機能をみる
オステオパシーの守備範囲は機能障害
これは一番最初に教わったこと
骨折・打撲・創傷などの外傷は対象外となります
別にオステオパシーでなくてもたいていの手技療法で
骨折が治るなんてことはないってことは
素人でもちょっと考えればわかりそうなものです
だから私らが扱うのは外から見てもわからないけど
ちゃんと動けない、動かしたら痛いという状態をみることになります
そういうクライアントに施術をする際目に見えない問題点を抽出することで情報収集して解決の糸口を探らないといけません
もちろん痛みに関する情報は重要ですが
それよりもさらに重要なのはその痛みがどういうメカニズムで生まれたのかということ
「よくあるパターン」というのがほとんどなんですが
私の頭の中には「よくあるパターン」のひな形みたいなのがあって
それの組み合わせと量的・質的な問題を考えて施術を進めていくのが通常です
でも厄介なのはあまり一般的とは言えない仕事・運動・環境など
「よくあるパターン」に当てはまらないケースもたまにあります
往々にして先入観を持つことがあるのですが
先入観があるとどこかで行き詰まりが発生します
受けている方には絶対わからないと思いますが
私が考えていることに矛盾が生じたり
結果が伴わないこともあります
そんなときはいったん頭をまっさらにして
身体を触っていく中で特殊なポイントを見つけ
それがどうしてそうなったのか自分で想像してみたり
気になったことをクライアントに確認しながら
もう一度新たに考え方を組み立ててきます
見逃しがちなのは身体は単体で存在するわけではなく
必ず生活の中で機能するということ
どうしても身体面の情報を収集することが多くなりますが
人はぞれぞれの生活に合った身体を構築し
そこから問題が発生するのがフツウです
私が知っている「よくあるパターン」なんて関係ありません
全部お見通しなんておこがましい話です
ちょくちょく自分の中で釈然としないこともあるのですが
「わからんことはわからん」とばかりに開き直り
素直にそのことを伝えて何がどうわからないかもいうときもあります
わかったような顔をしてテキトーなことをやっても
いい結果が出るはずもありませんし
その後の様子を見てもらって次回に経過を教えてもらい
またそこから考え直す方が遠回りかもしれませんが
最終的にいい着地ができる場合もあります
この間も頭の回線がパンクしそうなほどいろいろ考えたこともあり
見えないものを見ることの難しさを改めて感じた次第です
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