始まりと終わり良ければ総て良し
整体の施術は人の身体に触ることがすべてといっても過言ではありません
もちろん準備も必要ですしアフターフォローも必要ですが
やっぱり触ってナンボのお仕事
身体に触れることなく遠隔操作される達人もいらっしゃるようですが
私のような凡人は触ることなく仕事をすることはあり得ません
私がもっとも気にすることは触られた身体が私の手をどう感じるか
対人関係もそうですが第一印象は大切
いったん「イヤなヤツ」と思われると
それを覆すのにかなり時間はかかります
イヤなヤツに触られるとたいてい拒絶反応が起こり
緊張感が走ります
整体でも同じで最初身体に触れた時に
不快感が起こるのと快感が起こるのとでは結果において大きな差が出ます
むかし後輩たちと稽古をしているとき
一生懸命に施術してても不用意なファーストタッチをする人がいます
きっとそういう意識がないのでしょう
そうなると受ける方には不信感と警戒感が芽生え
たいてい終わるまでにそれが覆ることはありません
だからファーストタッチは慎重かつ適切にしなければなりません
そして意外に大事なのは手を離す瞬間
ここが雑だと夢見心地で気分よくしているときにたたき起こされた感覚になります
まだ眠いのに目覚まし時計がうるさく鳴り響くときにも似ています
施術はいかにこちらのペースに身体感覚を引きずり込むかが重要
最後にいい余韻を残すことができれば手を放してからも
まだ施術が続いているかのような感覚を覚えます
最初と最後のポイントを押さえていれば
途中はけっこうなすがままということもあり
大胆な力加減だって受け入れてもらえることもあります
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