椎間板ヘルニアのタイプ
(画像:カパンディ関節の生理学)
「椎間板ヘルニア」という言葉をご存じの方は多いでしょう
病院で椎間板ヘルニアと診断された方も数多くお目にかかりました
背骨と背骨の間に椎間板というクッションの役割を果たすものがあって
それが圧迫され中身が飛び出したということまでご存じの方はけっこうおられます
ところが同じ「椎間板ヘルニア」でも様々なタイプがあることを知る人はほとんどいません
世間一般で知られる椎間板ヘルニアのイメージであれこれと悩む人が多いのも事実
病院で椎間板ヘルニアと診断されても
様子を見ましょうと言われる方もいれば
手術した方がいいと言われる方もいます
「なんとなく」で治療方針がかわるのではなく
ヘルニアの状態を見たうえでもっとも適した治療法を選択されているのが本当のところです
右の図は椎間板ヘルニアのタイプを表したものですが
椎間板が強い圧迫を受け中身の髄核が飛び出して
後方にある脊髄を圧迫するというイメージはお持ちなんですが
実は背骨(脊柱)の後方には後縦靱帯という強靭な靱帯が存在し
髄核が飛び出したからといってすぐに脊髄を圧迫するわけではないのです
しかし椎間板ヘルニアのタイプによっては
後縦靭帯をも突き破るタイプ(B)もあれば
脱出し髄核が上下方向に滑り込むタイプ(D)もあります
単純にタイプ別で治療法が決定されるわけでもなく
その程度によっても変わると聞きます
ハッキリいって個別にしか判断できないと思うのですが
まず私が病院で受診されることをお勧めする理由は
こういった見極めをすることでご自身の状態を把握することが
一番先にやるべきことだと思うからです
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