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2022/09/02

できません

最近多い事例は俗に言う「五十肩」

ネーミングに年齢があるのでその年代の方だけの症状と考える方も少ないくないのですが

「五十肩」という名前が付けられたのは江戸時代だそうで

寿命自体が五十代だったころのお話なんで

ざっくり老化現象により起こる症状だと受け止めた方が正解です

世間では「五十肩」の方が通りはいいのですが

医学的には「肩関節周囲炎」という名称があります

 

さて五十肩と言っても腕が上がらなくて痛みが出るというところは似通ってはありますが

肩の中で何が起きているかは人それぞれ

様々なパターンがあることを知っていただくことが先ず第一のポイント

五十肩に限らず様々な症状において客観的な事実を解明するのが一番最初にすべきことです

常々、まず病院の診察を受けてレントゲンやMRIなどでどうなっているのかを診てもらうべきだと申し上げております

 

その中で私らがお役に立つこともありますが

現実問題として私にはお手上げの事例もかなりあります

近頃肩が痛いとおっしゃって来られる方の中にも

私らが手出しすべきではないケースもありました

長年この仕事をやっているとうかつに何でも食いついていくことの危険性を感じます

私にとってその判断が最優先でもありますし

どうすればいいのかも一緒に考えてあげないといけないと考えます

 

先日もインピンジメントと診断された方もいましたが

ケースバイケースなんですがほとんど効果はありませんでした

凍結肩といって関節包が癒着して悪化した方も

私らにはどうしようもありません

腱板断裂も我々の仕事の範疇ではありません

 

これらは器質的な障害であり

我々が対象とする機能障害とは全く異なるケースだからです

つまり組織そのものの損傷があるとき

手技療法は無力であり、うかつに触ると悪化する可能性があります

わざわざ遠くから来られてお金払って悪化させられたらたまったもんではありません

 

もちろん幾分でも楽になるのであれば

そういうことを説明しつつ施術する場合も少なくともありませんが

「キッチリ治せ」と言われると

「それはできません」と正直に答えた方がお互いのため

そのうえで知る限りにおいてどうしたらいいのかを

ご相談することもあります

 

私自身のポリシーとして

「できることはできるけどできないことはできない」

これだけは明確にしておかないと

たいていクライアントの期待値は相当高いのがフツウ

施術するかしないかはそのあとの問題です

 

 

 

オステオパシー整体院 腰痛館 ホームページ

 

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