意外な重労働
「疲れる」ということの印象としては
「動く」ということの代償みたいなイメージがあります
一生懸命に働くと疲れるというのはわかりやすい例です
もちろん勉強や事務仕事のように動作は伴わなくても精神労働で疲れるというケースもあります
でもやっぱり「動くと疲れる」という図式がある意味常識的かもしれません
ところが腰痛館にお越しになる方で
疲れた状態の身体をなさっているのは意外にも
あまり動いていない人が多いのも現実です
実は誰もがあまり気にしたことがないはずですが
意外な重労働は自分の身体を支えることなんです
地球上では重力がかかりますので
体重が50㎏の人であれば常に重力と逆方向に体重を支える力が必要です
生まれてこの方当たり前のように自分の身体を支え続けているので
無意識に体重を支えていますが
仮に同じくらいの体重の人をおんぶすれば
50㎏の重さを痛感されることでしょう
同じ体重を支えるのでも
動いている状態だとその動作に応じて様々な筋肉が使われますが
仮に直立不動だとずっと同じ筋肉が緊張し続けることになり
著しくバランスを損ねることになります
静止の状態を維持するにはけっこうなエネルギーを要することを知っておかなければなりません
同じ姿勢を続ける職業の方に腰痛が多いのもそのためです
そしてそういった方でも大きく様々な筋肉を動かす運動や体操をすることで
アンバランスの解消をすることも可能になります
私がいつもこのブログで軽い運動や体操を薦めしている理由の一つがそこにあります
姿勢というのは非常に重要でかつ興味深い所作です
一定の状態で身体を保持することが姿勢であるならば
どんな「良い姿勢」でも長時間の継続は身体に毒
あるゆる姿勢はそれぞれ労力が費やされることに留意すべきです
ここでもバランスというのは大事であって
「静と動」のバランスもとても大事なんです
静止していると休まるかといえば必ずしもそうではないということも知っておくべきです
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