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2022/05/02

お口の取扱説明書

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お口の取扱説明書 吉田渉

「食」は動物である私達人間にとって生命線ともいえる営みです

しかし昨今食べることが原因となって健康を害することが問題視されています

ありとあらゆるメディアで食が論じられるようになりました

もっぱらその対象は食べるものの質と量の話

ともすればその問題をクリアするだけで健康が維持できるとお考えの方も少なくなさそうです

 

しかし「食」にはもう一つの問題が存在します

それは「食べ方」もっと絞り込めば「咀嚼」という

食に欠かせない動作も健康な体を維持するのに大きな問題が存在すると著者はいわれます

 

「よく嚙んで食べなさい」と子供のころから躾けられましたが

それは回数やゆっくり落ち着いて食べることを目的とすることであるのですが

意外と噛む力については論じられることはありません

本書は強い力で噛むことの弊害を具体的な例や数値でも表し

あまり世間で触れられることのなかった問題点に警鐘を鳴らします

 

実は数年前に「カラダの取り扱い説明書」という本で

これらの問題について解説をされているのを読みました

とてもわかりやすい内容で十分納得できたと思っていたのですが

本書を読んでさらに奥行きの深い内容に驚きました

いい方は適切ではないかもしれませんが

前作は一般人向けのわかりやすい説明とするならば

本書は専門家が読んでも読みごたえのある内容です

こんなに深い話であったことを知り食らいつくように読みました

もちろんゆっくりじっくり咀嚼しました

私らでもたまに口の開閉の施術をすることがありますが

それとの関係であったり

最近私が興味を持っている舌の動かし方についても

今まで知らなかった情報が満載

歯科医の本気を見たような気がします

 

私が欲するようなマニアックな話よりも

一般の方にもわかりやすい解説は

専門的ではあるけれど理解できないというものとは真逆の立ち位置

これでもかというほど具体的で容易に理解できる表現は

読む人にとって優しいものだと言えます

 

読んだだけでできるものではありません

固形物を咀嚼するようになって何十年というクセが身体に染みついています

ちょっとやそっとで実行できるとは思いません

だからこそ中途半端な理解ではなく

とても大切なことだと心に刻み込んでこそ

時間をかけて習慣化しようというモチベーションも生まれてくるでしょう

 

「〇〇を食べたら健康になる」とばかりに

食材に目を向けておられる方にも

噛み方によってはさらにプラスになる情報がここにあります

オススメしたいですね

 

 

オステオパシー整体院 腰痛館 ホームページ

 

 

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