スポーツ医学の立場からみた小学校の体育
アタックネットにブックレビューが掲載されました
こちらをご覧くださいませ
小学生のころ「体育」って運動をもっともらしく名付けた程度のものだと思っていました
小学生のころは屈指の運動音痴で何をやらせてもダメでした
でも持ち前の鈍感力でバカにされてもさほど体育が嫌いにはなりませんでした
でもちょっとプライドのあるお子さんならば
苦手なものは嫌いなものになることは容易に想像できます
話は変わりますが高齢者の運動能力不足が社会問題になっています
近年、問題が発生したというのではなく
むかしはそこそこお年をとればお迎えが来て
体力不足が現実問題となるころ寿命が来ていたのが
今では平均寿命が男女とも80歳をゆうに超え
命の寿命が延びた分だけ身体能力の寿命が先に来る人が多くなったとみるべきでしょう
さらに問題なのは私が後期高齢者と呼ばれるころには平均寿命が100歳を超えると言われている点です
身体能力の寿命が変わらなければ深刻な問題になることは明らかです
私の場合150歳まで動ける体力づくりを目標としていますので
万が一120歳で亡くなろうと100歳で亡くなろうと余裕をもってあの世に行けるというシナリオに沿って今を暮らしています
でもね
小学生のころに体育の授業がイヤで運動嫌いになってしまった人はどうなるんでしょうね?
大人になって運動の大切さがわかり運動を始める人は幸いです
でもそういう人はごく一部の人
多くの方は100歳が近づいてきて身体が動かせなくなって初めて運動の大切さに気付くのでしょうか?
正直言うとほぼ手遅れでしょう
ましてやそういう人は痛みも伴うので
してくてもできないのが現実です
ならば小学生の「体育」をもう一度見直して
90年後にどういう身体になってしまうのかを知ってもらい
なおかつ身体を動かすことを楽しむ「体育」を子供たちに提供するのは大人の務め
小学校の体育はアスリートの養成所ではありません
一等賞になってもビリになってもさほど大きな問題ではありません
むしろ100歳を超えた時「小学校のころ体育に授業が好きだった・楽しかった」
そんな風に振り返ることができる新しい「体育」を子供たちに与えたいものです
| 固定リンク
コメント