道具と使い手
物置をゴソゴソしているとこんなものが見つかりました
「吸玉」といって絵のようにカップを背中に当てて
ポンプ式で中の空気を抜き真空とまではいきませんが
気圧を下げることで悪い血を集める器械です
20年近く昔の話ですが
当時行きつけの中国整体があって
本格的な吸玉をよく受けたものでした
これがすごく効果的で
調子の悪い箇所だけ皮膚が黒ずみ
いいところは赤くなってもすぐに元に戻ります
黒ずんだところは悪い血が集められ
一週間ほどで痣が消えたら身体が爽快になるという説明を受け
驚いたのは初期の風邪だったら吸玉で治してもらったこともありました
中国人の店長とは仲良くなり
やり方を教わり本格的なものとは全然違いますが
これを買って家でやってみました
ところが結果は全く効果はありません
その話を店長にしたら術者によって効果はまちまちなんだとか
実際にその中国整体でも店長以外にやってもらうと
ほとんど効果はなくて
吸玉はすぐれた方法であると同時に
使い手の技術が効果を左右するというのがポイントのようです
これって整体あるあるなんですが
特定の技術がいいか悪いかではなくて
上手い人がやればいい結果が出るし
そうでない人がやればいい結果は期待できないということ
同じ食材を使ってもプロのシェフが作れば美味しいものができても
私が調理すればそんなに旨いものができないのと同じことのようです
ほこりをかぶった吸玉は使い手の技術こそに価値がある
それを知るための授業料だったのかもしれません
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