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2022/05/03

何もしてないのに痛くなった

私達が意識的に体を動かすときには

たいてい何らかの目的があります

物を取る・立ち上がる・歩く

日常生活の中で数限りないほどに様々な目的をもった動きがあります

スポーツやダンスなど特殊な動きを除いては

誰からも教えられることなく当たり前にできます

 

この「当たり前」だと思っている動きには

数多くの筋肉が作用して完結されることに気づいていないだけなんです

それに気づくときはたいていケガなどで動けなくなって初めて「アレっ?」と感じるのです

それまで個々の筋肉の作用なんて考えたこともなかったのに

いつものように動けなくなって初めて意識下におかれることになります

 

それならば普段はきちんと動けているのかといえば

意外なほど上手く動いていなかったりします

「あまり器用ではない動き」と言い換えればイメージしやすいかもしれません

要するに普段難なく動けているのは理想的な動きとは程遠いものであることも知っておくべきかもしれません

 

一つ一つの目的を持った動きは「統合された動き」だと認識していただきたいのですが

多くの場合足を引っ張ってるヤツもいるということです

動くの目的さえ果たせば足を引っ張るヤツがいても

そこはチームプレーみたいなもので

全体でカバーしているのですが

それも回数を重ねれば、年数を重ねれば

どこかに負担がかかりいつしか疲弊しそこにも問題が生じます

それでも身体はフツウに動けるからスゴイのですが

たまりたまれば故障につながりどこかが痛み出します

 

足をひねって捻挫したとかどこかにぶつかって骨折したとか

原因がハッキリしている障害であれば理解できるのですが

腰痛館にお越しになる大多数は何もしていないのに

突然痛み出した、いわば原因不明の痛みが大多数

 

何もしていないから痛いのはおかしいと考えがちですが

私らから見れば「統合された動き」のどこかに問題点があり

長年気づくことなく放置された結果

しわ寄せがいったところからほころびが出て

その部分が直接痛み出す場合と

統合された動きの全体のバランスが損ない

関連するところ全体か一部に痛みが出る場合があります

 

実際に触ってみれば痛みはなくても

全体が悪くなっているケースを多く見受けます

 

「何もしていないのに痛くなった」

不思議そうにおっしゃる方が多いのですが

謎を解き明かしてみればこういうところに原因があるわけです

 

 

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