五十肩とローテータカフ
肩甲骨から上腕骨にかけて走行するローテーターカフよ呼ばれる4つの筋肉があります
棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋の総称なんですが
ひところは「肩のインナーマッスル」なんて呼ばれていたこともありました
もちろんそれぞれの筋肉には作用(動き)はあるのですが
実はローテーターカフの裏ミッションは肩の関節(肩甲上腕関節)の安定性
ご存じの通り腕は様々な方向に動くのですが
様々な動きの大前提となるのは関節の安定性
大きく動ける・早く動けるのは安定性が確保された後のお話
不安定なまま大きく動けばいずれ破綻します
肩の関節において「破綻」の代表格となるのが俗にいうところの五十肩
腕が上がらなくなるほど激しい痛みが走るアレ
ともすれば痛みと腕が上がらない(後ろに引けない)などの減少に視線が集まりがちですが
そうなった前提が関節の不安定さにあります
ここで先ほどのお話がポイントとなります
痛みをとることも重要ですし、腕が上がるようになることも重要です
しかしそれらもローテーターカフがその安定性を失ってしまったことが前提となることを忘れてはいけません
厄介なのはローテーターカフ自身に痛みを感じないことにあるのかもしれません
私が少し触っただけで激しい痛みを感じることもありますが
それなのにそれまでローテーターカフの痛みには全く気付くことはありません
痛みは気づかない方が楽ではありますが
痛くないがためにとことん悪くなるまで気づかないという一面もあります
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