筋肉ががんを防ぐ
コロナウィルスが世界中に広がり我々の生活を変えてしまって2年が経とうとしています
「ステイホーム」の掛け声とともに
夜な夜な出かけることもなく、仕事もヒマになってしまい
生活環境が一変しました
そんな中私にとってよかったのは
YouTube動画を見始めたこと
様々な興味深い情報がいろいろあって
勉強になること少なくありませんでした
その中でもっとも興味を持って見始めたのが筆者の動画でした
医師の動画はたくさんありましたが
ありがちな専門分野の解説にとどまらず
広範囲の有益な情報がたくさんあり
筆者の動画はほとんど見たはずです
YouTube登録者数23万人と本の帯にありましたが私もその一人
その内容も医科学の論文から紹介されていたので
内容の真偽よりもきちんと出所も示しておられ
あとから深掘りするのにもよかったのです
さて筆者のご専門は消化器外科医
消化器のがんを手術されるのが本職なんですが
手術を重ねるうちに疑問に思ったのが
お腹にメスを入れるとがん患者の筋量が少なかったことだそうです
現場の術者でしかわからない事実ですが
そこからがんと筋量の因果関係を明らかにされ
「がんを防ぐには筋肉をつける」という結論に達し
そこから具体的な方法論を構築されたのが本書です
「がんを防ぐには」という命題に対し
食べ物に走る風潮は20年くらい前の流行のテレビ番組の影響で
今もなおそこに縛られた発想が散見されますが
筋肉をつけるということを提唱し
その具体的な理由と明確な方法論を示される方は多くはありません
一番ありがたいことは論文などしっかりした医学的な根拠を示しつつ
とてもわかりやすい表現で一般人向けに書かれたというのは地味にスゴイことだと思います
得てして権威的に難しい表現を用いる人もいらっしゃる中
あくまでも対象を一般人に絞っておられるので
誰にでも読めるというのが本書の一番いいところだと思います
最近はQRコードを使って動画と紐づけされているので
筋トレの方法はそれを見た方が早くてわかりやすいです
そして一つ一つのトレーニングの目的を示されているので
何となく雰囲気でという曖昧さもありません
しばらくの間は本書片手にあれこれと動いてみたいと思います
ちなみに「しばらく」という期間については
2年から3年は必要だとそこまではっきりと書かれていました
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