肩とお尻
むかしから同じ症状の方が来られると
このブログでもいつも申し上げています
ここ一週間ほど肩が痛くて腕が上がらないというケースが多かったです
俗にいう「五十肩」ってやつですが
実は年齢にかかわらず痛い人は痛いのです
肩の痛みも細分化するとそれぞれ違いがありますが
痛みとは違って可動域制限で多く見かけるのが腕が上がらない人
話が長くなるので割愛いたしますが
腕が上がらなくなる場合広背筋が筋拘縮を起こしているケースが目立ちます
広背筋は挙げた腕を下に引っ張り下ろすのがその仕事ですから
広背筋が縮んでしまうと腕が下がったまま
つまり挙げることができなくなるのです
関連部位をなんやかんややってるうちに広背筋にもアプローチするのですが
なかなか上手くいかないというか手ごわいケースも少なくありません
そんなときに着目するのが反対側の大殿筋
(図:骨盤と仙腸関節の機能解剖より)
この図は右の広背筋と左の大殿筋がつながっているのを示したものです
筋・筋膜のつながりを表したものですが
この図によると左の大殿筋が引っ張ると右の広背筋が引っ張られる形になります
しつこい腕の挙上制限には得てして反対側の大殿筋が関与してることが多く
私にとっては重大な評価の対象となります
知らない方にとっては肩の痛みをお尻でとるという感じになり
不思議がられることもあるのですが
こういった筋膜の連続性を知っていれば
自明の理ということになります
痛みのある場所と関係なさそうなところを触って痛みを取る場合の多くはこういったカラクリがあったりします
わかっていれば決して難しい理屈ではありません
| 固定リンク
« 超音波画像の活用 | トップページ | 旬 »
コメント