股関節に由来する問題
今月の特集は「股関節に由来する問題」
股関節の可動性は股関節の痛みにとどまらず
身体の様々な部位に関係します
それだけに股関節の柔軟性が大切なことは世間一般でも知られています
その代表格ともいえる前屈がどの程度できるかで
「身体が硬い・柔らかい」と評価が下されるほどです
ともすれば均一的な柔軟性が求められることもあるようですが
本特集においても骨格の形状に個性があって
いくら努力しても器質的な限界は超えることができないという問題提起は
関節可動域の前提となることを知らせてくれます
最近では柔軟性そのものを目的としてはいけないという意見もあり
むかしと比べて個人差や競技特性を考慮した上で
マッチしたものを目指す風潮があるようです
今月号で一番興味を持ったのは
「非特異的腰痛を例に、治療の効果をどのように測るか」という記事でした
器質的な異常が認められない腰痛は私が最も関わり合いのある症状です
私自身の考えとして器質的なものではなく機能障害においては
各々が可能な範囲で運動をして機能回復を図ることが最も大切なことだという位置づけで仕事をしています
私自身の施術はあくまでも機能改善の運動療法を行いやすくする補助的なものだと申し上げていますが
肝心の運動療法の効果や評価について具体的な指標がないのが現実だったりします
まだまだこういった研究も途上段階のようですが
将来的に明確な基準が提示されるようになればありがたいと思っています
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