腰椎すべり症
最近お目にかかることがなかったんですが
久しぶりにすべり症を訴える方がお越しになったので
もう一度知識を整理するために調べてみました
腰椎すべり症は女性に多い症状ですが
下の図のように腰椎の椎体が前後に滑ったような状況になり脊髄を圧迫する症状です
椎体は前十字靭帯と後縦靭帯に挟まれ本来ずれることはないのですが
脊椎の自然湾曲が著しく、筋力低下により本来の状態を維持できなくなった時
椎体に筋拘縮により斜めに力が加わることですべり症がおきます
もっともスポーツ選手などに見られる
背骨に急激な力が加わり腰椎分離(骨折)を伴う分離すべり症とは少しパターンが異なります
理屈を説明しても臨床になると結構ややこしい問題も加わるので
現場での判断が微妙な場合もありますので
必ずしも教科書通りにいかないのも難しいところだったりします
周辺筋肉が拘縮している場合でも
単純な腰椎を圧迫することによる痺れもありますので
いろんな可能性を排除することなく
臨機応変な施術が必要になってきます
(これはすべての施術にも当てはまります)
結果的に腰椎を圧迫する周辺筋肉を弛緩することで症状がとれたのですが
はたして腰椎すべり症だったのかどうかはわかりませんでした
立場的にそこにこだわる必要もさほどないとは思うんですが…
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