SLRテスト
(画像:理学療法評価法より)
椎間板ヘルニアに対する疼痛誘発試験として有名なSLRテストといいます
仰向けに寝て膝を伸ばしたまま持ち上げると30度くらいで坐骨神経痛による疼痛がでれば陽性となる
そんな風に教わりましたが
現実的には椎間板ヘルニア以外でも陽性兆候を示す場合もあり
このテストをもって直ちに椎間板ヘルニアとは断定できないともいわれます
結局このテストはハムストリングの緊張が腰椎にまで及ぶことを示しており
椎間板ヘルニアに限らず坐骨神経痛を発症するような病態の場合
ハムストリングと腰痛との因果関係があるということになります
腰痛に対するアプローチは疼痛の発生する部位に目がとらわれがちではありますが
むしろハムストリングなどの緊張が腰痛の原因の一つとなりうるという発想は
ある程度経験をお持ちの方でしたらご存じだとは思います
その関連性は筋膜が連続しているということになるのですが
具体的にはハムストリングが付着する坐骨結節から
仙結節靭帯、そして梨状筋から仙骨
仙骨から体幹を走行する脊柱起立筋にまでリレー形式で
その緊張が伝わるものと言われています
むかしからある検査法ではありますが
けっこう最近の理論を当てはめてみると納得がいきます
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