スキー技術の真実
アタックネットにブックレビューが掲載されました
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スポーツに限らず多くのことで
卓越した技術を習得するためには力を抜くことがポイントになると考えています
ただ単に力を抜くということは「動き」とは相反することになるのですが
「脱力」の目的は効率よく力を使うことにあります
だから実際のところ力を使うのは大前提とした上で
いかに最小限の力で最大限の結果を追い求めるかと言い換えた方が理解しやすいかもしれません
確か高校生くらいのころに習ったような記憶がかすかに残っていますが
力は働くベクトルがあって
必ずしも一定方向に向いているわけではありません
そのことは何となくでもわかってはいるんですが
人が意識的に力を発揮すれば
自分が望んだ方向に力が働くという誤信があり
力を入れれば入れるほど望んだ結果が得られると経験的に思っているのが人間です
本書の面白い点は
スキーが高い所から低い所に滑り降りるというスポーツであって
本来何もしなければ滑ることができるはずなのに
やってみるとそれができない
その理由が位置エネルギーが仕事をするのを
邪魔する動きなり姿勢なり
マイナスに働く力を一生懸命にやってしまっていることが主な理由である
私なりに本書が一番言いたいことってそこなんじゃないかと思うのです
本書はスキーの技術論ではありますが
いろんなところで当てはまる「真実」なのかもしれません
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