プラシーボ
「プラシーボ(プラセボ)」という言葉を調べれば
Wikipediaでは「偽薬」とあり
「本物の薬のように見える外見をしているが、薬として効く成分は入っていない、偽物の薬の事」
このような説明がされています
イメージとしては本当は効果はないが
カラダ(心)が勘違いして効果が出たというような印象があります
現実問題として医学のみならず我々のような手技療法の世界でも
その効果が眉唾な場合「あれはプラシーボ」と揶揄するような言葉の使い方を目にします
要するに「信用に値しない」という言葉に置き換えるように「プラシーボ」という言葉を用いるような風潮もあったりします
私個人としては治したもの勝ち・治ったもの勝ちだと思ってますので
エビデンスに基づく御大層な理論を振りかざすよりも
プラシーボでも治った方に軍配が上がると考えています
先日読んだ本で興味深いと思ったのは
プラシーボの作用機序の解説があったこと
何となく偶然に効果が出たくらいに思っていたプラシーボにも
れっきとした作用機序が研究され解明されつつあるわけです
とても難しいので私がちゃんと説明できるとも思わないのですが
プラシーボの作用機序はドーパミン受容体の活性やμ-オピオイド受容体の活性にあるそうです
そこのところをツッコまれると怪しいのでご容赦いただきたいのですが
「期待」という心理的要素がドーパミンやμ-オピオイドを刺激するということがわかってきたいようです
場合によってはプラシーボを意識的に狙ってみるのもアリじゃないかと考える次第です
わからずに結果が出るよりも意識的にプラシーボを発動させることができればそれはもうれっきとした力です
下手なクスリや下手な技法でプラシーボ未満のものも少なくないでしょう
むしろ「偽薬」と小馬鹿にしていたプラシーボさえも
コントロールできれば大きな力に変わるかもしれません
単なるブラフではなくもっと明確な方法論があれば面白いかもしれません
| 固定リンク
« 腰痛を予防する取り組み | トップページ | 4円 »
コメント