が強いのも事実

違う形のアプローチが期待される中でオープンダイアローグが注目を浴びるのも理解できます

本一冊読んで私がパッとできるようなものでもなさそうではありますが

将来的にこのような対話によるアプローチがあることだけでは知っておくことに意義はありそうです

 

本書はあくまで入門書の体ですので

研究結果に対するエビデンスも不十分だと感じましたが

むしろ将来的に継続されることで明確なデータが集積されたら

何らかの変化がもたらされ閉塞感が打破されるかもしれません

 

 

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