日常生活の中で
私の父親が病気になってからちょうど3年がたとうとしています
脳卒中という病気の怖さはそのときだけではなく
いったん回復しても高い再発率が気になるところ
3年以内の再発率が40%程度ということで
ずっとそれを気にしていたのが正直なところ
そういう背景もありましたので
日ごろの運動も軽い目のものを毎日続けてもらいました
結果的に病気をする前よりも歩く姿勢がよくなり
危ないからと持たせていた杖も振り回しながら歩く始末
もう必要なくなったという証拠でしょう
考えてみれば日常の動作ってさほど労力も要せず
当たり前にできていたのですが
病気を境に一変するのが怖いところです
しかし病気をせずとも筋力の衰えにより
高齢になると今まで当たり前にできていたことが
だんだんできなくなってくるのもよくある話
「当たり前」のことはそれ相応の条件が備わっていてはじめてできることであり
決して無条件にできるというわけではありません
ただ「当たり前」だと思っていると
じつはそういった必要条件さえも認識できず
「当たり前」ができなくなって困惑される高齢者をずいぶん見てきました
「当たり前」のことを維持するためにはそんなに苦労は必要ではありませんが
何もしなくてもやり続けることが可能だと誤認してしまうところに
大きな落とし穴があるように思います
私の父親の場合は病気になったからこそ
それを取り戻すために時間をかけて取り戻すことで
病気をする数年前のレベルに戻りつつあるようです
もちろんどのタイミングでも油断すると
すぐに落ちていってしまうので
長く続けることが肝要です
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