緊張の痕
「緊張と緩和」
今は亡き桂枝雀師匠がよく使われていたワードですが
この場合もっぱら心理的な状態をいうわけですが
心と体は不可分一体であり
心理的に緊張をしていると肉体にも緊張がもたらされます
それ自体悪いことではなくむしろ身体も緊張状態に置いておいた方が
いざというときサッと身体が動くことができ
危機から逃げることも可能になります
しかし問題は度の過ぎた緊張状態は身体にも影響し
肉体的な不調をきたします
私の仕事の中でも大きなウェイトを占める事項です
これといった原因もなく起きる体調不良には
運動不足や老化現象が多いことはここで何度も取り上げていますが
それと並んで過度な緊張がもたらす体調不良は必ず押さえておくべきポイントだと言えます
話を聞かずとも身体を触れば運動不足や老化現象のそれと
心理的要因で過度な緊張がもたらす体調不良もある程度読めるようになりました
心理的要因といってもカウンセリングは私の仕事ではありませんので
もっぱら身体に対するアプローチで問題解決を図ります
とはいえたいていそういったケースでは
10年単位での継続的な緊張状態が原因となっていることが大半なので
一朝一夕に問題解決ができるわけではありません
場合によっては何年もかけて少しずつ量的な変化を重ねていくといった地道な方法に頼ることも少なくありません
長年かけて作った心の傷痕は時間をかけて溶かすようにアプローチしないといけません
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