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2023/01/25

二宮尊徳夜話

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二宮尊徳夜話(新講) 黒岩一郎

むかしむかし学校で二宮金次郎の歌を習ったと

私の母親が言ってましたが

昭和の初期は「勤勉」「親孝行」など

道徳教育の鑑として学校に銅像が置かれていたものでした

 

その像が薪を背中にしょって歩きながら本を読むというスタイル

今の時代で言う「歩きスマホ」と似たようなものですが

時代が変わればそれが政府が推奨するというわけです

 

私としては二宮金次郎はそのイメージしかなかったのですが

成人してからの二宮金次郎は百姓でありながら

藩の財政や農業政策を依頼されるという抜擢を受け

明治維新の直前までは飢饉や財政破綻に陥る諸国を立て直した人物

 

維新にかかわった人物や明治天皇の絶賛を受けて

昭和の初期から中期にかけて学校に銅像が建てられたのです

私が大阪市立鴫野小学校に入学したときは

取り壊されゴミ焼き場に捨てられた無残な姿しか見てないのですが

二宮金次郎の名はずっと頭の片隅にありました

前置きが長すぎですが還暦を超え一度しっかり向き合ってみたいと思い本書を購入

 

読めば読むほど素晴らしい人物で

明治天皇でなくても感銘を受けるのは当然

むしろ戦後「古きものは悪しきもの」とばかり

金次郎の銅像を廃棄したのは愚策だと言わざるを得ません

 

来年から一万円札の顔となる渋沢栄一は

金次郎の思想を受け継いだ人物

日本の歴史において戦国武将や剣豪ら戦にかかわる人物が高い評価を受ける中

人格者という点で二宮金次郎が注目されないのが不思議で仕方ありません

 

いいことをいう偉人はいくらでもいますが

それを自ら実行し民を救済するという結果を出しています

いわば自身の知恵を行動に変換する力を持っていた人物です

 

あ、本は難しかったです



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